最初に食べようと思った人の勇気に感謝 2023.1.18(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-01-18 11:01
投稿日:2023-01-18 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 ある保育園でひとり、周りから一目置かれている男の子がいる。

 その子は給食の時間に出されたエビフライの尻尾をバリバリ食らい、バナナやミカンは皮をむかずに丸ごと食べてしまうんだって。他の子たちにはできない芸当だから、「〇〇くんはすごい!」と尊敬されているみたい。

 子どもたちのヒエラルキーの構造は、我々とはちょっと違うみたいだね。

 それはそうと、納豆を最初に食べた人って本当にすごいと思うんだ。糸ひいてるし、不思議な匂いがするし、どうして「これは食べられる」って確信が持てたんだろうね?

 納豆以外にも一見グロテスクに見える食べ物は色々とあるけれど、僕らが気軽に食べられるのは、誰かのチャレンジ精神があってこそ。

 フグやキノコのように毒がある食べ物もあるから、数々の犠牲もあったはず……。

 食に貪欲な、どこかの誰かの勇気に感謝!

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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