神田沙也加さん元恋人・前山剛久「復帰宣言」にもう一つの障壁…チケット高騰でミュージカル界は汲々

更新日:2024-09-03 17:03
投稿日:2024-09-03 17:00

 2021年12月18日に急逝した神田沙也加さん(享年35=写真)。その元交際相手で元俳優・前山剛久(33)の「俳優復帰」宣言が波紋を広げている。

 前山は、沙也加さん急逝後の2022年年明けに心身不調により芸能活動を休止し、同年6月に芸能界を引退した。当時は神田さんの突然の死の原因が、前山との交際のもつれにあったのではないかという声がネット上に多く、《沙也加ちゃんを返して!》《あなたとさえ付き合わなければ》といった非難の声がネット上に相次いだ。

「こんなに早く復帰宣言をするとは、驚いた人が圧倒的ではないでしょうか。今さら言うまでもありませんが、沙也加さんは松田聖子さんと神田正輝さんのひとり娘。誕生の瞬間から多くのファンが見守り、成長を楽しみにしてきた人です。沙也加さんはミュージカルのヒロインの座を自力で勝ち取り、今後どんな役に挑戦するのか期待も大きかった。彼女の不在はミュージカル界にとっても大きな損失です」(演劇ライター)

 前山は「週刊女性」のインタビューで、「今後、日本の芸能界で受け入れてもらえるならば、作品で多くの方に認めてもらえるよう頑張っていくのみです」と復帰について言及。もともと2.5次元舞台で人気だったという経緯があること、昨年1年間は韓国に留学して歌のレッスンに励んだと語っていることなどを考えると、やはり日本のミュージカル界での復帰を視野に入れているのだろう。

「ただ、それは難しいかもしれませんね。というのも、ここ1~2年、演劇・ミュージカル界はチケット価格が高騰し、ファンが悲鳴を上げています。これまでは、お気に入りの舞台は上演期間中に何度も観賞する人が多かった。ところが最近のチケット高騰で状況が様変わり。ソールドアウトの作品もありますが、《行きたくても金銭的に厳しい》という人が多くなって、チケットが余る作品が増えてきた」と話すのは芸能ライターのエリザベス松本氏だ。

 最近上演されたミュージカルのチケット料金をチェックしてみると、S席で1万6500円とか1万7500円と確かに高価格。高騰を嘆くSNSの書き込みは増える一方で、《どんなに好きな舞台でも一度しか観に行けなくなった》《リピートしたくてもお金がない》《S席の範囲が広くなりすぎて、価格に見合わない席がある》なんて悲痛な声も……。

「価格が上がり、リピーターが減少し、結果、チケットが余って赤字が心配される。客席に空席が多いとカンパニーの士気も下がる。会員制のファミリーセールサイトなどで割引価格で出回る作品もあります。チケット価格のさらなる上昇も予想され、舞台ファンがついていけるか心配です。この状況で、《表舞台で見たくない》と拒否反応を示すファンもいる前山さんを、あえてキャスティングしようと企画する関係者がいるかどうか」(前出のエリザベス松本氏)

 ある芸能事務所関係者は、前山の復帰について「例えばインスタ開設などせず、ひっそりと他の仕事をしながら、どこか小さな劇場で地道に演劇を続けていた……そんなストーリーだったら、世間もここまで強い拒否反応を見せなかったのでは。もしそこで人の心を打つ芝居をしていたなら、自己発信しなくてもいつか噂になったはずです。そういう地味さを選択したほうが、ひょっとするといい将来につながったのかも」と話す。

 前山が進もうとしている道は相当に険しそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 前山の復帰について、ひとり娘を失った松田聖子と神田正輝はどう見ているのか。●【あわせて読む】松田聖子と神田正輝の心中は? 神田沙也加さん元恋人・前山剛久の俳優復帰宣言に浴びせられる非難…もどうぞ。

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