お手軽な「ムサカ」 クミンシードでエキゾチックな味わいに

コクハク編集部
更新日:2019-06-10 14:25
投稿日:2019-06-10 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真子さんにエキゾチックな味わいの「ムサカ」のレシピを教えていただきました。

「家ではほとんど料理をしませんが、休みの日に友だちの家でよくムサカを作ります。これがけっこう評判で」と阿部シェフ。

「ムサカ」を調理用語辞典で調べると、「なす、肉、ホワイトソースを重ねたオーブン焼きで、トルコやギリシャで作られる料理」とのこと。お店では「仔羊挽肉となす、モッツァレラチーズのムサカ」として出していて、人気メニューのひとつだそうです。今回は、合いびき肉と市販のトマトソースを使ったお手軽バージョンを教えていただきました。

「赤身肉のほうがうま味が強くておいしいので、牛肉が入った合いびき肉で。トマトソースも玉ねぎが入った味がついているものがオススメです。ポイントはクミンシードを使うこと。それだけでぐっとエキゾチックな味に仕上がります。そして、チーズはできればモッツァレラで。やさしい味なので、野菜やお肉のおいしさを引き立ててくれます」と阿部シェフ。

 合わせるワインは南フランスの赤。「ぶどう品種としてはシラーなどを使ったスパイシーなものがオススメです」と鳥山さん。ワイン片手にゆっくりと味わいたいですね。

【材料】

・合いびき肉 150グラム
・塩 2つまみ
・オリーブオイル 大さじ1
・市販のトマトソース 50ミリリットル
・クミンシード 3つまみ
・なす 2本
・オリーブオイル、塩  各適量
・とろけるチーズ 80グラム
・パセリ(みじん切り) 適量
・黒こしょう 少々

【レシピ】

1. フライパンにオリーブオイルを熱し、合いびき肉に塩をして炒める。ほぐれたらクミンシード、トマトソースを加え、水分がなくなるまで炒める
2. なすを1センチの厚さに切り、オリーブオイルを熱したフライパンで両面に焼き色がつくまで焼き、塩をふる
3. 耐熱皿に②を並べ、①をのせてとろけるチーズをかけ、オーブントースターで焼き色がつくまで6~8分ほど焼く。仕上げに黒こしょうをかけ、パセリのみじん切りを散らす

本日のダンツマ達人…阿部真子さん

▽あべ・まさこ
 1986年、東京都生まれ。そば職人の父と料理好きの母のもとで育つ。高校卒業後、料理の専門学校を経て、19歳で東京・中目黒の「レストラン ムッシュヨースケ」に就職。9年の修業を経て、2014年6月にオーナーの鳥山由紀夫さんが外苑前にオープンした「アミニマ」のシェフとなる。

▼アミニマ
 東京メトロ銀座線外苑前駅3番出口から徒歩6分。ワインとフランス家庭料理が気軽に楽しめるパリスタイルのバー・ラ・ヴァン(ワインバー)。ワインはボトルのほか、グラス12種。カウンター6席、テーブル12席、大テーブル6席があり、ひとりでも、友人とでも、グループでもOKの使い勝手のよさが魅力。
東京都渋谷区神宮前2―5―6 アマデウスハウス1階
営業時間17~23時(22時30分ラストオーダー)、土曜のみランチ12~15時 日曜定休
℡03・6804・2846

(日刊ゲンダイ2018年8月10日付記事を再編集)

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