「薬味たっぷりのカツオたたき」大葉とミョウガでさっぱりと

コクハク編集部
更新日:2021-03-31 06:00
投稿日:2021-03-31 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・築地の「すぽーつ居酒屋おかだ」の岡田晋平さんに、サラダ感覚で食べられる「薬味たっぷりのカツオたたき」のレシピを教えていただきました。

皮は直火の強火で全体をしっかり焼く

 カツオの本場高知では、軽く炙ったタタキはニンニクのスライスで食べるのが王道。最近は塩でいただくのも人気ですが、岡田さんは薬味をアレンジしています。たっぷりの大葉とミョウガ、そして長ネギの青い部分でいただくのです。

 皿に盛られたカツオを薬味が覆い尽くします。厚く切ったカツオを箸で取って口に運ぶと、大葉のさわやかさとミョウガの辛味で、サラダ感覚で食べられます。

 3つとも定番の薬味なのに、長ネギの青い部分がほのかな甘味を加えているせいか、三位一体一つにまとまると、新しい味わい。

 スーパーで売っている出来合いのタタキを使えば楽ですが、せっかくだから作ってみましょう。1つ目のポイントは、カツオの串打ち。金串かBBQ用の串などで皮と身の間に3~5カ所に刺します。刺し方は、ウチワの骨のように扇状に。片手で持つためです。なければ網でも可。

「コンロの直火で皮から焼きます。皮が焦げるくらい焼いた後は、身は軽く炙る程度で。サクのまわりを焼いたら、すぐに氷水で締めてくださいね」(岡田さん)

 皮8、身2のイメージで、皮は強火で。皮に焼きむらがあると、焼けてない部分が食べにくくなります。皮は全体をしっかりと。火が通りやすい身は遠火でサッと。横から見て切り口のフチが2ミリ幅で白くなればOKです。

材料

・カツオ刺し身 1サク
・大葉 5枚
・ミョウガ 2本
・長ネギの青い部分 2分の1本
・ポン酢 適量

レシピ

(1)大葉、ミョウガ、長ネギをみじん切りにする
(2)カツオの皮の部分に醤油を塗り、扇状に金串を打つ
(3)コンロの直火で皮から焼く。皮全体に焦げ目がつくように
(4)身は遠火でサッと炙る
(5)氷水で4を5分ほど冷やす
(6)キッチンペーパーで水を拭き取り、食べやすい大きさに切る。1の薬味とポン酢をかけて出来上がり

本日のダンツマ達人…岡田晋平さん

▽岡田晋平(おかだ・しんぺい)
東京の築地生まれ、築地育ち。学生時代はラグビーで鍛えた体育会系。実家は京橋の老舗寿司屋だったこともあり、料理の道へ。

▽すぽーつ居酒屋おかだ
2008年の開店以来、在京阪神ファンのオアシスとして愛され続ける和食居酒屋。大型壁掛けテレビ2台が常設されスポーツ観戦とお酒が楽しめる。元スポーツ選手を招いたトークショーも随時行っている。東京都中央区築地2―7―2。

(日刊ゲンダイ2021年3月25日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


誰が作っても失敗しない!「棒々鶏」は簡単&作り置き向き
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山の煮込みダイニング「Choi.S」の...
「豆腐と玉ねぎのからし和え」自家製からしドレッシングで
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草の和食店「おにくのおすし 浅草店」の南...
「厚切りベーコンの酒粕漬け」あぶった香りだけでも飲める!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島の立ち飲みの割烹料理店「さかづき」の坂...
「マカポテサラダ」銀座の女性への心配りが込められた一品
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食とワインのお店「時喰み」の佐々木...
天日干しで甘さを引き出す「大根の醤油漬け」のひと手間
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・幡ケ谷にある「餃子の店 您好」の野坂由郎さ...
「チーズのカリカリ焼き」じっくり弱火でチーズを焼くだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...
「ウナギと卵のオープンサンド」ふわとろでボリューム満点!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・水天宮のワイン酒場「富士屋本店 日本橋浜町...
これは反則ワザ!「ウニじゃがバター」でねっとり感を堪能
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のダイニングバー「麦酒屋るぷりん」の海...
【豆苗まるごと豚バラ鍋】ごま油はひと工夫で香味アップ!
 鍋のシーズン真っ盛り。市販の鍋スープもいいですが、いつも同じ味でちょっと飽きたなぁというときにおすすめの鍋を紹介します...
ぐっち夫婦 2020-02-13 15:20 フード
「キウイのカツレツ」キウイの“皮”が食感のアクセントになる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯...
「ニンジンとレーズンのクミン風味」シンプルな素材と香り
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・白銀高輪の中華料理店「蓮香」の小山内耕也さ...
「ミニトマトのナムル」漬けダレがトマトの甘味を引き立てる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・谷中の焼肉店「焼肉 炭聖」の許聖周さんに、...
スイーツ系おつまみ「黒豆クリームチーズ」で正月の箸休め
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「さかなとお酒 うぉんたな」...
「とこぶしの唐揚げ」間接的に火を入れてうま味を逃がさない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の土佐料理店「トサ ダイニング おきゃ...
「大人のオムライス」鶏肉の中に焼き飯をたっぷり詰めて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は広島市・鷹野橋駅の鉄板料理店「こぱん亭」の鬼頭典...
「アミエビキムチ」うま味を引き出すのはひとつまみの砂糖
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の割烹「銀座魚勝」の柳橋克彦さんに、和...