アイプチを卒業したい! 「二重まぶた整形」の疑問あれこれ

吉武光太郎 形成・美容外科医
更新日:2019-08-11 06:00
投稿日:2019-08-11 06:00
 プチ整形、アンチエイジング……気になるけれど、敷居が高くてよくわからない、そんなお悩みを抱えている方も多いのでは? コクハク編集部が皆さんに代わり、“こたろ先生”こと笹塚駅前こたろクリニック院長で形成・美容外科医の吉武光太郎先生に「知りたい!」をお聞きます。今回は、ガラリと印象が変わる二重まぶた整形のメリットや種類、料金について教えてもらいました。

なるべくイメージをしやすいように

理想的な二重まぶたになりたい(写真:iStock)
理想的な二重まぶたになりたい (写真:iStock)

Q1. 初めての相談の際、理想とする写真など必要ですか?

 目指すモデルさんがいるのであれば、写真はいくつかあった方がいいでしょう。そうすることで、ドクターもイメージをしやすくなります。可能であればスマホだけでなく、印刷して持ってきてもらえると対応しやすいです。

 普段、アイプチをしているラインで二重まぶたを希望するのであれば、その旨を伝えた上で、アイプチをしている写真があれば対応しやすいです。診察の際には事前にアイプチは落としておいてください。アイプチの糊がまぶたに残っていると、シミュレーションが正確にできない原因になります。

どういったカウンセリングを受けるの?

具体的なイメージを持って話そう(写真:iStock)
具体的なイメージを持って話そう (写真:iStock)

Q2. 具体的にドクターとどんな相談をするの?

 どのような二重まぶたが希望なのか、お話をしながら詰めていきます。

 末広型なのか、幅広型なのか、奥二重がいいのか、幅広二重がいいのか。まぶたの手術は経験があるのか、あるのであれば何をしたのか。埋没二重を希望なのか、全切開二重を希望なのか。

 これらを聞いて把握した上で、何をすれば理想のまぶたに近づくのかお答えしていきます。

 ちなみに小切開法がありますが、ラインを綺麗に出すためにはあまりお勧めできません。

「埋没法」と「全切開法」で価格が違う

理想とする形や仕上がりの綺麗さで金額は変わる(写真:iStock)
理想とする形や仕上がりの綺麗さで金額は変わる (写真:iStock)

Q3. それぞれのおおよその値段は?

 大きく分けると2種類。「埋没法」と「全切開法」で価格が違います。

「埋没法」は1万〜30万円ほど。相場は20万円前後といったところでしょうか。

 使う糸が硬いものであったり、やり方が単純であると安いです。方法が複雑で工夫されていて、使用する糸も柔らかいものだと価格が高くなります。外れにくさであったり、糸玉の目立ちにくさであったり、ラインの綺麗さなどに変化が出てきます。

「全切開法」は30万〜50万円ほどで、値段による違いはさほどありません。脂肪を取るのが別料金になっていて、上乗せする場合もあり、この金額差が生まれていると思います。

 また、ほかに眼瞼下垂の治療と組み合わせたりすることもあります。

二重まぶたの整形は痛い? 痛くない?

ダウンタイムを考えて手術日を決めよう(写真:iStock)
ダウンタイムを考えて手術日を決めよう (写真:iStock)

Q4. 痛い? ダウンタイムはどれくらい?

 麻酔の注射が痛いです。それ以外は痛くありません。

 埋没法でもダウンタイムは必ずあります。腫れと内出血です。

 泣き明かした翌朝ぐらいに腫れることもしばしばです。腫れを少なくしたい気持ちはドクターも同じなので、こればかりは患者様の体質やその後のケアによって変わってきます。

 埋没法も全切開法も手術当日より、翌日の方が腫れが強いです。2週間ほどでだいぶ引きますが、完成するまでに3カ月〜半年は要します。内出血は2〜3週間ほどかかります。

もし納得のいかない仕上がりになったら…

もし失敗したらショック…(写真:iStock)
もし失敗したらショック… (写真:iStock)

Q5. やり直しは出来ますか? 整形後のメンテナンスは必要?

