過酷すぎ?AKB48・乃木坂46・欅坂46…恋愛禁止は必要なのか

こじらぶ ライター
更新日:2020-06-13 09:12
投稿日:2020-06-13 06:00

卒業した元坂道メンバーのデート報道が炎上

ストイックにノースキャンダルを貫いた渡辺麻友(左)と乃木坂46白石麻衣(右)。スキャンダルをネタに躍進した指原莉乃(中央)。恋愛禁止の意義とは…/(C)日刊ゲンダイ
ストイックにノースキャンダルを貫いた渡辺麻友(左)と乃木坂46白石麻衣(右)。スキャンダルをネタに躍進した指原莉乃(中央)。恋愛禁止の意義とは… /(C)日刊ゲンダイ

 2010年代AKB48グループ(以下48G)のブレークをきっかけに一躍世間に知られるところとなった「恋愛禁止」ルール。しかしこれまでに48Gの数々のメンバーがルール違反を犯してきた。公式ライバルの乃木坂46、欅坂46、日向坂46(坂道シリーズ、以下坂道)からも違反者が出てきている。

 先日も、今年3月に卒業した元坂道メンバーが週刊誌にデート写真を撮られた。卒業後は恋愛OKだが、グループ在籍時代からの交際ではないかと炎上してしまった。

 女性アイドルの恋愛発覚は毎回大問題のように騒がれるが、恋愛禁止は主に秋元康プロデュース系アイドルとそれに追随した女性アイドルグループの“村内ルール”である。10代~20代の健全な男女交際自体は“社会のルール”違反ではないし犯罪でもない。

 恋愛を禁止することが人権侵害にあたるという指摘もあった中、プロデューサー秋元康氏自身は12年NHK-FMのラジオで「恋愛禁止なんて言った覚えはない」とした上で、「恋愛しながら甲子園を目指すっていうのは難しいんじゃないか」と、大成するためメンバーにはアイドル活動に集中することを暗黙のルールとして求めているとしていた。

「異性同性問わず恋愛禁止」契約書の存在

熱愛報道に坊主頭で謝罪した峯岸みなみ(左)の姿は社会問題に。それ以降「恋愛禁止」の明文化が減ったとの見方も/(C)日刊ゲンダイ
熱愛報道に坊主頭で謝罪した峯岸みなみ(左)の姿は社会問題に。それ以降「恋愛禁止」の明文化が減ったとの見方も /(C)日刊ゲンダイ

 48Gはかつて「異性同性問わず恋愛禁止」という契約書もあったが、現在は「暗黙のルール(+大衆の圧力)」になっているようだ。坂道も契約書があったというメンバーとその覚えがないというメンバーがいるが48Gとほぼ同じだろう。

 過去の違反者への処遇では「黙認」、「謝罪・謹慎経て活動継続」、「強制・自主卒業」、“社会のルール”を破るなど悪質な場合は「解雇」となってきた。しかし、そこにはメンバー自身の人気により処遇が変わるという格差も存在するように見える。恋愛しつつも“甲子園”で活躍できていればOKというところだろうか。

スキャンダル無縁の白石麻衣と渡辺麻友

 一方で乃木坂46白石麻衣(27)が今年1月に卒業を発表した際、デビューした19歳からノースキャンダルを貫いてきたことが称賛された。

 また13歳でデビューし23歳で卒業した元AKB48渡辺麻友(26)も王道アイドルとして徹底してルールを守ってきた。現役時代に出演した「情熱大陸」(TBS系、2015年放送)では、「(AKBは)まじめな子が損をするような世界」と明かした。この発言の裏には過去の恋愛禁止ルール違反が明るみになった指原莉乃(27)や、同じく熱愛報道され坊主で謝罪した峯岸みなみ(27)がたびたびバラエティーでいじられ活躍していたことが背景にあったのではないか。

 ただ筆者はストイックなアイドルに敬意を持ちつつも、SNS上に多く存在する秋元系の海外ファンの「メンバー本人が幸せならそれでいい」と変わらず応援する姿勢に、恋愛禁止に囚われすぎているのは日本人だけなのではとも感じるようになった。峯岸の坊主事件は海外でも日本の女性アイドルへの恋愛禁止が彼女を追いこんだと大きなニュースになってしまった。

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ジャニーズ、秋元康系女性アイドル、ローカル、地下アイドル等数々の現場を経験。Xでもご意見を募集しております。

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