セックス依存症男と浮気相手の過激SEX暴露LINE☺️大公開

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2020-03-20 09:08
投稿日:2020-03-06 06:00

破れかぶれの成りすまし

 〈昨日の夜、なにがありましたかね?〉

 この破れかぶれ感、なにが起ころうともいとわずパンドーラーの箱をこじ開けました。すぐ既読になったのですが、それから10分ほど音沙汰がなく、わたしはLINEの画面を凝視します。ソファではひろしがスゥスゥと平和に寝息を立てています。

 時間にして13分くらいのことが気の遠くなるような長さに感じられたとき、ようやく返信が来ました。

 〈忘れちゃったんですか〉

 すぐに返信します。

 〈素敵な夜の思い出を、貴女の口から聞きたいと思って〉

 こんなことをLINEされたら、普通は身の毛もよだちますが、相手のテンションは結構ひろしに好印象。初めてセックスして24~48時間以内くらいであれば、エロテンションと愛情が残っている場合も多いので、あえてエロ気持ち悪いテンションで送ってみます。

 エロモードにお互いがなれば、ウィンウィンです(わたしが)。

 〈やだ。恥ずかしいです〉

 ここでわたしは既成事実が発生したという仮定でぶっ込みます。

 〈昨夜、貴女はすごく可愛かったですよ〉

 〈私の口から言わせるなんて、いぢわる。でも思い出すと今でも顔が熱くなっちゃいます〉

 〈それで? なにをした?〉

 どSモードでもイケる、と確信したわたしは、攻めの体制に転じますが、わたし自身の身体は怒りと吐き気で、すでに嗚咽が止まりません。

 既読になってから、また気の遠くなるような、時間が流れます。ジンをボトルのままつかむと、ゴクゴクと燃えるような液体を流し込みます。

〈お部屋に入るとひろしさんが突然服に手を入れて、おっぱいを……。あのとき体を強く押しちゃってごめんなさい。びっくりしちゃって〉

 〈それから?〉

 〈ひろしさんが怒っちゃったみたいな感じでお部屋の中に入っていくから、心配になっちゃって追いかけていったら、また急に抱きしめられてキスされて、そしたら下着のなかに手を……音が響いて恥ずかしかった〉

 そのまま返信はせず、既読にして待ちます。この女性は相手が興味をなくしそうだと、どんどん求められたものを出してくれるポテンシャルの子だと思ったからです。

 そしてどうにか興味を引かせようと、求められた期待以上のことをするタイプだという思惑は当たりました。揃いも揃って、こういう女子を見分けてベットに引き摺り込むひろしの慧眼にはほとほと感心します。

 〈もうダメって、気持ちよくなっちゃって、そしたらひろしさんが後ろから挿れてきて、それから……。お風呂場でも、ベッドでもするなんて、すごくて……。ひろしさんにハマっちゃいそうです〉

証拠を残したまま、西麻布のSMバーへ

 これだけ知れば、もう十分です。嗚咽しながら、念のためすべての会話のキャプチャを撮り、わたしのLINEに送り、夕食の片付けもそのまま、ひろしの携帯電話もそのまま、やりとりを消去しないまま、そこに置くと、化粧を整えて、携帯と財布だけ持って家を出ました。外に出ると夜風がひんやりと朦朧とした熱さをなだめてくれます。

 近所に住む友達に片っ端から〈いま飲んでる?〉と送ります。まだ22時半、すぐにその誰かは捕まります。ちょうど会いたいと思っていた俳優のSが〈ブラックローズにいるから、おいでよ〉と優しい。

 〈ごめんなさい、突然。押しかけちゃっていいですか?〉

 〈全然いいよ! 早くおいで!〉

 飲み会でしてしか会ったことがなかったけれど、向こうも酔っ払っているのかフレンドリーでちょうどいいテンション。こちらも“ドーピング”は万全なので、タクシーで3分の西麻布に向かいます。

 実は、この呼び出された「ブラックローズ」って……、界隈でも有名なSMバー。身も心もすべて捧げた心底愛するひろしが浮気したという、人生最大の裏切りを今しがた経験したわたしにとって、背徳と自傷は完璧なる夜のおとも。

 この夜の出来事、次回に続きます!

小悪魔ドルチェ寿司
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出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

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