さよならシャンシャン、また会う日まで… 2023.2.22(水)

小原玲 動物写真家
更新日:2023-02-22 06:00
投稿日:2023-02-22 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

 日本で生まれたジャイアントパンダのシャンシャンが、きのう上野動物園を出発したよ。シャンシャンの乗った車を見送る人の中には涙ぐんでいる人もいて、本当に多くの人に愛されていたんだな~って感じたよ。

 ちょっと前に上野動物園を訪れたんだけど、中国への返還間近ということもあってパンダ舎の前は長蛇の列で、スタッフさんがかかげる札には「2時間半待ち」の文字。

 並んでいる人たちは、子連れよりもおひとり様が多くて、パンダのグッズを身につけていたり、肩から巨大なカメラを提げたり、読んでいるのはパンダ関連の本だったり……。それぞれの愛を体現しているように見えたよ。

 ワクワク顔のおとなが大勢集まって、マスク姿で静かに並んでいる不思議な空間。寒い日だったけど、そこだけ熱気ムンムンって感じだった。

 パンダでもアイドルでも、“推し”がいる人生ってきっと楽しい。

 みんなに“推し”はいますか?

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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