「鶏の半身揚げ」低温調理でウマ味をギュッ!と閉じ込める

コクハク編集部
更新日:2021-08-07 06:00
投稿日:2021-08-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、東京・高円寺の居酒屋「あんぽんたん」の村山正人さんに、ビールに最高のおつまみ「鶏の半身揚げ」のレシピを教えていただきました。

半身が難しければ足や手羽などで切り分けても

 最近は、鶏の唐揚げが人気です。半身の骨つき肉を揚げるとなると、食べ応えは格別。暑い夏、ビールに最高のおつまみですよね。でも、難しくないですか?

「丸鶏を買ってきて、半分に切ったら、味をつけて一晩寝かせるんです。で、味がしみ込んだ鶏を低温調理して、ウマ味をギュッと閉じ込めます。出来上がりに時間はかかりますが、手間はほぼそれだけです」

 なるほど、調理する前の下味が大事ってわけ。足の部分の骨つきをパクリと頬張ったカメラマンは「めっちゃウマいな」とむしゃむしゃして、グラスのビールを飲み干しました。もう一度、「あー、ウマい」。

 鶏にむしゃぶりついては、ビールで流し込み、ビールが胃に落ちるとまた鶏にむしゃぶりつく。一度口にすると、このロールが止まりません。オールシーズンウエルカムでも、特に暑い夏の鉄板メニューです。

「家庭で半身のままを揚げるのが難しければ、足や手羽などで切り分けてもいいですよ。ウマ味はやや逃げますが、油は少なくて済みますから」

 下味を変えたり、揚げた鶏に七味などをかけたりしても楽しめます。応用するのがまた面白いんです。

材料

・丸鶏  2分の1羽
・塩  適量
・コショウ  適量
・鶏ガラスープの素(顆粒)  適量

レシピ

(1)丸鶏を半分に切る
(2)1に塩、コショウ、鶏ガラスープの素をまんべんなくまぶして、密閉袋などで一晩寝かせる
「カレー粉や中国の五香粉などを加えてもウマいっすよ」
(3)2の空気をしっかり抜いた上で、低温調理機で63度で1時間半ほど加熱する
(4)3を180度の油で6分揚げて、適当に切り分けると出来上がり

本日のダンツマ達人…村山正人さん

▽村山正人(むらやま・まさと)
 焼き鳥屋やアジア料理店で修業し、この店へ。7年前に信号で出くわした外国人のモヒカンにしびれて開眼。両サイドは最愛の妻にカットしてもらい、中央部分は床屋で整える。料理を出すたびに「はい、どうぞー」ととにかく低姿勢。

▽あんぽんたん
「口が悪い」を自任するオーナー・マサと、親しみあふれる料理人マサが「簡単でウマい」をテーマにメニュー開発や食材探しに励む。料理は多くがワンコイン。ダブルマサの掛け合いが常連客をひきつけ、笑いが絶えない。東京都杉並区高円寺南4―49―1。

(日刊ゲンダイ2021年7月31日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


「さつま黒酢ブリとかぶのエミュルション」まるでお花畑!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
「喜ばれるお菓子」の定義を考えてみた 2022.6.23(木)
 おいしいお菓子をいただきました(ありがたや~)。それからというもの、以前にも増して「贈り物上手」になりたいと考えるよう...
「霧島サーモンのマリネ」季節の野菜で作ったソースを添えて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
ファミマの本気度すげえ!「ファミマ・ザ・クレープ」実食 2022.6.20(月)
 ファミリーマートが誇る、累計6200万食突破の大ヒット「ファミマ・ザ・シリーズ」から、待望の新作スイーツが登場します。...
「豆アジの丸ごとカルピオーネ」すし酢で超絶簡単に南蛮漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
「超簡単ポテトサラダ」NO作り置き!“5分で完成”時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
超人気!ボンボローニを確実に購入するなら 2022.6.13(月)
「本日、完売となっております……」  ガーーーン! という冒頭から失礼をいたします。 「食」に限っては、流行...
「ジャガイモとアンディーブのグラタン」フランスの家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
【フォカッチャ】初めてのパン作りに挑戦! 2022.6.7(火)
 最近、SNSでパン作りが流行っていますよね。ツヤツヤのパン種の動画を、ず~っと見ているとマネして作りたくなるもの。今回...
「季節の野菜のコンポテ」バターと野菜の甘みが溶けたスープ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
門前仲町のスーパーの屋上がビール天国な件 2022.6.4(土)
 いつの間にやら6月に。暑すぎず、寒すぎず、長かった花粉地獄も終わったこの季節が一番好きです。新緑も青空もキラキラまぶし...
「タルトフランベ風トースト」塗って焼くだけ!朝ごはんにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
数量限定の気仙沼クリームサンドに出会った…2022.6.2(木)
「ご当地」と「数量限定」に心が躍る皆さま、情報を共有させてください!  秋葉原駅電気街口から徒歩1分、高架下にある...
「ホタテのソテー生海苔とバターのソース」組み合わせの妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「長ネギとイワシのマリネ」フランスのクラシックなお総菜
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「鯛と鮪と鰤の黄身醤油漬け」刺し身が劇的変化するプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...