よりを戻してほしいのに…元恋人のために離婚した女性の焦燥

並木まき ライター・エディター
更新日:2021-06-05 06:10
投稿日:2021-06-05 06:00

その日のうちにホテルへ…

「軽くご飯を食べるだけのつもりだったんですけど、会ったら居心地がよくて楽しくて。私はその時、夫と別居中だったこともあり、そのままホテルへ行って関係を結んでしまいました」

 その日を機に、交際していたときのように毎日LINEで連絡を取り合い、定期的に会うようになったふたり。

 しかしIさんの口から決定打である「付き合おう」の言葉は聞けないまま、時間が過ぎていきます。

「ほとんど毎日電話でも話していたし、LINEもかなりマメにやり取りしていたし。それなのに、なんで『よりを戻そう』って言ってこないのか、不思議で仕方ありませんでした。

 Iには彼女も妻もいないって聞いていたので、これはひょっとして、私の離婚待ちなのでは……って思い始めたんです」

 離婚を前提として夫と別居中であることは、早い段階でIさんに伝えていたJさん。既成事実はあるのに、「付き合おう」という話が出てこないことに、段々と焦りが強まります。

「Iと会うたびに、やっぱり私はIのことが好きなんだなぁって思いました。振られたときもずっと引きずって、未練を断ち切るように付き合って結婚までしたのですが、久しぶりに会って、やっぱりIがいい! って確信しました」

離婚したのに関係は変わらず

 Iさんともう一度正式に交際したいと考えたJさんは「今のような中途半端な関係ではなく、ちゃんと離婚をしなくちゃ」と決意。別居中だった夫に具体的な離婚の話を持ちかけ、2ヶ月で離婚に至ります。

「これでIから『付き合おう』って言ってもらえる! って思って、離婚が成立したときには本当にホッとしました。なので、離婚成立を一番に報告したのもIです。親に言うよりも先に報告したんですよ」

 ところが……。Jさんの目論見とは裏腹に、Iさんから交際への話が出てくることはなく、時間ばかりが過ぎていきます。

「なんとなく、離婚する前のIと比べると、離婚後のほうが私に冷たい気もしていて、今とても不安です。相変わらず頻繁に連絡をとっていますし、デートもしていますが、頻度が確実に落ちています。

 私から、よりを戻そうって言い出せる空気でもなく……。急いで離婚までしたのに、Iは私のことをどう考えているのか……。

 自分から聞きたいけれど、怖くて聞くことができず、いったいどうしたらいいのかと途方に暮れています」

 さて、元恋人であるJさんと、逢瀬を続けるIさんの真意はいかに? 次回に続きます。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


恋愛したいのにできないのはなぜ?スタートさせる4つのコツ
 女性なら誰もが「素敵な恋愛をしたい」と、願っているでしょう。しかし、実際には仕事やプライベートが忙しく、恋愛に消極的に...
恋バナ調査隊 2020-02-28 06:00 ラブ
男性と付き合う前に体を許していい?悪い?論争を考えてみる
 マッチアップ編集長伊藤です!  女性からの恋愛相談や恋バナでよく話題に上がるのが「付き合う前に彼に体を求められた...
伊藤早紀 2020-02-27 06:00 ラブ
彼氏と気まずくなったらどうすれば良い? 4つの原因&対処法
 彼氏とのデートは、本来楽しいもの。しかし、何らかの原因で気まずい空気になってしまうこともあります。そんな時、どう対応し...
恋バナ調査隊 2020-02-26 06:00 ラブ
一生許さない! 出産時に夫がしでかしたありえない行動4選
 公園や街中で、パパとママが子どもを連れている光景は、微笑ましいですよね。そのファミリーが放つ幸せオーラに、ついつい目尻...
田中絵音 2020-02-26 06:00 ラブ
試行錯誤の末に…鬼嫁に“鬼の仮面”を外させた夫の秘策3選
 妻の鬼嫁っぷりに頭を抱える夫の中には「なんとかして、鬼になるのを、やめてもらえないだろうか……」と試行錯誤する人もいる...
並木まき 2020-02-26 06:00 ラブ
モラハラ男の特徴と対処法!上手に恋愛する4つの秘訣とは?
「モラハラ」は精神的な暴力とも言われ、長い間モラハラを受け続けると心に深い傷ができてしまいます。一人で我慢しすぎると「強...
恋バナ調査隊 2020-02-25 06:00 ラブ
彼氏へのマッサージで愛が深まる!メリットや疲れないコツ♡
 お付き合いをする上で「癒し」ってとても大切なものでしょう。でも、あなたがもしも彼氏に「癒しを与えてあげられるかな?」と...
孔井嘉乃 2020-02-25 06:00 ラブ
女性からデートに誘うのはダメ?男性心理や成功率UPの誘い方
 気になる男性との仲を深めたいなら、手っ取り早く2人きりでデートするのが◎。とはいえ、女性から男性をデートに誘うって、な...
リタ・トーコ 2020-02-24 15:01 ラブ
「セカンドしてました…」本命になれなかった貴女への金言
 私は3年半、彼女がいる方と付き合っていました。  同じ職場の人で、彼女も同じ会社でした。3年半のうち約1年は一緒...
神崎メリ 2020-02-23 11:30 ラブ
“別れたい”と思うのはどんな時? 男女別の「5つの理由」とは
 どんなに理想的な相手と出会い、交際できたとしても、別れるという結果を迎えてしまうことがあります。付き合ってみなければ分...
恋バナ調査隊 2020-02-23 06:00 ラブ
胸キュン…? 鬼嫁が「かわいく見えた」夫の怪エピソード3選
 鬼嫁と呼ばれる女性でも、ふとした瞬間に「かわいげ」が、垣間見えることもあるみたいです。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)...
並木まき 2020-02-23 06:00 ラブ
夫が帰宅拒否…本気で離婚を決意した男性に見られる行動3つ
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。昨年11月に離婚が報じられたタレントのSHELLYさん(35)が、バラエティ...
山崎世美子 2020-02-22 06:00 ラブ
誰に嘘をつきたくない? 不倫をして痛い目に逢わないために
 不倫はなるべくなら避けたいもの。  でも、好きな男性ができ、男性も自分に想いを寄せているのであれば、燃え上がる恋...
うかみ綾乃 2020-02-21 06:00 ラブ
結婚相談所の出会いもアリ?メリット&デメリットを紹介!
 結婚相談所というと、「モテない人のいくところ」と思っている人もいるでしょう。そんなイメージから、興味があっても利用でき...
恋バナ調査隊 2020-02-21 06:00 ラブ
花粉がつらい時期 屋内でも春を感じられるデートスポット3選
「ハックシュン! ズビズビ、ぶしゅ!」  2月の頭ごろから眠気や日差しとともにやってくる悩みのタネ……それは「花粉症」...
七海 2020-02-21 06:00 ラブ
なぜ年上女性? 婚活パーティーの参加男性に聞いてみました
 最近の婚活パーティーは細分化され「バツイチ同士」が集まるものもあれば、「マンガ好き」同士が集まるもの、それから「ぽっち...
内藤みか 2020-02-20 06:00 ラブ