出会い編<4>これが「81歳オトコ」のお持ち帰り100%必勝法

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2019-07-28 17:40
投稿日:2019-03-22 06:00
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホットなイットボーイというより、じわじわ低温やけどさせる引退系男子。そんな男を好いて惚れ尽くしたわたしの話をしてみたいと思います。よろしければ、お付き合いくださいませ。

クルマは真逆に走り出し…

【vol.5】

 エロ書く書く詐欺みたいになっておりますが、今回はエロが本気でヤバいです。クリトリスとかいう言葉とか出てきます(しょっぱなから嫌がらせか)。それでも今回の記事を読んでいただける方は、前回のセクハラ記事を取扱説明書として、是が非でも読んでくださいませ。

 ということで、ノーブラからの初対面の81歳にお化粧をされるという、転生したらスライム状態の摩訶不思議ワールドに迷い込んだわたしでしたが、その夜はそれだけでは終わりませんでした。

 盛会に終わり、二次会会場に向かうために三々五々とみんながクルマに分乗していくなか、お店の玄関口で最後まで他の女性とペチャクチャおしゃべりをしていたわたし。ふと気配を感じて振り返ると、真正面からひろしがズンズンと歩いてきています。そして強引にわたしの肩を抱き、

「お前はこっちや」

 そう言うなり無理やりクルマに押し込んだのです。サヨナラも言えなかったわたしどころか、残された彼女もボー然。しかもクルマは、みんなが向かっている方向とは真逆に走り出しています。

ペラペラ喋る男の顔は“性器”に見える

「あの、二次会は……行きますよね?」

「お前は黙ってわしについてくればええ」

 その間、わたしが連れ去られたことを知った幹事の女性がひっきりなしに電話をかけてきています。わたしが電話に出ようとすると、

「出んでもええ」

 それからわたしたちはなんとなく黙り、それでもクルマは走り続け、わたしは〈まだ飲み足りないのに……。ついて行ったらお酒飲めるかなぁ〉と酒に浸された脳みそで、ぼんやり。こんな状況下でもお酒のことだけを考えながら、そう、ちらりとひろしの様子をうかがうと、じっと目をつむっています。

〈え! 寝る? ここで寝る? てか! そういや本気で"そもそも論"すぎて自分にビックリしているけど、どこに連れて行かれるの〉

 とソワソワしている間に、クルマは広尾の古い低層マンション前に到着しました。その瞬間ひろしはパッと目を開いて(寝てなかった……!)クルマを降りると無言でスタスタと入り口を通過。さらにはオートロックを通過しようとしているので、わたしも慌てて彼に続きます(ばか)。

 こう振り返って考えてみると、クルマの中でペラペラ調子よく喋られたら「ヤりたいから口八丁なんだな」とか思って警戒するだろうし(ヤリマンだけど、たぶん)、クルマを降りてから「コーヒーでも飲んでいく?」とコーヒーをスケープゴートにして露骨な性欲を隠しきれてなかったら、なんとなくカウパー腺液の匂いがしてきてゲンナリしそうだし、さっきクルマに押し込んだように無理やり家に入れようとしたら「あ、ごめんさい、帰りますね~~」と抵抗していたと思うし(たぶん。ヤりマn……もうひとつの「n」は自粛)。

 もちろん、渋谷のラブホの前で土下座系だったら頭を踏みつけて帰っていたと思うし(経験アリ)、自分がクルマの中で何か言われるのを待っているのに、延々、なにも言われずに相手が家に入って行かれてしまうと"取り残されてはいけない感"が本能的に芽生えるし、"去られてしまう→追いかけなきゃ"となってしまうんですよね、なぜか。

 物理的にもオートロックが閉まってしまうと入れないからついて行かなきゃってなっちゃう。そして、極め付けは〈この人なにを考えているのか分からない〉と思わせる、終始無言のひろし戦法。

 持ち帰りたい男がペラペラ喋るとヤりたいからこそのサービス(エロ)精神に感じてしまい、その途端、急に男の顔が性器に見えてきて「あ、わたしここで降ります」ってなるけど、男が無言だと女は心配になってきて、どうしたのかな、なんかしたかな、気になるから気持ちを教えて欲ぢいいいい、と焦燥感に駆られてきてしまうものなのです。

「こっちへ来い」

 そんな気持ちで、オートロックが閉まる直前に滑り込んで、ひろしについてエレベーターに乗り込むわたし。8階のお部屋に到着すると、ようやく笑顔のひろし。ついて来たのが当たり前のように「なんか飲むか」とキッチンに行き、コロナを2本持って、初めて入る家なのに裸足でいいのかなと玄関で躊躇しているわたしに「なにしとるんや。はよう入れ」と促します。

「お邪魔します」

 そう言ってサンダルを脱いだわたし。

 これがすべての始まりでした。この一歩が、3年にも及ぶ地獄と天国の両極端をメトロノームのようにゆっくり行ったり来たりすることになるとは、夢にも思わず……。

「ゆめゆめ彼に近づくことなかれ」

 と、今のわたしがあの時のわたしに言えることはこの一言、ただひとつです。でも、あの時のわたしに知る由はありません。

 リビングではフランクロイドのタリアセンが点灯され、すでにひろしがコロナを飲み始めています。

 お酒飲めルン❤

 気が付けば、ルンルンな気分(林真理子センセイ風?)で裸足とかどうでもよくなり、大きなダイニングテーブルに鎮座しているひろしの左隣に座り、コロナをゴクゴク。すると突然ひろしは、オフショルダーワンピース(しかも先ほどブラジャーを外したからeasy access Yahoo!)に右手を突っ込んできました。81歳とは思えぬ早業、それに続く乳首を弄ぶ親指と中指の手練手管っぷりは、さすが亀の甲より年の功……。

 左乳首が右乳首よりも感じやすいわたしは、即スイッチオンしてしまい、男の喜ぶ悦び声で喉を鳴らしてしまいます。わたしが嫌がらないのを見てとったひろしは向かい合わせになり、左乳首を弄びながら大胆にわたしのタンガの中に左手を入れて、クリトリスの場所を瞬時に把握すると同時にそこを強く素早くひたすら攻めてきました。

 そうなるとわたしの理性はぶっ飛び(そもそもない)、彼にしがみついて「もっと……っ、もっとお願いします……っ」とひたすら懇願系になってしまい、味をしめたひろしは「こっちへ来い」とベッドルームへ――。

 絶妙に指を動かし続ける彼にもたれたまま、半ば引きずられるようにしてベッドに放り出されたわたしは快楽の渦の中で、はやく欲しい、彼が欲しい、はやく、お願い、とそのことのみしか考えられなくなっていきました。

 次回(3/29更新予定)に続きます。

小悪魔ドルチェ寿司
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出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

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