「穴子と豆腐の柳川鍋」冷えた体にじんわり染みる優しい一品

コクハク編集部
更新日:2022-10-07 06:00
投稿日:2022-10-07 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町の居酒屋「のだぴん」の野田義彦さんに、身も心も温まる「穴子と豆腐の柳川鍋」のレシピを教えていただきました。

家飲みだけどちょっと贅沢したい日に♡

 だしの香りと湯気が食欲をかきたてます。身も心もほっこりと温まる一品です。

 甘じょっぱいふわふわの煮穴子と、アツアツの豆腐を、卵が優しく包んでいます。ゴボウの野趣あふれる風味がいかにも体によさそう。食感のアクセントにもなって箸が進みます。

「柳川鍋といえばドジョウですが、一般家庭ではなかなか用意できないですよね。そこで今回は、煮穴子を使いました」

 煮穴子はスーパーで手に入ります。少々お値段は張りますがウナギのかば焼きで作ってもいいですね。ごはんにかけて柳川丼にすれば、夜食にもぴったりです。

 お好みでさんしょうをかけて召し上がれ。

【材料】

・煮穴子 1パック
・豆腐 4分の1丁
・ゴボウ 3分の1本
・卵 1個
・三つ葉 適量
・刻みのり 適量
・だし汁 100㏄
・濃い口醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1

【レシピ】

(1)ゴボウはよく洗ってささがきにして、水にさらしあく抜きをする。

(2)煮穴子と豆腐は食べやすい大きさで。

(3)鍋にだし汁と調味料を入れあく抜きしたゴボウと、2を入れ火にかける。

(4)くつくつしてきたら溶き卵をまわし入れて蓋をする。卵の固さはお好みで。

(5)器に盛って三つ葉、刻みのりをかける。

本日のダンツマ達人…野田義彦さん

▽野田義彦(のだ・よしひこ)
 会社勤めを経て、24歳で跡を継ぐため入店。アルタ裏の旧店舗から現在の場所に移転した2011年に、正式に2代目を継いだ。優しい笑顔と穏やかな口調が人気の癒やし系店長。先代のおとうさんからも「完璧」と言わしめる腕の持ち主。

▽のだぴん
 新宿・歌舞伎町で30年余り。76歳の「おとうさん」こと野田一彦さんと、76歳の「おかあさん」こときみ子さん、それに2代目の義彦さん3人が切り盛りするアットホームな居酒屋。新鮮な魚介と、「おとうさん」の出身地である山梨の郷土料理をアレンジしたメニューが人気。同じビルの4階では妹の久美子さんがカラオケバーを営んでおり、そちらへの出前も対応。のだぴんのお料理を、歌いながら楽しむこともできる。

東京都新宿区歌舞伎町2-45-7 石井ビル3階

(日刊ゲンダイ2020年7月11日付記事を再編集)

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