お金に寛容な年上彼女、急募! 遊びの延長の同棲を後悔するバツ1男

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-06-01 06:00
投稿日:2024-06-01 06:00
冷酷と激情のあいだvol.197〜女性編〜」では、同棲を始めた途端にセコい金銭感覚をあらわにした8歳年下の恋人・ユウタさん(仮名)への不信感が深まっている佳代子さん(49歳・仮名)の心情をお届けしました。
 では恋人のユウタさんは、ふたりの状況をどのように考えているのでしょうか。

41歳、8歳上の彼女との同棲はただの“成り行き”

「あー…、えーっとですね。佳代ちゃんとは確かに同棲してるんですけど、結婚を決めたとかそういうきちんとした関係ではないです」

 戸惑った表情を見せながら、ポツポツと言葉を選んで話し始めたユウタさんは、ふたりの関係について次のように説明します。

「成り行きで同棲まで進んだんですけど、8歳も年上の女性とは、遊びの延長みたいな付き合いをするのは難しいんだなってわかりました。

 いや、佳代ちゃんとは遊びの関係だと言いたいわけではなくてですね…、ただ僕的には結婚を視野に入れていないお付き合いは、遊びの延長みたいな感覚で…」

 ユウタさんは、歯切れの悪い口調で、しどろもどろと説明を続けます。

アプリで金持ち女性を探した結果…

「僕、養育費があるんで、無駄なお金はできるだけ使いたくないんですよ。

 だから今回、アプリでは金銭的余裕のありそうな女性に絞って相手選びをしました。

 8歳も年上の女性と付き合うのは初めてなので、やっぱ色々迷うところはあったんですけど…。

 佳代ちゃんは見た目が若いし、性格もいいから、この人なら楽しくお付き合いできそうかな〜って思って踏み切ったんです」

 養育費の支払いが終わるまでは、恋人をつくらずに地味な暮らしをするつもりだったものの、ひとり暮らしの孤独感に耐えられなくなり、アプリで恋人を探し始めたとユウタさんは言います。

お金の圧がつらい

「同棲は、家賃が浮くからラッキーって感じで、あんまり深く考えずに決めちゃいました。

 でも最近、佳代ちゃんが『家賃を払ってほしい』とか『まとまった生活費をちゃんと払ってほしい』とか言い出したので、困ってます。

 彼女は年上だし、持ち家だから、家賃なんて僕から取らないと思っていたのに…。それに生活費も、月3万円は渡しています。佳代ちゃんいわく、それじゃあ全然足りないらしいですけどね…」

 ユウタさんいわく、お金の心配を減らしたいからと選んだ恋人だったのに、今では佳代さんからのお金に関する“圧”を感じる機会も多く、家に帰っても心が休まらないのだとか…。 

同棲解消したいけれど

「佳代ちゃんがあんなに細かいことを気にする人だとは思わなかったなぁ…。もっと包容力のある女性だと思ってました。

 いや…、言葉ではあんまり言ってこないですけどね、無言の圧は常に感じるし、けっこうプレッシャーです。それに、一度でも恋人から文句を言われたことは、僕ずっと忘れないタイプなんで。

 いや〜…、こんな窮屈な同棲なら、ほんとは今すぐやめたいですね。でも、他の女性を探すのも面倒だし…。孤独な毎日に戻るのも、ちょっと避けたいんですよねぇ…。

 本音を言ってしまうと、孤独を和らげてくれてお金に寛容な年上女性がいいんですけど、そういう人ってどこにいるんですかね…? アプリで見つけるのって、やっぱ難しいですか?」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。

