仕事を干され、月収10万円に激減しても彼女より猫と暮らしたい男の本音

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-08-17 08:49
投稿日:2024-08-03 06:00

心配してくれるのはわかるけど

 仕事が立ち行かなくなり、あらゆることへの意欲が激減していると話すユウジさんは、恋愛に対しても以前ほどの熱意をもてない状況とのこと。

 香織さんが心配をしてくれるのは嬉しくても、内心では面倒に思う日も多いそうです。

「心配してくれている人に対して失礼かもしれないけれど、ぶっちゃけ『うるさいなぁ』って思うんですよ。

 自分のメンタルが前ほど強くなくなっているのは自覚しているけれど、だからって僕自身が困っているわけでもありません。

 それなのに彼女が『このままじゃダメだ』とか『早くなんとかしないと』とかギャーギャーうるさいから、だんだんと彼女と会話をするのも面倒くさくなっているんですよね」

 お互いに自立したパートナーシップを結んでいる関係だったのに、いつしかふたりを取り巻く雰囲気が変わってしまったことを嘆くユウジさん。

「自分のせいかもしれないし、相手が変わったのかもしれないし、それはわからないけれど、今は以前の関係ではないから居心地が悪い」と話します。

犬と暮らすのも嫌

「僕、犬と一緒に暮らすのも嫌なんですよね。だって僕は猫派ですから。

 彼女は僕を心配してくれているけれど、正直、僕は大人ですからね。人生は波があって当たり前だと思っているし、小休止したい時期があってもいいじゃないですか?

 これまでは香織と別れるなんて考えたこともなかったけれど、一度彼女との関係もしっかりリセットしたほうが、僕にとっては快適なのかもしれないなぁって考えちゃいます。まぁ揉めるのが面倒だから、僕から言い出すことはないでしょうけど」

  ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。少しのすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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