新卒で付き合った3歳上の同僚彼氏には別居中の奥様がいた。

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2020-11-10 19:02
投稿日:2020-11-03 06:00
「結婚できるとは思っていなかった」「結婚願望がなかった」。そんな40歳オーバーの男女が結婚に至った経緯とは――。インタビュアー・内埜(うちの)さくらがご本人に迫り、赤裸々に語っていただく「40代50代の大人婚」の連載です。

東大卒・松たか子似美女の婚活を振り返る

case3-1.佐伯京香さん(仮名/47歳)

  ご縁があって日本仲人協会様よりご紹介いただいた佐伯京香さん(仮名/47歳)は今月、彼の誕生日に入籍予定とのこと。おめでとうございます! 

 京香さんは初婚、お相手の三島敦さん(仮名/46歳)はバツイチで、お子さんは元奥様が育てているそうです。

 事前情報によると京香さんは東大卒で、松たか子さん似の美女。英語が堪能で、海外出張もこなし、男性並みの年収を稼ぐキャリアウーマンとのこと。すごい! 天が二物を与えている……! 

 率直な意見を述べると京香さんは、「私は自分自身を、学歴のわりには落ちこぼれだと思っています」と、つつましい態度で現職を教えてくれました。

わざわざ婚活をしなくてもモテるのでは?

「今は、お給料計算のアウトソーシングを担う外資系企業で、中間管理職をしています。有名企業ではないですし、転職を繰り返してきているので、みなさんが東大と聞いてイメージされるような華やかなキャリアではないと思います」 

 厚生労働省の「平成30年度雇用均等基本調査」によると、女性管理職を有する企業の割合は21.7%。管理職に占める女性の割合は、課長相当職以上で11.8%となり、部長相当職では6.7%、課長相当職では9.3%、係長相当職では16.7%とのこと。

 今から35年も前に制定された、「男女雇用機会均等法」が反映されていない現実が浮き彫りとなっています。この状況下で出世を果たすのは、やはり仕事がデキる証なのでしょう。

 共働きの2馬力夫婦が一般的な現代で、美女で高収入の京香さんは、わざわざ婚活をしなくてもモテる女性なのでは? 気になったので過去の恋愛を聞いてみると、「地味な恋愛遍歴ですけれども……」と前置きしつつ、教えてくれました。

浮気されても元妻が忘れられない男

「初めてお付き合いをした方は、新卒で入社した会社の、3歳年上の先輩です。出会った当時、彼は結婚していましたが別居中でした。奥様が浮気をして、家を出ていってしまったそうです。若さゆえですが、あの頃の私は血の気が多くて正義感が強かったのだと思います。

 彼に、『あなたはもう、十分に苦しんだよ』と励ましの言葉をかけつつ、趣味を共有する遊ぶ仲間として接していました。そして、離婚届の保証人欄に私がサインをしたあと、正式に交際することになったんです。

 ですが、恋人として向き合ってみると、彼がまだ元奥様への未練が断ち切れないのが手に取るようにわかって。痛々しくて見ていられなくて、2年ほどでお別れしました」

 元奥様を忘れられずに未練タラタラ……というケース、実は珍しくないのかもしれません。筆者の知人男性にも2人います。

 1人は京香さんの元カレ同様、元奥様が浮気して家を出ていってしまったケース。元奥様は40代、浮気相手は20代後半でした。彼は、「相手が若いから、いつか捨てられたら自分に戻ってくるだろう」と予測。待ち続けています。

 もう1人の男性は、散々浮気した挙げ句、お子さんが成人したことを機に、元奥様に逆三くだり半を突きつけられました。自業自得ですが、彼は今でも元奥様との復縁を望みつつ、独身女性とデートを重ねているとか。