 埋没二重はやり直しが可能です。ただし、埋没した糸を取ることができれば、です。

 糸玉を皮膚側にすると糸玉が目を閉じた時にポコつくのですが、外したいとなった時に外しやすいメリットがあります。糸玉を瞼の裏側にした場合は、ポコつくリスクは極めて少ないですが 、糸玉を見つけにくいというデメリットがあります。

 また、切開した場合はやり直しは極めて難しく。希望通りに回復できないことがあります。なので慎重に二重まぶたのラインの希望を伝えて、その通りに手術をしてくれるクリニックを探すことが大切となります。

 なお、メンテナンス代はかかりません。

美容の悩みや質問を募集

 コクハク編集部では、シミやしわ・たるみなど美容の悩みについて、吉武光太郎先生に聞きたい質問や相談を募集しています。(※必ず採用されるわけではありませんのでご了承ください)

 teamコクハク内の質問・相談・その他のご依頼の入力フォームから各必要事項をご記入ください。

吉武光太郎
記事一覧
形成・美容外科医
埼玉医科大学を卒業後、大学病院の形成外科美容外科に入局し、シミ外来を担当。出向先の病院で眼瞼下垂の手術を中心に治療した。東京の美容外科で院長に就任し、シミ、シワ、たるみ、二重まぶた治療といった美容医療を提供。笹塚駅前こたろクリニックを開院した。

ビューティー 新着一覧


栗5粒で白米一膳!? 高カロリー注意、太りやすい秋の味覚とおデブ回避術
 おいしい、そして危険な季節がやってきてしまいました……。秋といえば、ほくほくもっちり、ジューシーなおいしい食べ物がたく...
顔より目立つ!? 手の老化防止法3つ、しわしわおばあちゃんにはまだ早い
 40代女性で、顔に対してのアンチエイジングはしっかりしていても、手のケアを怠っている人は多いはず。でも実は手は人の目に...
朝起きたら髪の毛ボンバー!「ヘンテコ分け目&ガンコな寝癖」の直し方
 朝起きたら、髪の毛の分け目がおかしいうえに寝癖でグシャグシャ。そんなときに簡単&時短でできる、分け目と寝癖の直し方を紹...
UNIQLOよりお高めだけど?「ココピタ」で“靴下ズレ不快”は解消なるか
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
漢方薬の副作用!? 体調崩し気味で心配…飲み続ける目安は【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
身に着けたらワクワクする? 40代で捨ててよかった服と手放す判断基準
 クローゼットにはたくさんの洋服があるのに、なぜか着る服がなくて困っている人は多いですよね……。  着ない服は捨てれば...
40代、加齢を受け入れ生まれた心の変化…トシを重ねるのはつらいだけ?
 人は、トシを重ねるごとに加齢による変化に向き合わなければならなくなります。でも、加齢を受け入れるのが難しいのも事実。「...
自分の“化けた顔”に飽きました…メイクが同じになるマンネリ回避の裏技
「20代の頃は色々なメイクを試していたのに、ここ数年ずっと同じメイク。 さすがに飽きてきたな……」と感じているオトナの女...
下まつげどうしてる? “痛ケバ”40代を回避するマスカラの塗り方&選び方
 女性に欠かせないメイクは、年齢によってだんだん変化していきますよね。特に40代女性の頭を悩ませるのが「下まつげ」のメイ...
巨乳より本当は胸を小さく見せたい!着痩せも狙える“盛らない”テク4つ
 巨乳の人の切実な願いといえば「胸を小さく見せたい」ですよね。実際に胸が大きいと、いろいろな苦労や悩みがあるものです。そ...
朝の洗顔から差がつく! 夏老け・日焼け対策にプチプラスキンケア3選
「夏老け」といった言葉があるように夏の強い紫外線ダメージで、秋になると一気に老けたように感じてしまいます。  さら...
歯ブラシちっくで毛穴掃除!韓国の洗顔ジェルクレンザーでゴッソリ叶う?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
「レチノール」って大丈夫? シミ・シワに“ほどほどケア”で取り入れたい
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
今すぐお腹の肉を隠したい! “部分ぽっちゃり”を撃破する6大アイテム
 若い頃にほっそりしていた人も、食生活をまったく変えていない人も、なぜか40代になるとだんだん代謝が落ちてふっくらしてく...
無自覚のスメハラは不本意…「香水つけすぎた?」判断法と匂いの落とし方
 いい香りを身にまとえる「香水」は、年代問わず多くの人が使っていますよね。でも、時には香水をつけすぎたことに自分で気がつ...
アラフォーこそ挑戦!ピンクとツヤ感“命”の「純欲メイク」やり方&コツ
 SNSで話題の「純欲メイク」。若い人にしかできないと諦めていませんか? 実は、純欲メイクは40代女性の魅力を最大限に引...