 少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


目を背けて結婚…20年間で悟ったモラハラ夫の前兆と地獄実例
 モラハラ夫と約10年間、付き合っていた期間も含めると約20年間も過ごしてしまった経験アリ、犬田さちこと申します。 ...
犬田さちこ 2019-12-30 07:08 ラブ
自ら鬼嫁を生み出している…“鬼嫁メーカー”な夫の性格3選
「ウチの嫁、鬼なんです!」と語る男性たちの中には、気づかないうちに鬼嫁メーカーになっていそうなタイプも散見されます。魑魅...
並木まき 2019-12-29 06:00 ラブ
ダメを近づけているのは自分? 男をダメにする女性の3タイプ
 好きな男性のタイプは「頼りになる男性」とか「仕事ができる男性」と挙げるのにも関わらず、気がつけばいつも彼氏がダメ男……...
東城ゆず 2019-12-28 06:00 ラブ
クリスマスや誕生日の前後…記念日の浮気をチェックする方法
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。皆さん、クリスマスは楽しめましたでしょうか。恋人たちにとってのビッグイベント...
山崎世美子 2019-12-28 06:00 ラブ
正当化にもほどがある…鬼嫁たちが夫に放つ“驚愕の持論”3選
 夫婦関係は、持ちつ持たれつ。……であるはずが、相手が鬼嫁となると、そうはいかない現実も散見されます。魑魅魍魎(ちみもう...
並木まき 2019-12-27 06:00 ラブ
バツイチの出会いはどこに? 本当にあった3つのエピソード
「バツイチ」という言葉もすっかり市民権を得たようで、今では「バツイチです!」と言っても偏見にあうことが滅多になくなりまし...
東城ゆず 2019-12-27 06:00 ラブ
どうして? DVも性犯罪も…女性の「加害者」が増えている
 DVというと多くの人が「夫から妻への暴行」を想像すると思いますが、実態は変化しつつあります。男性からの被害相談がどんど...
内藤みか 2019-12-26 06:00 ラブ
彼氏への上手な寂しさの伝え方!重い女にならないためには?
 お付き合いをしていても、なんだか寂しさを感じてしまうことってありますよね。でも、漠然とした「寂しい」という気持ちを上手...
夫の心が折れる…鬼嫁からのLINEに潜む「恐ろしい癖」3例
 鬼嫁から夫のもとへと届くLINEには、恐ろしいメッセージが書かれているものも散見されます。  日常的にキツいLINE...
並木まき 2019-12-25 14:48 ラブ
デートの必要なし!アプリにはびこる“地雷男子”の見分け方
「あ、『いいね』が来てる。どんな人だろう!」  マッチング系のアプリを使ったことのある女性なら、誰しも“地雷ユーザー...
七海 2020-05-20 11:28 ラブ
幸せになるための結婚相手の見分け方…直感よりも可能性を
 皆さんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。今回は、幸せになるための結婚相手の見分け方をお伝えいた...
山本早織 2019-12-24 06:00 ラブ
好きだけど…彼氏とのデートが楽しくない理由&改善方法4つ
 彼氏がいる人にとって、デートは特別な時間ですよね。デートの前にソワソワしたり、「デートの予定があるからこそ、仕事も頑張...
東城ゆず 2019-12-24 06:00 ラブ
男運がない…なんてもう言わない! 男運を上げる5つの方法♡
 恋愛が長続きしなかったり、ひどい男性とばかり付き合ってしまうと、「私って男運ないのかな……」と不安になってしまいますよ...
リタ・トーコ 2019-12-24 06:00 ラブ
妻たちが語る!夫にイラっとする瞬間&試してみたい対処法!
 結婚して自分の家庭を持つと、幸せなことばかりではありません。育児や仕事、家事と忙しい日々に、イライラする女性も多いでし...
東城ゆず 2019-12-23 06:00 ラブ
夫には悲劇…鬼嫁たちの恐ろしすぎるクリスマスディナー
 クリスマスディナーは、外食にせよおうちごはんにせよ、いつもよりスペシャルな食事を楽しむ夫婦も多いもの。ところが、鬼嫁が...
並木まき 2019-12-22 06:00 ラブ
楽しいデートにしたい♪マンネリに効くデートアイデア7選!
 付き合いが長くなってくると、遊園地や動物園なども退屈に思えてしまいますよね。次第にデートがワンパターン化してしまうのは...
東城ゆず 2019-12-22 06:00 ラブ