 いずれのケースにせよ、以前のパートナーを忘れられない人と結婚を視野に入れた交際はやめておくのがアンパイ。主観ですが、元パートナーとの思い出を美化しすぎているか、「あのとき、◯◯しておけば」と後悔の念にかられ、自分との関係を直視してくれない場合があるからです。「1人でいるより2人でいるほうが寂しい」という関係になりがちであれば、清算したほうがいいと思います。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「自分にブランド品を買え」って…妻の言い分に辟易する夫
「冷酷と激情のあいだvol.55〜女性編〜」では、“推し”への浪費を繰り返す夫に苛立ちを募らせる妻・Eさんの心情をご紹介...
並木まき 2021-09-11 06:19 ラブ
特徴でわかるお似合いカップル診断6選♡ いくつ当てはまる?
 お似合いのカップルと、すぐに別れてしまうカップル……その違いは、お互いの“相性”にあります。相性のいいカップルに共通す...
恋バナ調査隊 2021-09-10 06:00 ラブ
マリッジブルーになったらどうする? 原因&5つの対処法
 彼からプロポーズされて、とても嬉しく感じられたはずなのに、結婚準備が進むにつれて不安になってしまう人がいます。実は、こ...
恋バナ調査隊 2021-09-10 06:03 ラブ
70代女性の官能的恋愛小説「疼くひと」を読んでみた
 恋愛小説はこの世に山のようにあります。けれど、そのヒロインが70代女性というものは数少なく、ましてや性愛描写も含んでい...
内藤みか 2021-09-09 06:00 ラブ
脈なし男性をOKさせる上手な誘い方5選&誘う際のポイント
 好きな男性ができても、「脈なしだな……」と判断したら、その時点で多くの女性はアプローチを諦めてしまうでしょう。でも、そ...
恋バナ調査隊 2021-09-09 06:00 ラブ
恋愛対象外になりたくない!かまってちゃん女子を卒業する方法
 自分では気づきにくいけど、男性から冷ややかな目で見られているのが、「かまってちゃん女子」。学生時代に周りからチヤホヤさ...
若林杏樹 2021-09-08 06:09 ラブ
別れてから何年経っても好き…4つの理由&引きずらない対処法
「別れてから何年も経つのに、ずっと好きで忘れられない相手がいる……」と悩んでいる人って、意外と多いようです。「相手が結婚...
恋バナ調査隊 2021-09-08 06:00 ラブ
久しぶりの恋に戸惑う40代へ♡ デートのコツ&付き合う方法
 20代、30代の頃に比べると、40代になってからの恋愛は、経験があるからこそ、ついつい考えすぎてしまうもの。特に、久し...
恋バナ調査隊 2021-09-07 06:00 ラブ
男性が考える“理想の彼女”の条件7選♡ 外見&内面の特徴
 大好きな彼から「いつまでも長く愛される女性でいたい」と思うのは、女性なら当然のこと。その願望を叶えるためには、男性がど...
恋バナ調査隊 2021-09-07 06:00 ラブ
“恋と愛の違い”ってなに? 4つの名言&見極める方法♡
 恋と愛の違いについて考えたことはありますか? 一般的には、「恋が先にあって、それが愛に変わる」という認識ですよね。では...
恋バナ調査隊 2021-09-06 06:00 ラブ
男性が浮気をするのには理由がある! 浮気を防ぐ4つの予防策
 彼氏ができるのは嬉しいことですが、同時に避けて通れないのが浮気の心配……。でも、男性が浮気をしてしまう理由がわかれば、...
恋バナ調査隊 2021-09-06 06:00 ラブ
いい恋愛をすると綺麗になる5つの理由♡ 注意したいケース
 昔から、女性は「恋をすると綺麗になる」なんて言われていますが、あなたはそれを実感したことがありますか? 実は、これは本...
恋バナ調査隊 2021-09-05 06:00 ラブ
夫婦で収入減も「大丈夫っしょ」…楽観的すぎる夫に冷める妻
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-09-04 06:17 ラブ
収入減で価値観の違い露呈…ネガティブな妻に無力感を抱く夫
「冷酷と激情のあいだvol.54〜女性編〜」では、楽観的すぎる夫の性格に価値観の違いを痛感している妻・Kさんの苦悩をご紹...
並木まき 2021-09-04 06:24 ラブ
私のお金が目当てだった…ヒモ気質の夫と決別した女性の事情
 長引くコロナ禍では「コロナ離婚」と呼ばれる不測の離婚に至った夫婦も珍しくなくなっています。これまで水面下に問題を抱えて...
並木まき 2021-09-03 06:00 ラブ
男性にモテる♡ギャップの作り方5STEP&簡単ポイント
 男性にモテるためには、ギャップが有効♡ 女性の意外な部分に惹かれて、恋に落ちる男性って意外と多いんですよ。そこで今回は...
恋バナ調査隊 2021-09-03 06:00 ラブ