日本酒と相性抜群「魚のワンタン」白身魚ならなんでもOK!

コクハク編集部
更新日:2021-01-18 06:00
投稿日:2021-01-18 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・芝大門のダイニングバー「都映」の水谷大輔さんに、日本酒・焼酎との相性バッチリな「魚のワンタン」のレシピを教えていただきました。

冷製で食べる方がおいしい

 ワンタンや餃子は、町中華で不動の人気を誇るビールのツマミ。その餡が豚肉から魚に替わると、日本酒や焼酎との相性がグンとよくなります。

「これは、老舗割烹宮本の板前さんに教わりました。僕が習ったときはイシモチでしたが、白身魚なら何でもおいしい。きょうは刺し身用にタイを仕入れたので、その剥き身を使っています」

 夜の日替わりメニューに並ぶ刺し身の3点盛りは早い者勝ちの人気メニュー。その中には白身魚が入ることが多く、三枚におろした際の中骨の周りや刺し身では提供できない部分を集めて、ワンタンの餡にするそう。ワンタンのために魚を購入するのではなく、ほかの料理で余った部分の有効活用です。

「ワンタン5個分で、タイの剥き身は30グラム。この時季なら、鍋用のタラを応用してもいいですね」

 茹でたてをいただきましたが、「本当は氷水で締めて、冷製で食べる方がおいしい」というので、自宅で試してみると、なるほど、冷製の方があっさりとした白身の良さが生きます。ポン酢や薬味のゆず胡椒は、ちょっとでOK。好みの日本酒と合わせて楽しみたいですね。

材料

・白身魚 30グラム
・長ネギ 10グラム
・ショウガ 2グラム
・ワンタンの皮 5枚
・片栗粉 少々
・醤油 少々
・ゴマ油 少々
・ポン酢 適量
・ゆず胡椒 適量

レシピ

(1)長ネギをみじん切りにする。
(2)白身魚を包丁で叩く。
(3)1と2を合わせておろしショウガを加える。
(4)3に醤油とゴマ油をそれぞれ少々垂らし、片栗粉を加えたら、よく混ぜ合わせる。
「塩は不要。醤油もほんの少しで十分です。そうしないと、白身魚の良さが失われてしまいます。ショウガのほのかな香りを生かすイメージです」
(5)ワンタンの皮に4をのせて包む。
「接着が不十分でお湯が餡に入ってしまうと、味がぼやけるので、接着はとにかくしっかりと」
(6)5を1分30秒ほど茹でて盛りつけたら出来上がり。彩りで万能ネギを振ってもよし。

本日のダンツマ達人…水谷大輔さん

▽水谷大輔(みずたに・だいすけ)
 近所の老舗割烹の板前さんに秘伝のレシピを教わるという愛されキャラ。学生時代にサッカーで鍛えた体力を生かし、自転車をこいで豊洲市場や食肉市場に通い、魚介や精肉、モツなど新鮮食材を仕入れている。

▽都映(みやこうつし)
 定番メニューも日替わりメニューも、多くはワンコイン。東京タワーのお膝元・芝大門という都心にあって、良心的な価格でありながら、魚も肉も野菜も厳選素材を仕入れ、丁寧な仕込みで常連客が絶えない。東京都港区芝大門1―11―9。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「鶏ハツのガーリック炒め」香ばしさと食感がたまらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんにガッ...
5分炊くだけでほっこり「水ナスのぬか漬けと桜エビの煮物」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「かすべのレモンソース」ひと手間で軟骨がぐっと柔らかく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・小樽のロードレストラン「シルフィード」の...
朝仕込んでおけば夜は焼くだけ「鶏モモ肉のソテー香草風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
コンビニのサラダチキンでお手軽ヘルシー「蒸し鶏のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の創作居酒屋「じんから」の堅谷博さん...
お手軽な「ムサカ」 クミンシードでエキゾチックな味わいに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
“かえし醤油”の風味がお酒にピッタリ「そば屋のお新香」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地のそば屋「そば処 築地長生庵」の松本憲...
おもてなし料理にもなる「コンビーフのリエット仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
冷凍でもOK! 網で焼くだけで美味しく簡単な「焼き甘エビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福井市の寿司屋「昌冨ずし」の楠さんにエビが主役の...
「焼きなすとアボカドのタルタル」夏バテ防止にも効果アリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
お酢を使わないから野菜が甘い「トマトとタマネギのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワン...
いつもの冷ややっこが焼き肉のタレで大変身「辛いやっこ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜の焼肉店「そうる肉食堂 承」の三原承達さんに...
生青唐辛子の風味でお酒が進む 中国・湖南料理「咸鮮辣」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・三軒茶屋の「香辣里 (シャンラーリー)」の...
余り野菜がごちそうに「季節の野菜とベーコンのキッシュ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、野菜...
まるでフォアグラのようなコクとうまみの「半生鶏レバー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
「アスパラの肉巻き」今が旬の食材でおいしく疲労回復を
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...