「制服姿も魅力的だ」彼の甘い囁きは危険な恋のはじまり?#1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-08-22 17:28
投稿日:2022-09-16 06:00

環境に合わせて自分もレベルアップしなくては

――そのような声はよく聞きます。

「はい……たとえは悪いかもしれませんが、売れないミュージシャンが売れっ子になったとたん、今まで尽くしてくれた『元カノや妻』に別れを告げ、人気女優やタレントに乗り換えるという記事がありますが、あの気持ちは分からなくもないんです。

 環境やポジションが変わると、おのずと付き合う人間も変わる。
 
 ステージアップした環境に合わせて自分もレベルアップしなくてはという意識が芽生えてくるんです。

 東京で出会った男性には、恋人にはない『大人の洗練』がありました。感情をコントロールし、事を荒立てず、常に女性の立場になって接してくれる包容力も。

知ってしまった恋人の恐ろしい一面

 遠距離恋愛の彼は、私が疲れた声で電話に出ると『僕と話すのが嫌なのか?』と不機嫌をあらわにしましたね。『ちょっと疲れてて……』と言っても、私を気遣うどころか『電話の時くらい楽しく話せよ』と言われる始末で……。

 一度、私が寝入ってしまって電話に出られなかった時、着信が5分おきにあり、留守電にも『ふざけんな』とか『男と一緒か?』などのメッセージが残されて……さすがにこれはストーカー気質だと怖くなりましたね。
 
 もう別れようと思いました。

 でも、別れを切り出したら逆上される……どうしたらいいの? と、不安な日々が続きました。

『夏休みには東京に行く』という彼を、『夏の繁忙期は大忙しで大変だし、休日も新人CAの勉強会があって、ほとんど家にいない』と苦しい言い訳をして断ったほど。心はすっかり冷めていました。

 そんなタイミングで、私はある男性に心奪われたんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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