焦りは禁物!40代からの婚活を成功させるために必要なこと

内藤みか 作家
更新日:2022-01-27 06:00
投稿日:2022-01-27 06:00
 40代で婚活を始める女性が増えてきました。婚活イベントに40代対象のものが増え、活動しやすくなったのも一因でしょう。けれど年齢のせいか焦っている人が多く、深く考えずに一刻も早く結婚しようとするケースも。彼女たちはなぜそんなに急いでいるのでしょうか。

出産のラストチャンス

 昭和50年には女性の平均結婚年齢は24.7歳でした。その後平成に至るまでの長い間、25歳台をキープしていたのです。バブル期には適齢期をクリスマスケーキにたとえ、25歳はちょうど食べ頃、26になると旬を過ぎるなどと残酷なことを言われたものです。

 しかし令和の現代、女性の平均結婚年齢は29.6歳と上昇しています。東京都のみの数字では30.5歳と30歳を超えました。恋愛スタイルも多様化しているため、40代で結婚しても驚かれるようなことはありません。それでも女性が結婚を急ぐ理由のひとつに、出産のタイミングがあります。

 科学の進歩で、40代の出産も珍しいことではなくなりました。婚活女性のなかには「できることなら子どもがほしい」と思う人もいて、そのラストチャンスを40代前半だと考えているようなのです。また「子どもが産めなくなったら彼が他の若い女性のところに行ってしまう」と恐れている女性もいました。

この人を逃したら次がない

 年齢を重ねるにつれ、恋愛のチャンスは減る傾向にあります。同世代の異性が次々と結婚していくため、交際相手を見つけづらくなってしまうからです。そのため、若い頃はすぐ次の彼が見つかったのに、40代になると次の恋まで1年以上空いてしまうなんてことも。

 長い期間さみしい思いをした末にやっと交際相手が見つかると、もうこの人を逃したら次は現れないかもしれないという不安にとらわれてしまいがち。そのため、たとえ相手の振る舞いが乱暴であったり不誠実であっても目をつぶり、周囲が心配して止めても結婚を断念しようとはしないのです。

一生ひとりでいるのはいや

 また、若いうちは気楽だった独身ひとり暮らしも、40代を迎える頃になると少しずつ老後のことを心配するようにもなり、このまま一生ひとりは寂しい、誰かと一緒にいたいと考えるようになったのも、婚活に踏み切るきっかけだといいます。

 女性ひとりで高齢者になってもずっと働き続けて老いていくという途方もなく長いこれからの時間を思うと、隣に誰かいてほしいという気持ちが出てくるのです。経済的な不安も抱え、共働きのほうが安心だという思いも強くなるようです。

無理をしないことが大切

 とはいえ譲れない条件を持つ人も多く、「年収1000万円以上じゃないと」とハイレベルの男性を求めたり、「年上の男性はイヤ。特に50歳以上は無理」と年齢にこだわる人も少なくありません。けれどあまりにこだわりすぎると該当する相手がいないので、どこかで妥協する必要はあるでしょう。

 40代で婚活する女性たちは、人生経験が長いため、男性に対する注文が多くなりすぎるのが特徴です。けれど条件を多くすればするほど婚活は難航してしまいがち。なのでまずは年収や身長などの縛りをすべて取り去り、ただ純粋にお話しをしてみることです。居心地がいい人だな、もっとお話ししてみたいなと感じたら、そこで初めて年収などの条件を見てもいいのではないでしょうか。

ひとりの時間も楽しむ

 そうすると「1000万円以上じゃなきゃ」と固く思っていたはずなのに、それ以下の額であっても「この人とは相性が良さそうだから」と前向きになれることもあるはずです。ナチュラルな気持ちを取り戻せれば、出産や老後へのこだわりも和らいでくるでしょう。

 そしてひとり身である今を充実させることです。ひとりでも楽しいけど、相手がいたらもっと楽しい。そのようにポジティブに考えれば婚活にも余裕が持てるようになるでしょう。

 人生100年時代と言われるようになりました。だとすると40代はまだ折り返してもいませんし、これからも出会いのチャンスはあるはず。長い時間共に過ごす結婚相手なので、自分が穏やかな気持ちになれる人かどうか慎重に判断することが大切です。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


