中目黒で大人デート 「グルドボワ」最先端フレンチの魅惑

山口えりこ 飲食トレンドリサーチャー
更新日:2019-05-22 06:01
投稿日:2019-04-09 10:35
 世界で最も多くの星を持つ魅惑の美食都市「東京」。飲食トレンドリサーチャーの山口えりこが、10,000円以下で最高の料理とおもてなしを体験できる「東京レストラン」を紹介します。
 今回は、中目黒駅から徒歩5分、閑静な住宅街に佇む「La gueule de bois(グルドボワ )」の魅力をお伝えします。

深化したビストロノミーが中目黒に登場!

 価格と雰囲気が庶民的な"ビストロ”と吟味された食材と技が施されたハイレベルな美食"ガストロノミー"。この2つの要素を併せ持つ「ビストロノミー」。2010年頃にフランスから日本に伝わったビストロノミーが一層深化して再び、東京の美食家達を強く惹きつけています。

 ガストロノミーな料理をビストロの価格で提供するというのが今までのビストロノミー。これに「新しい発見や驚きのある食体験を提案する」という要素と技術が加わり、ビストロノミーの概念に深みが増しました。

 気取らない内装、小さめのテーブルとカウンター。1名でも過ごしやすい心地良い雰囲気です。

店の名前はフランス語で“二日酔い”

「高い、難しい、堅苦しい」と思われがちなフランス料理をもっと日常的に楽しんで欲しいという布山純志オーナーシェフの強い想いに、遊び心をちょっとだけ加えて。店名をポジティブに笑いに変えるカジュアルさが良いですね。

 グルドボワは布山シェフがあてた読み方。発音はぜひお店でお尋ねください。

シェアしてとことん料理を楽しむ

 四六時中、食材と食材の組み合わせをイメージしているという布山シェフ。こだわりの料理は色味が楽しくワクワクするものばかり。

 アラカルトメニューは1皿があらかじめ2名分に調整されていて、シェアした状態で提供してくれます。

「3名だったら1.5皿で頼んでもらえれば、綺麗にお分けしてお出しします」(布山シェフ)

 ホタルイカのバスク風煮込み

 兵庫県産真牡蠣の冷製 生クリームと焼きのり 海藻とシャンパンビネガー

「考えもしなかった味や盛り付けとの出会いが面白いのでフレンチやイタリアンが好き。食材や味、色組み合わせに刺激をもらえることが楽しいです」(布山シェフ)

 馬肉のタルタル・イタリア産ラルドのすりおろし(ラルド…豚の背脂の生ハム)

 真鱈のベニエ(フリット)自家製ビーツのマヨネーズ 

 黒色の正体は竹炭。ピンク色のソースは自家製マヨネーズにビーツを加えたもの。

ワインは全てヴァン・ナチュール

 グルドボワで取り扱っているワインは、全て「ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)」。環境や健康を大切に考え、無農薬有機栽培のブドウを原料として作られています。

 料理と相性抜群だからスイスイ美味しく飲んでしまって店名の通り“二日酔い”しちゃうかも。

色彩豊かな料理はSNS映え抜群

 布山シェフはビジュアルから逆算してレシピを作る主義。こんな色彩の、こんな盛り付けの料理を作りたい!というビジュアルイメージから作り上げていく。フランスで人気のレストランが投稿する料理のSNS画像を見て、料理の色彩イメージを膨らませることもあるそうです。

 2018年11月にオープンしたばかりのビストロノミー「グルドボワ」。中目黒でSNS映え抜群、魅惑の食体験をしてみませんか?

 明るくて広いカウンターは女性のお一人様にもおすすめです。ぜひ、シェフとの会話も楽しんでくださいね。

お店情報

▼グルドボワ(La gueule de bois)
住所:東京都目黒区東山1-8-6 サンロイヤル東山1F
定休日:日曜(祝前日の日曜日は営業、祝日月曜日は休み)
電話:03-6884-4630
営業時間:17:30~24:30(食事L.O.23:30、ドリンクL.O.24:30)

コース:シェフのおまかせコース 5品 5,000円
ドリンク:グラスワイン 800円~、ボトルワイン 4,050円~
アラカルト:800円~

Instagram:gueule_de_bois_nakameguro

※本記事に掲載している店舗のデータ及び料理の内容や価格は、取材時のものです。内容が予告なく変わる場合もございます。

山口えりこ
記事一覧
飲食トレンドリサーチャー
外食企業にて店舗運営や経営企画、広報戦略室長を歴任。飲食店経営の傍らParisと東京を中心に飲食トレンドリサーチャー、スイーツコンシェルジュとして活動中。テレビ東京「TVチャンピオン極ーラーメン王決定戦ー」女性史上初のセミファイナリスト。趣味はラーメン食べ歩きと温泉めぐりとカラオケ。
InstagramXWeibo

フード 新着一覧


「さつま黒酢ブリとかぶのエミュルション」まるでお花畑!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
「喜ばれるお菓子」の定義を考えてみた 2022.6.23(木)
 おいしいお菓子をいただきました(ありがたや~)。それからというもの、以前にも増して「贈り物上手」になりたいと考えるよう...
「霧島サーモンのマリネ」季節の野菜で作ったソースを添えて
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の「フレンチ割烹ドミニク・コルビ」のド...
ファミマの本気度すげえ!「ファミマ・ザ・クレープ」実食 2022.6.20(月)
 ファミリーマートが誇る、累計6200万食突破の大ヒット「ファミマ・ザ・シリーズ」から、待望の新作スイーツが登場します。...
「豆アジの丸ごとカルピオーネ」すし酢で超絶簡単に南蛮漬け
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷のイタリアン「Petalo」の酒匂駿佑...
「超簡単ポテトサラダ」NO作り置き!“5分で完成”時短レシピ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...
超人気!ボンボローニを確実に購入するなら 2022.6.13(月)
「本日、完売となっております……」  ガーーーン! という冒頭から失礼をいたします。 「食」に限っては、流行...
「ジャガイモとアンディーブのグラタン」フランスの家庭料理
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
【フォカッチャ】初めてのパン作りに挑戦! 2022.6.7(火)
 最近、SNSでパン作りが流行っていますよね。ツヤツヤのパン種の動画を、ず~っと見ているとマネして作りたくなるもの。今回...
「季節の野菜のコンポテ」バターと野菜の甘みが溶けたスープ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
門前仲町のスーパーの屋上がビール天国な件 2022.6.4(土)
 いつの間にやら6月に。暑すぎず、寒すぎず、長かった花粉地獄も終わったこの季節が一番好きです。新緑も青空もキラキラまぶし...
「タルトフランベ風トースト」塗って焼くだけ!朝ごはんにも
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
数量限定の気仙沼クリームサンドに出会った…2022.6.2(木)
「ご当地」と「数量限定」に心が躍る皆さま、情報を共有させてください!  秋葉原駅電気街口から徒歩1分、高架下にある...
「ホタテのソテー生海苔とバターのソース」組み合わせの妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「長ネギとイワシのマリネ」フランスのクラシックなお総菜
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祖師ヶ谷大蔵のイタリアン・フレンチレストラ...
「鯛と鮪と鰤の黄身醤油漬け」刺し身が劇的変化するプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・五反田の隠れ家的居酒屋「和風ダイニングTa...