目が離せない!“不特定多数”とHしまくる映画3本で心に栄養を

内藤みか 作家
更新日:2023-05-25 06:00
投稿日:2023-05-25 06:00

乱交パーティーの物語

 次は『愛の渦』(2014年)。こちらも『娼年』も、同じ三浦大輔監督作品ですが『愛の渦』はなんと乱交パーティー会場が舞台です。

 つまり、初対面の複数男女が、エッチな行為をしまくるお話なのです。

「いいですか?」と相手に聞いて、合意を得られたらすぐにエッチができる、速攻すぎる展開なのですが、ひとりひとり、このパーティーに参加した事情も違い、ドラマがあるのです。

 マーダーミステリーでは、次は誰が殺されるのだろう? といった緊迫感がありますが、この映画では次は誰と誰がエッチをするのだろう? という期待や不安でオロオロしながら鑑賞し続けるのです。

 未知の世界を覗き見できる、臨場感満載の映画です。

女性を買う物語

 最後は『愛について語るときにイケダの語ること』(2021年)。

 ガンで余命わずかとなった通称コビト症という障害を負った男性が、最後にいろんな女性としたい、とエッチを繰り返し、しかもそれを撮影したドキュメンタリーです。

 性的なシーンもあるドキュメンタリーは、ありそうでなかなかないのでは。しかもそれが障害がある男性となると相当稀有かと思います。

 命が尽きようとしている時にエッチを撮影しまくり、それを生きた証として残そうとする彼。

 映画ではしばしばおどけていましたが、本当はとても真剣だったのではないでしょうか。

 この映画は、いやらしいというよりは「生きるってなんだろう」「エッチってなんだろう」と考えさせられるものです。

 本人が裸でいるからこそ、本質的な問いかけが剥き出しになってこちらに突きつけられたのだと感じました。

私たちがエッチを観たい理由

 前回「男女2人がエッチをしまくる映画3本」を紹介した記事がとても好評だったので、今回は「色々な人とエッチをしまくる映画3本」をご紹介しました。

 私たちはなぜエッチシーン満載の映画に関心があるのでしょう。それは、もしかしたらエッチシーンを観ると元気が出てくるからかもしれません。

 アフターコロナとなった今、社会はどんどん活発化し、元の世界を取り戻さなくては! と意欲に溢れています。

 その熱量に自分を合わせるために、私たちはエッチ度の高い映像作品を心のエナジードリンク代わりに使おうとしているのかもしれません。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

関連キーワード

ラブ 新着一覧


いざ結婚もフタを開けたら…国際結婚は想像以上に大変だった
 私自身を含め、日本夫×台湾妻による夫婦間の文化のずれは、それぞれの家庭や性格によって様々なのですが、今回は私や友人ら約...
インリン 2019-06-28 06:01 ラブ
愛情なんて込めません!鬼嫁たちの知られざる食卓事情とは?
「鬼嫁」と呼ばれる妻たちには「夫に愛情を込めた料理なんて、食べさせるつもりはない」とばかりに、手抜きしまくりの食事になっ...
並木まき 2019-06-28 06:00 ラブ
“恋愛あるある”から学ぶ「恋愛で幸せになる」女性の考え方
 好きな人ができた、なんと彼と両思いらしい。誰もが有頂天になる瞬間です。これからの甘い恋を想像するだけで、自分が満たされ...
東城ゆず 2019-06-28 06:00 ラブ
ダメなら諦める? 返信を待ち続ける女が取るべき最終手段3つ
 LINEに既読がついているのに、待てど暮らせど彼からの返事が来ない。そんな時、いつまでも待ち続けてしまう女性がいます。...
内藤みか 2019-06-27 06:09 ラブ
重い女性と一途な女性の違いはたった1つ! あなたはどっち?
 あなたは「重い女性」と「一途な女性」の違いを挙げるとしたら、なんと答えますか? この2タイプの線引きはとても難しいです...
孔井嘉乃 2019-06-27 06:00 ラブ
夢みたいな新婚生活に落ちた黒い影…志穂さんのケース#1
「あれって結婚だったのかなと、今でもよくわかりません。ただ、当時の日常を思い出すとムカムカして、吐いてしまうこともあるん...
神田つばき 2020-01-11 07:03 ラブ
都会暮らしの普通の女がいい女よりもいい出会いを増やす方法
「都会の女は出会いが多いでしょ」。田舎の友達からそう言われることはあるけれど、「良質な出会いがあるわけじゃない」と、そう...
ミクニシオリ 2019-06-26 06:00 ラブ
男女の喧嘩で話し合いが失敗するなぜ? 最新脳科学にヒント
 男女の違い……それは、人類が理性を獲得してからの永遠のテーマです。そこに起因した“すれ違い”がとくに顕著となるのが、男...
しめサバ子 2019-06-26 10:10 ラブ
「私の何が悪いの?」婚活がうまくいかない原因は思考にある
 山本早織の「結婚につながる恋コラム」第8回は、婚活が上手くいかずこのまま諦めた方がいいのでは……と悩んでいるあなたへ、...
山本早織 2019-06-25 14:06 ラブ
私とどっちが大事?筋肉男子と付き合うメリット&デメリット
「筋肉にうっすら浮かんだ血管が好き♡」「割れた腹筋に顔を擦り付けるのが刺激的で好き♡」と、男性の筋肉を愛する女性は増加傾...
しめサバ子 2019-06-25 06:00 ラブ
夫婦仲良しになりたいならすべきこと3つ…その特徴と秘訣は
 結婚前は、これ以上ないパートナーと思い結婚に至った人も多いはず。しかし、結婚して共同生活をすると、大きく落胆することは...
東城ゆず 2019-06-24 06:29 ラブ
「悪妻になったのは夫のせい」鬼嫁が開き直った切実な事情
「鬼嫁」と言われる女性たちの中には、悪妻な自分を自覚しつつ「私がこうなったのは夫のせい」と言い切る人もいます。本当は良妻...
並木まき 2019-06-24 06:00 ラブ
恋愛リアリティー番組 ここに注目すれば“恋愛上手”になれる
 恋愛リアリティーや恋愛バラエティーなどと言われるコンテンツが人気です。一緒に行動するうちに自然と恋愛感情が芽生える様子...
内藤みか 2019-06-24 06:00 ラブ
女性の勘違い“モテ仕草7選”…イタい!それ、バレてます!
「この仕草をすればモテる!」と、話題の「モテ仕草」。あなたは鵜呑みにしていませんか? でも、実はその行動、男性に全部バレ...
孔井嘉乃 2019-06-23 06:00 ラブ
友達の幸せを心から素直に喜べない「女性あるある」の解決策
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』(KADOKAWA)の著者で恋愛コラム...
神崎メリ 2019-06-23 06:00 ラブ
彼が結婚を決意してくれない 待てない時に試すべき5つのこと
 少女漫画のように壁ドンしてくれる男性や、適切なタイミングで女性が欲しいと思っているキュン台詞を提供してくれる肉食系な男...
東城ゆず 2019-06-22 06:00 ラブ