性交渉でできもの!?【専門家監修】デリケートゾーンの異変とケア方法

コクハク編集部
更新日:2023-11-02 06:00
投稿日:2023-11-02 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。
 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

1. 「デリケートゾーンにできもの…どうしたらいい?」

 美紅さん(28歳女性/仮名)からご質問をいただきました。

「ちょっと言いにくいんですが……最近、デリケートゾーンにできものを見つけたんです」

 美紅さんは小声でつぶやきます。

「相談できる人もいないし、どうしたらいいかわからなくて。このまま自然に治るものなんでしょうか?」

「それは心配になるわね。周りに相談もしにくいし、つらかったでしょう」

 共感するように頷くえりのボス。

「自然に治ることもあるけれど、病気が原因のこともあるから気をつけた方がいいわね」

 美紅さんは不安そうにえりのボスを見つめています。

 これは放っておけません!

2. デリケートゾーンにできものができるのはなぜ?

「デリケートゾーンにできものが発生する原因はいろいろあるの。まずは、毛穴の周りや中の炎症が原因のできものね。いわゆるニキビのようなものよ」

「デリケートゾーンにもニキビができるんですね」

「そうなの。デリケートゾーンの皮膚はとっても薄くて刺激に弱いのよ。カミソリでのアンダーヘアの自己処理や、生理中のナプキンによる摩擦も原因になるのよ。

 ナプキンを使用している生理中は、デリケートゾーンがムレて雑菌が繁殖しやすくなるから、とくに注意が必要ね。

 雑菌を繁殖させないために、デリケートゾーンを常に清潔に保つことが重要よ」

 美紅さんは真剣なまなざしでえりのボスの話を聞いています。

「他にも、ウイルスや細菌の感染が原因の場合もあるの。性交渉によって感染することもあるわね。

 炎症や損傷が原因で、バルトリン腺と呼ばれる膣の左右にある分泌腺の中に粘液がたまって、細菌感染が起こってできものとなる場合もあるわ」

「そうなんですね……。原因がたくさんありすぎて、自分がどれなのかわからないです」

「その通り! いろいろな原因があるから自己判断するのはとても難しいの。間違った判断で悪化してしまうかもしれないから、病院で診察してもらうのが安心よ」

「でも、病院に行くのはちょっと抵抗があって……。受診した方がいいか、どうやって判断したらいいですか?」

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