“水は1日2リットル”って本当? 効果や正しい飲み方を紹介

キレイ情報ラボ ライター女子部
更新日:2020-12-27 05:50
投稿日:2020-12-27 05:50
 よく「水は1日に2リットル飲むと健康に良い」と、言われますよね。実際に、美意識の高い女性は毎日量に気をつけて、水分補給をしている人も多いでしょう。でも、実はその摂取量に異を唱える医師も多いことをご存知でしょうか? そこで今回は、本当に取るべき水の摂取量やその効果、正しい飲み方をご紹介します!

水は1日2リットルも必要ない? 本当に必要な量とは

 厚生労働省が後援する「健康のため水を飲もう」推進運動によると、体が1日に失う水分量は2.5リットル程度とされています。(参考:厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動

 では、やはり水は2リットル飲んだほうが良いかというと、一概にそうとは言えないようなのです。それは、毎日の食事から1リットル、体内生成で300リットルの水を補うことができるからなのです。

 そのため、理想の飲み水の摂取量は「1.2リットル程度」を目安にすると良い、というのが、現在の通説のよう。ただし、これはあくまでも目安です。運動量が多い人、また、暑い夏場などは汗をたくさんかくので、その分をプラスすることが肝心です。

 また、水分を多く含むお米や味噌汁などが中心の「和食」をよく食べる人は、その分、水分を多めに摂取できていると考えて良いそうです。自分に必要な水分補給の量を知ることが大切でしょう。

水の飲みすぎは「健康被害」に繋がることも

 水を飲むと健康に良い効果がたくさんありますが、飲みすぎには注意が必要です。夏場だと体が冷えることで冷え性やめまい、頭痛を引き起こしたり、さらに、アトピーや喘息、鼻炎の原因となることもあるそうです。

 また、程度によっては、頭痛、嘔吐、浮腫、意識障害などを起こす「水毒」や、血中のナトリウムが低下する「低ナトリウム血症」を引き起こすことも。何事も少なすぎず多すぎず、適量にすることが大切ですね。

ダイエット・むくみ改善、美肌…水の嬉しい効果6つ

 水は適量を正しく飲むことで、さまざまな健康効果を得ることができます。詳しくご紹介しましょう!

1. ダイエット効果

 水分をしっかり補給できていると、その一部が血液となって筋肉に栄養を運ぶため、より効果的に筋肉量を増やすことができるとされています。基礎代謝が上がるので、その分痩せやすい体質になっていくでしょう。

 また、食事中に水を飲むことで、食べるペースを遅めて早食いを防止したり、満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防いだりすることができます。また、後ほどご紹介しますが、便秘解消効果もあるため、ぽっこりお腹に悩む人の強い味方にもなってくれるでしょう。

 ただし、水の摂取量が多いほど痩せるというようなデータはありませんでした。また、水が直接脂肪を燃やすわけではないので、運動や食事面にも気を使うことが大切です。

2. むくみ解消

 水を飲みすぎるとむくんでしまうイメージがありますが、実は水分不足が原因となってむくみが発生することもあります。

 そもそも、体内の水分は血液やリンパ液になって体中を巡り、働いています。ところが、水分が不足すると尿を出さないように脳から司令が伝わり、水不足を補うために体内に水を抱え込もうとするのです。これがむくみの原因に。

 水分を適度に補給できていれば、発汗作用や利尿作用も活発になるので、むくみの解消にも繋がるでしょう。

3. 美肌効果

 実は、化粧水で潤いを与えられるのは、肌の一番上の薄い層「表皮」だけです。本当の潤いを得るには、水分補給が不可欠。体内の水分量が増えることで、肌も内側から潤います。

 さらに、肌細胞内の老廃物を排出し、新陳代謝を促すため、シミ・くすみの改善にも効果が期待できるでしょう。

4. 便秘解消

 朝起きた時にコップ一杯の水を飲むと、腸内の便を押し出す「蠕動運動(ぜんどううんどう)」が活性化します。さらに、水分不足で硬くなった便を柔らかくしたり、かさ増ししたりする効果も得られるので、便秘解消にも水分補給は有効でしょう。

5. 血液サラサラ効果

 水分が不足すると、血液がドロドロの状態になります。そのため、水分不足は脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めるとも言われているのです。

