40代エリート男性の告白~「夫婦交換」という愛のカタチ #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-22 17:23
投稿日:2021-07-02 06:00

50歳を前にして「男としての自分の人生」に疑問

 既婚者であっても、愛するパートナーがいても、それが「日常」となってしまえば、飽きを感じ、別の刺激を欲するのが人間の本能だ。では、どのような選択肢があるのだろう。このコラムでは不倫や既婚者合コンなど、様々な「愛の形」を発信してきた。

 今回、取材に応じてくれたのは、Wさん(46歳・外資系IT)。学生時代はラグビー部だったという彼は、長身で筋肉質、高級感あるスーツがよく似合うワイルドかつ知的な印象の男性だ。

 都内のタワーマンションに、二歳下の奥さま、高校生の息子さんと一緒に住んでいる。平日は可能な限り早めに帰宅し、家族と夕食を摂り、休日は友人ファミリーとともにアウトドアを楽しむ、理想的な「良き夫、良き父」である。

 不安定な世の中ゆえ、いつ職を失っても路頭に迷わぬよう、IT関連はもちろん、転職関連のセミナー講師、ビジネス書作家、メルマガ著述者、投資家としての顔も持つ。

 そんな彼が持つ悩みは、他でもない「妻との関係」だった。

 誰もが羨むエリート男性の持つ驚きの告白に、筆者が迫ってみました。

 ◇  ◇  ◇

――お悩みの詳細を教えてください。

「はい、これまでの人生、山あり谷ありでしたが、何とか目標どおり頑張ってこられました。しかし、50歳を前にして、『自分の男としての人生は、このままでいいのか』と疑問を持つようになったんです。

 ズバリ言うと、完全にレスになった現状です。結婚して十七年も経つと、当然ですが妻とは『家族愛』になってしまうわけですよ。

 結婚前はあれほど情熱的に愛し合った妻ですが、今はすっかり落ち着いて……見方を変えれば、それだけ円熟味の増した夫婦とも言えますが、やはり、もっと男としての実感が欲しいというのが本音です」

夜の街に誘われても…

――他の女性との恋愛もしたいということでしょうか?

「単刀直入に言えば、イエスです。若いころのような、ヒリヒリドキドキするような刺激が欲しいんです。もっと言えば、オスとして奮い立たせてくれるような環境や相手が欲しかったんです。

 で、以前、知人に誘われて銀座や六本木のクラブに行きました。若くて美しいホステスは、懸命に話術やボディタッチで僕を楽しませてくれようとしているのが分かりました。でも、楽しく話していても、『接客』だと思うと、どこか白けてしまってね……。

 日本人男性は『ホステスをいかに口説き落とすか』などの駆け引きを楽しんでいるようですが、僕には合いませんでした。それに、外資系の会社に勤め、日々、『成果主義』『効率性』を求められる僕からすると、口説き落とせるかどうかも定かでないクラブやキャバクラのホステスに大金と時間を費やすのは人生のムダだと判断したんです」

「夫婦交換」サークルとの出会い

――なるほど、続けてください。

「そんな時でした。元同僚で、現在は輸入雑貨会社の社長として成功している同い年の知人に、『夫婦交換』のサークルを紹介してもらったんです。

 あまり大きな声では言えませんが、夫婦で入会するのが必須であるグループ交際の場と言ったらいいでしょうか。会員は紹介者がなくては入会できず、勤務先や年収、家族構成など、厳しい審査があります。

 会員は非公開。政治家、財界人、投資家、会社社長など、多くがエリートとのことです。僕としては興味があったのですが、夫婦で入会することが前提です。

 僕は妻に説得方法を考えました」

――基本的な質問で恐縮ですが、「夫婦交換」の内容をお教えいただけますか?

「はい……実は」

 重い口を開いたWさんの話を聞き、筆者は驚いた。

 現在もそのような交際の場があったとは――「夫婦交換」とは、いったい如何なるものか。

 続きは次回。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

エロコク 新着一覧


男女に聞いた「女性のアンダーヘア事情」どこまで処理する?
 女性のみなさん、アンダーヘア、つまり陰毛の処理はどのようになさっているでしょうか。  10年くらい前まではみんな...
アブノーマルプレイ初心者へ…細いボディーが優秀な相棒に
 コスメブランドが1シーズンに数種類のカラーの口紅を出すように、ラブグッズの世界にもシリーズ展開しているブランドがありま...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
3Aを求める他力本願な自己実現女が騙される救世主男子よ
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
“ママ活”マンガ 男性用と女性用を読み比べたら全然違った
「ママ活」という言葉が盛んに使われるようになったのは、2018年後半頃から。そこから半年ほどを経て、いよいよ「ママ活」を...
内藤みか 2020-05-20 11:23 エロコク
女性器リノベに投資する女たち#2…小陰唇縮小術の費用と中身
 日々鏡で顔を見ない女性はほとんどいないと思いますが、「自分のアソコを毎日見てチェックしている」という女性もまたほとんど...
内蔵されている“舌”が高速で…あっという間に昇天してしまう
 今年一番、勢いのあるメーカーといわれているのが「P×P×P」。ポップなデザイン&パッケージとお手軽価格とで、ネットショ...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
全SNS利用者が読むべき太宰治に学ぶ【恥】リスクヘッジとは?
 48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイットボーイというよ...
女性器リノベに投資する女たち#1…最も多い“小陰唇”の悩み
 20~40代のOLのうち60%近くの女性が、自分の性器の形状にコンプレックスを感じている、という出版社の調査がありまし...
じんわり穏やかな快感…欧米で流行の“あてがう系”ローター
 一見するとPC用品? 昨今のラブグッズは“いかにも”なものがどんどん減っていますが、これはその中でも群を抜いてグッズら...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
プラトンで分かる 2500年ぶりに令和に蘇った【エロス】とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋。男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイット...
男心の大事なポイントは「アダルトビデオ」が教えてくれます
 映画観放題の動画配信サービスはいくつもありますが、実はアダルトビデオ観放題の配信サービスも存在しています。なかには月額...
内藤みか 2019-07-18 06:00 エロコク
“セックスをすると綺麗になる”は本当か? 理学療法士が検証
「セックスをすると綺麗になる」そんな話を耳にしたことはないでしょうか。実際のところどうなのか、なぜ綺麗になるといわれるの...
山本茜 2019-08-14 16:06 エロコク
気づけば奥にまで…初めての女性にもオススメな“植物的”形状
 ずっと以前に読んだ官能小説で、女性主人公が常夏の異国で出会った年下男性の“彼自身”について、「細長くて、植物のような」...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
蜜月編<2>言いまつがい【滑舌悪いVS耳遠い】頂上決戦
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。...
自意識を吹き飛ばす シャイな女性が目覚めた“見られる”快感
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-07-11 18:00 エロコク
彼を恋の虜に…男性を100%本気にさせる「スンドメ」の美学
 皆さん、今少し気になっている男性はいらっしゃいますか? 願わくば、気になっている男性に振り向いて欲しいと思うのが女心だ...