美味しい糖質オフ「厚揚げのカリカリ焼きネギじゃこソース」

コクハク編集部
更新日:2019-05-22 06:01
投稿日:2019-04-15 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワインセラー ローゼンタール」の島田由美子さんに、糖質オフでヘルシーなおつまみ「厚揚げのカリカリ焼きネギじゃこソース」のレシピを教えていただきました。

焼き色がつくまでじっと我慢

「最近ラジオでライザップのレシピ本の話を聞いて、やたらと厚揚げのメニューが出てくるんです。気にしてスーパーの売り場を見ていると、なんだかはやっているなあと。糖質オフ中の方にはオススメです」

 厚揚げと長ねぎ、ちりめんじゃこといえば、パパッと作れる簡単つまみというイメージがありますが、島田さんの場合は厚揚げを焼くのも、長ねぎを炒めるのも「弱火でじっくり気長に」がポイントです。

 厚揚げの全面にこんがり焼き色がつき、長ねぎの甘味がぐぐっと引き出されるまで、その香りをつまみに、スパークリングワインでも飲みながら、のんびり構えていればいいそう。

「材料に触れば触るだけおいしくなくなります。焼き色がつくまでじっと我慢。放っておくことが大事です。そのほうが圧倒的においしくなると思います」

 せいては事をし損じる。島田さんにとってつまみとは、「手をかけず、時間をかけるもの」だそうです。

「私にとって、料理を作ること自体が酒のつまみのようなもの。作るのも楽しみのひとつなので、手早く作る必然性を感じません。せっかく自分で作るのだから、ふしだらに飲みながら、作る過程から楽しんで作ればよいのでは」

【材料】

厚揚げ  2分の1枚
長ねぎ  4分の1本
ちりめんじゃこ  大さじ2
サラダ油  ひとたらし
ごま油  大さじ2
塩  ひとつまみ

【レシピ】

1. 厚揚げは6等分に切り分け、長ねぎは小口切りにする。
2. フライパンにサラダ油をひき、①の厚揚げを弱火でじっくり焼く。
3. 全面においしそうな焼き色がついたら、皿に盛りつける。
4. 2のフライパンにごま油とねぎを入れて弱火でじっくり炒め、香りが立ったらちりめんじゃこを加えて炒め、塩で調味して3の厚揚げにのせる。

本日のダンツマ達人…島田由美子さん

▽しまだ・ゆみこ 神奈川県相模原市出身。大学卒業後、出版社に2年間勤務の後、フランスに1年遊学。帰国後、ワイン雑誌の編集に3年間携わった後、2003年から「ワインセラー ローゼンタール」の店長となる。15年からオーナー。

▼「ワインセラー ローゼンタール」 JR新橋駅銀座口から徒歩7分。ドイツワインと、自家菜園から届く季節の野菜料理が楽しめる大人の気楽な談話室。季節のフェアや月に1度ワイン会も開催。10月はきのこやサンマ、栗などの「秋の味覚フェア」を開催。
東京都中央区銀座8―7―11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8階 営業時間18時半~23時 日曜・祝日定休 
℡03・3574・8758

(日刊ゲンダイ2017年10月21日付記事を編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


お米を前菜として食べる 赤ワインに合う「ライスコロッケ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
これぞツマミ!ハイボールが飲みたくなる「ラー油きゅうり」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
「旨キャベツ炒め」新鮮なモツと赤ウインナーの懐かしい味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
イタリアンおつまみ「ゴーヤのアンチョビマリネ ユッケ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・六本木ヒルズにあるイタリアン「オッジ・ダル...
2020-07-15 06:02 フード
20分で完成 うま味とコクたっぷり「鳥ひき肉と豆のカレー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
ひき肉とキャベツと混ぜて焼くだけ「紅ショウガハンバーグ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・大井町にあるテキーラバー「Gatito」の...
6時間待てばプロの味 「アユのコンフィ」は暇な土日の午後に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神田のビストロ「関山米穀店」のオーナーシェ...
発酵食品を組み合わせ キムチとチーズで「キムチーズサンド」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のバー「ロックフィッシュ」店主・間口一...
彩り野菜と「鶏の白ワイン蒸し」スープは締めの一杯に最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は兵庫・芦屋のビストロ「Isshiki」の一色幸作...
いろいろ使える自家製「そば味噌」 夏の燗酒には最高の相棒
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さん...
「厚揚げの麻婆豆腐」揚げにしみ込んだピリ辛がたまらない
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
「さば缶のリエット」バターと混ぜて冷蔵庫で冷やすだけ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
締めに食べたい「〆鯖サンドイッチ」 わさびバターで洋風に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷にある「小料理 百けん」の松﨑友江さん...
外出自粛で体重が…ヘルシーだけどおいしいスープで調整!
 外出自粛中に運動がなかなかできず、体重が増えて気になる……という方も多いのではないでしょうか? 私たちもみなさんと同じ...
ぐっち夫婦 2020-07-31 11:31 フード
「サーモンのタルタル、グリビッシュソース」中華風の味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学のフレンチレストラン「トキヤ」の飯...
ガラス小鉢で涼しげに…「夏野菜のジュレ」で暑さを忘れる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の「そば処 築地長生庵」の松本憲明さん...