モチシャキ♪福建省の料理「肉ともやしと野菜のクレープ巻き」酒止まらん

コクハク編集部
更新日:2024-07-12 06:00
投稿日:2024-07-12 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・富士見ヶ丘の「HONGKONG DINING 彩」の林擁鋒さんに、福建省の家庭料理「肉ともやしと野菜のクレープ巻き」のレシピを教えていただきました。

野菜炒めが大変身

「おふくろの味です」

 そう言って、林さんが出してくれたのがこちらの一品。

「福建省の家庭料理で、お店のメニューにはありませんが、小さい頃の私の大好物でした」

 簡単に言えば、野菜炒めをクレープで包んだだけのものですが、そう書いてしまうのが申し訳ないほど、料理としての完成度が高いんです!

 卵の風味が生きたもっちり生地の食感が、こうも野菜炒めの印象を変えるなんて! 新しい発見です。

「豚肉を牛肉やエビに替えたり、野菜もお好みのものを使えばバリエーションも広がります。ただし、もやしは絶対。この生地にもやしのシャキシャキとした食感、爽やかな風味が合うんです」

 バクバク、グビグビやっていると、「私のおふくろの味、そんなにお気に召しましたか? お店のメニューに載せちゃおうかな」と林さん。うれしそうな笑顔が印象的でした。

【「HONGKONG DINING 彩」のオリジナルのレシピはこちら⇒】時短&コク増し♡「手羽先のコーラ煮」は忙しい日の救世主

【材料】

・豚肉 50グラム
・もやし 1袋
・ニンジン 3分の1本
・玉ネギ 4分の1個
・ニラ 3分の1把
調味料
・醤油 小さじ1
・料理酒 小さじ1
・砂糖 小さじ2分の1
・塩、こしょう、味の素 適量
クレープ生地
・薄力粉 100グラム
・片栗粉 25グラム
・卵 1個
・水 大さじ2
・サラダ油 小さじ1
・塩 小さじ4分の1

【レシピ】

(1)豚肉とニラを5センチ幅、玉ネギとニンジンは千切りにする。
(2)熱したフライパンにごま油(分量外)をひき、1にもやしを加えて強火で1分ほど炒める。調味料を入れてさらに30秒ほど炒めたら、皿に取り出しておく。

(3)クレープ生地の材料をボウルに入れて混ぜ合わせる。

(4)小さめのフライパン(直径20センチくらい)にサラダ油大さじ2分の1(分量外)を中火で熱し、クレープを焼く要領で3を流し入れる。

(5)生地が焼けたら、取り出しておいた野菜炒めを中央にのせ、具を包むように生地の両端を折りたたみ、折りたたんだ部分が下になるように皿に盛り付ける。

本日のダンツマ達人…林擁鋒さん

▽林擁鋒(リン・ヨウホウ)
 1977年、中国・福建省生まれ。広東省の料理専門学校を卒業後、福建省の人気高級ホテル成龍大酒店で研さんを積む。02年に来日。千葉市の中国料理店を経て13年に独立。オーナー兼料理長として本格中華を手頃な値段で提供する。

▽ほんこんだいにんぐ あや
 2013年のオープン以来、瞬く間に予約必須の人気店になった。メニューの数は常時130種類以上。多くが1000円以下と安価だが、人気メニューの「よだれ鶏」「牛肉の激辛煮」など味はどれも本格的だ。料理長のリンさんを含め、25年以上のキャリアを持つ中国人シェフ4人がきょうも一心不乱に鍋を振る。

東京都杉並区高井戸西2-10-9 ノースメインビル109

(日刊ゲンダイ2020年11月21日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


5分炊くだけでほっこり「水ナスのぬか漬けと桜エビの煮物」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「かすべのレモンソース」ひと手間で軟骨がぐっと柔らかく
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・小樽のロードレストラン「シルフィード」の...
朝仕込んでおけば夜は焼くだけ「鶏モモ肉のソテー香草風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
コンビニのサラダチキンでお手軽ヘルシー「蒸し鶏のマリネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の創作居酒屋「じんから」の堅谷博さん...
お手軽な「ムサカ」 クミンシードでエキゾチックな味わいに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
“かえし醤油”の風味がお酒にピッタリ「そば屋のお新香」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地のそば屋「そば処 築地長生庵」の松本憲...
おもてなし料理にもなる「コンビーフのリエット仕立て」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・浅草のフレンチ「ガンゲット・ラ・シェーブル...
冷凍でもOK! 網で焼くだけで美味しく簡単な「焼き甘エビ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は福井市の寿司屋「昌冨ずし」の楠さんにエビが主役の...
「焼きなすとアボカドのタルタル」夏バテ防止にも効果アリ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座のフランス料理店「サロン・ド・テ アン...
お酢を使わないから野菜が甘い「トマトとタマネギのサラダ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤坂のアフリカ料理店「SAFARI」のワン...
いつもの冷ややっこが焼き肉のタレで大変身「辛いやっこ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜の焼肉店「そうる肉食堂 承」の三原承達さんに...
生青唐辛子の風味でお酒が進む 中国・湖南料理「咸鮮辣」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・三軒茶屋の「香辣里 (シャンラーリー)」の...
余り野菜がごちそうに「季節の野菜とベーコンのキッシュ風」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・札幌の居酒屋「澤」の西澤一暢さんに、野菜...
まるでフォアグラのようなコクとうまみの「半生鶏レバー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の海鮮居酒屋「よしだ海岸」村瀬文吾さん...
「アスパラの肉巻き」今が旬の食材でおいしく疲労回復を
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷の和食店「台楽おおた」の今井恵子さ...
薄切りだから駄菓子感覚でサクサク食べられる「レバカツ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・祐天寺のもつ焼き店「ばん」の小杉潔さんに、...