 水分をしっかり摂取できていれば、その一部が血液となるため、血液をサラサラにする効果が得られます。重篤な病気のリスクを下げることにも、つながるというわけですね。

6. 不眠&ストレス解消

 人は、水を飲むと精神が安定すると言われています。さらに、寝る1時間ほど前に水を飲むことで、寝る前までには水分が腎臓まで落ち、寝る前の気持ちも落ち着けることができるのだとか。不眠やストレスに悩む人も、水分補給を行うことで症状が改善されるかもしれませんね。

水の正しい飲み方

 続いては、水の正しい飲み方をご紹介します。水は一度にたくさん飲んでも腎臓が水を処理しきれないため、一度に飲む水は「200ml」にすることが推奨されています。飲むタイミングとしては、「朝起きた時、朝食時、午前中、昼食時、3時頃、夕食時、お風呂上がり」の7回が良いようです。

 ちなみに、カフェインが含まれるコーヒーやお茶は利尿作用があるため、水分補給としてはおすすめされていません。また、水道水でもOKですが、カルキが気になる場合は煮沸消毒をして飲むようにしましょう。

しっかり1日の水分を飲んで健康&美しくなろう♡

 人の体は、体重の60%ほどが水分でできています。また、水を飲まないと4〜5日で死んでしまうとも言われているのです。それだけ、体には水が大切ということですね! 今日から正しく水を飲んで、健康&美を手に入れましょう!

キレイ情報ラボ
記事一覧
ライター女子部
女性のキレイを応援するラボ。メイク、スキンケア、バストケア、ヘアケア……など、役立つ情報をピックアップしてお届けします♡

ビューティー 新着一覧


amazonで常に上位!男を惑わす「フェロモン香水」試したら
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
単品より定食!? ダイエット中なのに外食が多い人のメニュー選び
「外食=太りやすい」というイメージが強いため、ダイエット中はできるだけ避けたいと思う人も多いはず。でも仕事が忙しいと、つ...
“ヘアアレ”下手回避!意外と知らない「スタイリング剤」の種類&選び方
 女性にとって、ヘアスタイルは重要なポイント! 毎朝、鏡に向かって髪の毛と格闘している人も多いのではないでしょうか。理想...
マスクを外したくないけどー!素顔バレの葛藤を乗り越える法
 コロナ禍でマスクが欠かせない生活が3年も続いています。最初は息苦しさを感じていたものの、いざマスクを外すとなると、マス...
黒ゴム注意報発令!「老けて見えない」まとめ髪で脱おばさん
 まとめ髪をした自分が鏡に映って、「なんか老けた?」と悲しくなったことはありませんか? 若い頃は、何も考えずにささっとま...
プチプラでアイメイク格上げ!一周回ってキャンメイク&セザンヌが良き♡
 私はいまだにマスクをつけて外出する機会が多く、そんな時はアイメイクしかしていません。そしてマスク姿だと、何だか街中全員...
糖化はお疲れ女性の敵!若さを保つ食事法5選【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「ノーズシャドウ」アラフォーの“ケバ・ダサ”残念テクを解説
 眉から鼻にかけてノーズシャドウを入れることで、簡単に彫りが深いハーフのような目鼻立ちの顔に見せられるため、最近では数年...
アンミカ歯磨き粉「ミカホワイト」でホンマに歯は白くなる?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
衣紋掛けはTPOで!40代赤っ恥“秋冬ファッション系死語”7選
 ファッション用語は、時代によってどんどん様変わりしていきます。常に流行をチェックしていない限り、知らない間に若者にはま...
目頭切開ラインが人気!マル秘テク4つでマンバギャル回避
「目頭切開ライン」とは、目頭の部分に“ちょんっ”と切り込みを入れたようにアイライナーを引いてつくるラインのこと。この目頭...
使用期限は? 固まったら? 古いマニキュアの正しい捨て方
 マニキュアの捨て方を知っていますか? もしかしたら、「いつも適当に捨てていた」なんて人もいるかもしれませんね。でも、間...
正月太りは「五行別ダイエット」で解消する!【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代からやっててよかった美容法6選! 逆に後悔したのは?
 20代の頃はみんな若々しくて美しいもの。でも、本当に大きな差が出るのは40代以降だと知っていますか?  20代からど...
オール明けの“化粧ノリ劣悪”を回避!肌荒れリカバリー美容法
 イベントが続く時期になると、オール明けのひどい肌荒れに悩まされた経験がある人も多いでしょう。肌荒れをそのままにしておく...
ダイエッターこそ焼肉!? 太らない&綺麗に痩せる賢い食べ方
 ダイエット中は、好きなものが食べられずにイライラしてしまいがちですよね。特に焼肉は、「カロリーが高いからダメ!」と思っ...