塩辛が合う「北海道風じゃがバター」必然のトリプルコラボ

コクハク編集部
更新日:2021-08-22 06:00
投稿日:2021-08-22 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は、北海道・札幌の和食居酒屋「海鮮酒蔵 二三一」の小野寺真菜さんに、塩辛を合わせた「北海道風じゃがバター」のレシピを教えていただきました。

じゃがいもの甘味とバターのコク、発酵食品の塩味とうま味

 定番の居酒屋メニュー「じゃがバター」に塩辛を合わせる。北海道が発祥のアレンジだといわれますが、いずれも「グルメ王国・北海道」の代表選手。必然の“トリプルコラボ”ではないでしょうか。

 ホクホクとしたじゃがいもの甘味とバターのコク、そこへ加わる発酵食品の塩味とうま味。これを最初にやったのは、函館のイカ漁師さんだという説も。どなたかは存じませんが、お礼を申し上げたいものです。最高の酒の肴をありがとうございます。

 調理も簡単。じゃがいもを洗ったら、少し水気が残っている状態でラップに包み、電子レンジに放り込むだけ。つまようじがスーッと入るくらいに加熱し、包丁で十字に切れ目を入れます。

「切れ目の反対側からじゃがいもを押し上げると、十字が花のように開きます。そこへ、塩とバターをのせるだけです」

材料

・じゃがいも 1個
・バター 適量
・塩 少々
・イカの塩辛 適量

レシピ

(1)洗ったじゃがいもをラップに包んで加熱する
(2)1に塩とバターをのせて、イカの塩辛を添えたら完成

本日のダンツマ達人…小野寺真菜さん

▽小野寺真菜(おのでら・まな)
 北海道上富良野町生まれ。高校卒業後、新千歳空港で保安検査員を務めていたが、知人の勧めで料理の道へ。調理学校に入り直し、札幌市内の懐石料理店などで修業を重ねた。「二三一」では3人いる料理人の最年少26歳だが、メニュー開発を任されるなど若さとセンスを武器に奮闘している。「店長の横でお寿司を握るのが目標」

▽海鮮酒蔵 二三一(ふみいち)
 札幌駅直結という好立地にある和食店。北海道中から集まる新鮮な魚介が自慢だが、特に自信を持つのが増毛(ましけ)から直送される海産物。オーナーのルーツがある増毛町は「ニシンの町」として栄え、甘エビなど北海道有数の漁場として知られる。店名も札幌と増毛をつなぐ国道231号から。日本酒も増毛町内にある日本最北の酒蔵「国稀酒造」から取り寄せるなど徹底している。札幌市中央区北4条西5丁目 アスティ45B1。 

(日刊ゲンダイ2021年8月14日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


懐かしい風味…シーフードミックスで作る「フィッシュカツ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・長堀橋「和旬 撫子」の卜部吉恵さんに、冷凍...
フライパン1個で作れる定番「メークインのフライドポテト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
「シシトウの肉巻き」大人も子供も間違いなく好きな味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
「タルトフランベ」王道トッピングで味わうアルザス風ピザ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草橋のビストロ「ジョンティ」の斎藤光さん...
「イカとオクラの生姜醤油和え」お酒とご飯とおそばにも合う
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の寿司の名店「銀座 すし延」の伊東純司...
「真鯛のかしら酒蒸しポン酢」フライパンで5分の料亭の味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・人形町の和食料理店「いわ瀬」の望月洋介さん...
「豆のサラダ」イタリアンの前菜に…時間を置くほど風味がUP
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲...
「鳥モモ肉塩麹バター焼き」健康志向のお手軽フレンチつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフレンチ「ルヴァン・エ・ラ・ヴィアン...
栄養士が伝授! きつ~い「残暑バテ」を予防する時短レシピ
「残暑バテが続いて食欲がない」「体がダルくて重い」――。そんな悩みを抱える方が増えがちなこの時期。体のメカニズムを知り、...
梅干しと和えた「豚しゃぶ」 ハチミツ漬けで夏の疲れ解消!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
うちで作る「チーズタッカルビ」濃いめのタレがたまらない!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、意...
「マーラーピータン」モチモチのピータンにピリ辛ダレが合う
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
シンプルな「ブロッコリー卵サラダ」 他店シェフも太鼓判!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「筋子納豆ピザトースト」太宰が愛したテッパンの組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「カレイの昆布和え」「アジのアボカド和え」ひと手間が大事
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「ぶり山椒」ぶりの脂と山椒のピリッに焼酎のロックがすすむ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、焼...