「カトキチさぬきうどん」リブランド。冷凍うどんといえば“カトキチ”なのに販売会社が「テーブルマーク」の謎

コクハク編集部
更新日:2024-08-20 06:00
投稿日:2024-08-20 06:00
 冷凍麺「カトキチさぬきうどん」がこの秋、リニューアルされます。パッケージのデザインが変更され、うどん自体も麺の断面を厚くして、もちもち感とのどごしの良さをさらに追及。もちもち食感好きとしては願ったりかなったりー!

「カトキチさぬきうどん」の製造販売会社は「テーブルマーク」!?

「カトキチさぬきうどん」を販売するテーブルマークは2024年、冷凍うどん発売50周年の周年イヤーを迎え、気合いが入っています。先日行われた、マスコミ向けの新商品発表会でも主力カテゴリの冷凍うどんにかける思いを訴えていました。

 そもそもテーブルマークってどんな会社? 簡単にマメ知識を。冷凍食品を中心とする加工食品の会社で、味の素冷凍食品、ニチレイ、ニッスイ、マルハニチロとともに冷凍食品売り上げTOP5に名を連ねる企業です。

 2008年、加ト吉社に日本たばこ産業(JT)の加工食品事業と調味料事業が移管し、事業統合。2010年にテーブルマーク社と社名変更され産声をあげた、まだまだ若い会社。JTと加ト吉が両社のDNAをもって“化学反応”を起こし、冷凍食品業界にいっちょ殴り込み――みたいなイメージでしょうか。

「カトキチのさぬきうどんって、加ト吉さんが売ってるんじゃないの?」そんなイメージを持つ消費者が一定層いる中で、テーブルマークはそれを逆手に取り、リニューアル商品では「カトキチ」の文字をデカデカと印字したパッケージデザインに変更しました。

 下手すれば、“加ト吉社の販売”のイメージがさらに進む可能性だってあるわけですが、『「カトキチさぬきうどん」を売るテーブルマーク』の認知度拡大に向け、リブランドとして勝負に出たのです。受け身ではなく攻めの姿勢、個人的にはとても好感が持てる…!

【冷凍うどんのアイデアレシピ】「麦茶」をごまだれにちょい足し。Wの香ばしさ!冷やしごまダレ豚うどん

「新旧さぬきうどん」の食べ比べをしてみた

 肝心のうどんの味わいですが、新商品発表会では新旧さぬきうどんの食べ比べが行われました。

 麺の厚さをアップさせて、幅を細く切ることで、断面が広くなり、水分を吸うのでもちもちした食感が増したNEW麺を「くびれ麺」と命名。ウエストのくびれを作るのは至難の業だけれど、くびれ麺もやっぱり血と汗の涙の結晶なのかなと、勝手に想像してみます(苦笑)。

 カップに入れられて出てきた新旧の麺の太さは一目瞭然。くびれ麺、かなり攻めに出た太さです。ちゅるちゅるっとすすってみると、食感も驚くほど違う!! おおげさではなく、これほどまでにもっちりとした食感が増すとは…。

 食べごたえ・噛みごたえもありますが、リニューアル前の商品と一玉のグラム数は「変更なし」。原材料や光熱費が高騰する中でも、希望小売価格の「変更なし」とのこと。

 胃袋と家計の強い味方になってくれるのでは!?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


「マーラーピータン」モチモチのピータンにピリ辛ダレが合う
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・四谷三丁目の中華料理店「南方中華料理 南三...
シンプルな「ブロッコリー卵サラダ」 他店シェフも太鼓判!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・お花茶屋にある居酒屋「東邦酒場」の遠藤泰典...
「筋子納豆ピザトースト」太宰が愛したテッパンの組み合わせ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「カレイの昆布和え」「アジのアボカド和え」ひと手間が大事
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
「ぶり山椒」ぶりの脂と山椒のピリッに焼酎のロックがすすむ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、焼...
3分で完成する「地獄豆腐」 箸が止まらぬ辛さにビールは最高
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新宿の居酒屋「のぶ太郎」の金漢奎さんに、あ...
口の中でフワッと溶ける「親子丼リゾット」はワインと一緒に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
「蛤と九条葱のさっと煮」驚くほど軟らかく仕上がるプロの技
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は埼玉県・浦和の懐石料理「日に日に新」の木下泰司さ...
洋風南蛮漬け 味が染み込んだ「ワカサギのエスカベッシュ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
ニンニクと唐辛子とオリーブオイルで「サバ缶のアヒージョ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
フライパンひとつでできる「鶏レバーのレモンクリーム煮」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...
焦がしバターが香る「サバのムニエル ブールノワゼット」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のフレンチ「ボワ ヴェール」の川口かず...
新提案!旬の野菜でつくる「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
ヘルシーおつまみ「アボカドのディップ」糖質を気にする人に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は大阪・福島のフランス料理店「ミチノ・ル・トゥール...
暑い日に「なすのスタミナそうめん」ナスと大葉の相性が抜群
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西荻窪の居酒屋「じんから」の堅谷博さんに、...
万能の黒こしょうソースと「豚三枚肉とズッキーニのソテー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・外苑前のワインビストロ「アミニマ」の阿部真...