イケメンナルシスト俳優との恋でボロボロに…30代OLの告白#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-04-09 06:42
投稿日:2021-04-02 06:00

あまりにも身勝手なセックス

――それは、ひどいですね。

「はい……濡れていない状態でのペニスの挿入は、苦痛でしかありませんでした。粘膜が引き攣れて、熱した火箸で貫かれたような感覚。それでも女性の体はちゃんと『肉体を守る』構造がなされているらしく、徐々に愛液があふれ、動きがスムーズになったんです。

 ダウンライトに照らされた彼が優しく微笑んで『気持ちいいよ』と言ってくれたので、反射的に『私も……』と笑みを向けましたが痛みは続いて……。彼は正常位で私のひざ裏をかかえて腰を前後させていましたが、そのうち、私の両脚を両肩に抱え上げて、膣の奥深くまで貫いてきました」

――続けてください。

「私は体が硬く、体が『く』の字型に曲げられた体勢がつらいので『痛い、苦しい!』と訴えましたが、彼は体位を変えることなく腰を激しく打ち付けてくるんです。パンッ、パンッと肉を打ち付ける音が室内に響きました。一つになれた悦びよりも、痛さが勝って、呼吸さえも苦しくて……必死に歯を食いしばっていました。散々、貫かれたのち、彼は『もう出るよ。お腹に出すからね』と言ってペニスを引き抜き、私の両脚を放り出すと、下腹に射精しました」

――続けてください。

「セックスはできたものの、あまりにも自分本位のセックスにガッカリしました。『痛い』と言っても止めてくれない、私を労わってくれない人なんて初めてです。クンニリングスをするでもなく、ペペッと唾を吐きかけた手で軽くワレメを撫でつけて、即挿入ですからね……そのくせ、『気持ちよかったね。R子ちゃんも良かったでしょう?』と言うものだから、私はつい、『挿入の時……痛かった。なぜ、もっと優しくしてくれなかったの?』と、あくまでも温和に問かけたのです」

歯の浮くセリフに強い違和感を…

――その言葉に対し、Oさんはなんて?

「今でもはっきり覚えています。私をギュッと抱きしめて『ごめんね。R子ちゃんはキレイで、僕にとって幻(まぼろし)のような女だから、今にも消えてしまいそうで、つい焦ったんだ。これからは大事にするよ』って……まるで、ドラマのセリフですね。普通、幻のようで消えちゃいそうだからと言う理由で、痛がる女に無理やり挿入します? 

 私、心の中でドン引き……と言うか、呆れ笑いですよ。この人、バカ?って……」

――私も同じ気持ちです。

「よくまあ、あんなキザなセリフが出るものだと、笑うしかありませんよね。……でも、別れられなかったのは、やはり彼のルックスが好みだったからです。優しくされると、つい許しちゃうんですよね。

 自分は絶対ダメンズにはハマらないと思っていたのですが、気づけば『ダメンズの沼』にどっぷりと浸っていました。で、しばらくセックスする関係が続いたのですが、彼は信じられないくらいナルシストぶりをエスカレートさせました。もう呆れ笑いもいいところ。芸能人ってこうなの?というカルチャーショックばかりだったんです」

 続きは次回

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

エロコク 新着一覧


敏感なところに適切な振動を送ってくれる新作「イロハ」
 好きなコスメブランドから新作が出ると何度でもワクワクできる……。女性のみなさんには共感してもらえるかな。  新...
桃子 2019-11-12 04:40 エロコク
浮気編<1>浮気男のLINE公開処刑!ゼンメイが泣いた一件とは
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
女性向け風俗のコスパ#2…買ったのはイケる体と女の自信
 女性用風俗は彼氏がいない人だけが利用しているわけではありません。でもそれって彼氏を裏切っていることになるんじゃない? ...
男性は基本的に女性の「おっぱい」と「顔」しか見ていません
 このコラムは、あくまで私の経験上の話です。男は基本的に「おっぱい」と「顔」しか見ていないというは、到達したひとつの結果...
理想のご主人様と思ったら…あまりの体毛に舌と唇がKO負け
 深志美由紀の実録出逢い系体験談、第3回です。  いつの間にか、普通のセックスでは興奮できない――SM系のプレイにハマ...
初心者から中級者までオススメ 細やかな振動の美ローター
 ラブグッズを買う時に気にしてほしいのが“素材”です。女性の体で最もデリケートなところに使うのですから、それによってかぶ...
桃子 2019-11-12 04:40 エロコク
結局は若さだけ? 20年後の令和女子を狙い始めた独身男子
 たとえ女性のあなたがいくら文句を言っても、SNSに愚痴を書き込んだとしても、男性の大多数は何だかんだ言って「若い女子が...
同棲編<4>【女の力量】男の腐った嘘を信じてあげる愛(試し)
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
コスパ至上主義男子の見分け方 彼らが重視するCPSって何?
 最近「コスパ男子」という言葉をよく耳にしませんか?  コスパは、コストパフォーマンスの略であり、「コスパ男子」は...
「また遊ばれた」愚痴る女性は同性に嫌われ男から喜ばれる
 今回は、世の女性陣に注意喚起をするためのコラムを書かせてもらいます。少しでも恋愛がうまくいくよう、そして女性同士の仲を...
マッサージされている男性を眺めるだけ 女性向け動画が人気
 女性エステティシャンの指が、若い男性の身体全体を数十分間に渡り、ひたすら撫で回す。男性はうっとりと至福の表情を浮かべ…...
内藤みか 2019-05-27 06:00 エロコク
3本の足でクリをモミモミ…あの手この手で攻めたい貴女へ
 現在、クリトリスを“吸引”するローターが世界中を席巻しています。でも女性の性感帯の中で最も敏感なクリトリスなのだから、...
桃子 2019-11-12 04:39 エロコク
生え際フェチ、密接距離侵入…オリジナルプレイで得る快感
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-06-15 15:30 エロコク
同棲編<3>恋愛に妥協できない男の、最も長く続く愛とは?
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホッ...
女性向け風俗のコスパ#1…彼氏とは違う“プロの技”の料金は?
 女性だって「最近、性欲がたまっているな~」と思うことはありますよね!   そんな時に、必ずしも彼氏がいるとはかぎ...
ユニクロの服を着て次々と男をゲットした伝説のオンナの話
 今回は、ユニクロの服を着て次々と男をゲットした伝説のオンナの実話です。主役は、私が約8年前に知り合って、今は新宿ゴール...