「長芋タンドリー」めでるように育てながらじっくり焼いて

コクハク編集部
更新日:2021-01-24 01:58
投稿日:2021-01-23 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木のイタリアンレストラン「ラ・ブリアンツァ」の奥野義幸さんに、シンプルなのに病みつきになる「長芋タンドリー」のレシピを教えていただきました。

無塩バターを使い、最後に塩をパラリ

 とろと~ろ、ネバネ~バが後引く長芋ですが、加熱することで出現するホクホク、シャクシャクの食感のほうがお好み――。なーんて人も多いでしょう。和洋中なんでもござれの食材でもあり、晩酌での登板回数は多い方です。

 今回のおつまみは、その中に割って入って新たな“鉄板レパートリー”候補になりそうな予感です。食材は、ほぼほぼ長芋だけ。シンプルがゆえ、めでるように丁寧に育てながら焼きましょう。

 つぼ形の窯(タンドール)でじっくりと焼くようなイメージで、極力動かさず、長芋のふちがほんのりと茶色がかってきたときが裏返すタイミングです。グリーンカレーペーストの量は、長芋(直径、厚さともに6センチぐらい)1切れに対し、耳かき1杯分ぐらい。

 そして、たっぷりのバターを入れ、焦がさないように絡めて、ソースごと盛り付けます。

「バターは無塩を使ってみてください。有塩タイプは商品によって塩分含有量がまちまちで、塩加減が難しい。無塩バターを使って、あとから自分で塩を足すほうが、調節がきくので失敗知らずです」(奥野シェフ)

 オシャレな見た目だけれど、豪快にガブリといきたいですね。

材料

・長芋
・油
・水
・グリーンカレーペースト
・バター
・塩
・カレー粉やガラムマサラなどお好みのスパイス

レシピ

(1)長芋は皮をむき、厚めに切っておく。
(2)フライパンに多めの油を引いて長芋を入れ、弱火で4~5分を目安にひっくり返し、両面を焼く。
(3)水、グリーンカレーペーストを加え、最後にたっぷりのバターを入れて絡める。
(4)皿に盛り付け、塩、お好みのスパイスをふりかけて出来上がり。

本日のダンツマ達人…奥野義幸さん

▽奥野義幸(おくの・よしゆき)
 1972年、和歌山生まれ。六本木はじめ六本木一丁目、麻布十番、日本橋と計4店舗を構えるブリアンツァグループのオーナーシェフ。食材や料理への飽くなき情熱とサービス精神旺盛なトーク力で、テレビをはじめとするメディア出演も多い。

▽ラ・ブリアンツァ
 グループ旗艦店を担う同店は、7年連続でミシュランガイドの「ビブグルマン」に選出されている。六本木ヒルズ・けやき坂通りを挟んだレジデンス棟にあり、ちょっぴりハイエンドなファミレスがコンセプト。喧騒から逃れた落ち着いた雰囲気の中で昼2800円~、夜4800円~のコース料理などが楽しめる。東京都港区六本木6丁目12―3六本木ヒルズレジデンスC棟3階。

(日刊ゲンダイ2021年1月6日付記事を再編集)

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