最愛のパートナーを学内で見つけた 東大出身男性の結婚秘話
 人口の0.2%ほどしか存在しないとも言われる東大生(出身者含む)。東京大学とは言わずもがな日本で最高峰の国立大学ですが...
田中絵音 2021-02-16 06:12 ラブ
恋愛が長続きしない女性の5つの特徴&長続きさせるポイント
 彼氏はすぐにできるのに、なぜか一つの恋愛が短命に終わってしまう人がいます。そんな人は、「本当は、長続きする恋愛がしたい...
恋バナ調査隊 2021-02-16 06:08 ラブ
欲求…我慢してない?自分に素直に生きないことのデメリット
 みなさん、欲求に素直に生きていますか? こんな風に言うと、え、欲望のままに生きることって悪いことなんじゃないの? とい...
七味さや 2021-02-15 06:00 ラブ
恋愛に振り回されてる…? 恋愛体質女性の特徴&抜け出し方
 好きな人や彼氏ができれば、何気ないことにでもウキウキとしたり、彼と会っていない時間ですら幸せを感じる人は多いはず。しか...
恋バナ調査隊 2021-02-15 06:03 ラブ
“わざと間違いLINE”はバレる!送ってはいけない内容5選
 気になる彼にわざと間違いLINEを送って、好きな気持ちに気づかせたり、デートの約束につなげようと考えたことはありますか...
恋バナ調査隊 2021-02-14 06:00 ラブ
今では私が彼を追いかけている…好きが“逆転”してしまう理由
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。好きだ愛していると追いかけられて一緒になったはずなのに、ふと気がつけば愛が逆...
山崎世美子 2021-02-13 06:00 ラブ
結婚へと進みたいのに…彼氏の浮気に振り回される女性の苦悩
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2021-02-13 05:46 ラブ
交際6年の彼女がいても…浮気を繰り返してしまう男の言い分
「冷酷と激情のあいだvol.31〜女性編〜」では、浮気を繰り返す彼氏の真意が分からない女性・Aさんの苦悩をご紹介しました...
並木まき 2021-02-13 05:52 ラブ
ずるずるは嫌…不倫の上手なやめ方! やめる準備&注意点
「不倫がいけないこと」というのは、誰もがご存知の通り。しかし、人知れず不倫をはじめる人は、あとを断ちません。とはいえ、気...
リタ・トーコ 2021-02-12 06:00 ラブ
“長すぎた春”って交際歴何年? “長い春”に終止符を打つ方法
 長い間お付き合いしている人がいるものの、先が見えなくて悩んでいる方は多いでしょう。交際期間が長くとも、結婚に至らず破談...
恋バナ調査隊 2021-02-12 06:00 ラブ
「Clubhouse」に恋愛に発展する出会いはあるのか考えてみた
 会員制の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が話題です。招待制で、現段階ではiPhoneでしか使えないアプ...
内藤みか 2021-02-11 06:00 ラブ
男性は結婚相手に何を求める? 6つの条件&意識させる方法
 数年交際している彼氏がいるにも関わらず、結婚話がまったく出ないと不安になるものです。「私のこと、どう思っているのだろう...
恋バナ調査隊 2021-02-11 06:00 ラブ
もう限界!「コロナ破局」を迎えた男女にありがちな特徴3選
 コロナ禍によって、良くも悪くも男女間に潜在的に存在していた問題をあぶり出している話が多く聞こえています。これまで「だま...
並木まき 2021-02-10 06:00 ラブ
彼から連絡が来ない…私に飽きたの? 連絡しない男性の本音
 好きなカレから連絡が来ないと不安になりますよね。スマホを見るたびLINEの既読や未読などが分かったり、SNSではつぶや...
若林杏樹 2021-02-10 06:00 ラブ
彼に愛されているか不安…愛情の確かめ方&4つのNG行動
 交際期間が長くなると、ふとした瞬間に「彼にちゃんと愛されているのかな……」と不安を感じてしまうことがあります。男性は女...
恋バナ調査隊 2021-02-09 06:00 ラブ
結婚相手に経済力を求めて何が悪い?失敗と成功の境界線は…
「何歳からでも夫婦になるのは遅くない」とお伝えする本連載。インタビュアー・内埜(うちの)さくらが、40歳以上で結婚した男...
内埜さくら 2021-02-18 20:32 ラブ