「未亡人の患者と恋に落ちたんです」不倫歴1年、56歳眼科医の告白 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2024-09-27 18:03
投稿日:2024-09-13 06:00

「もう一軒、行こうか」の誘いに…

 その後、何度かスナックで酒を飲み、そのうち2人きりで別な食事処に行く関係となった。

「美香さんは40代でも若々しくて、優しい顔立ちや酔うとちょっと甘えんぼうになる雰囲気に癒されてね…。彼女と会う日のために、わざわざシャツやパンツを新調したんです。好印象を持ってもらえるよう、床屋に行く頻度も増えて、ダイエットも頑張ってね(笑)。

 ある日、ほろ酔いの彼女が割烹料理店でぽつりと言ってきたんです。『信一先生はご家族がいて羨ましい。私は帰宅しても誰もいなくて…時々、ひどく寂しくなるの』って…」

 彼女に寂しい思いをさせないよう「もう一軒、行こうか」と誘った時、美香さんは思いがけない言葉を告げてきたという。

自宅に招かれて

「彼女は『もう一軒行くのなら、私の部屋はどうですか?』と誘ってきたんです。驚きました。彼女とは地元が同じなので、食事デートの際もかなり慎重に行動していたんです。あえて2、3駅離れた場所の店を選ぶ時もあったし、スナックで飲む時もママや他の客に怪しまれないようにふるまったり…。

 家族や患者さんが同じエリアにいることに加え、美香さんにどんどん惹かれていく自分がいたから内心は複雑でした。これ以上好きになると、もう自分を抑えられなくなる…でも、欲望には抗えなかった。

 彼女のマンションに行って2人きりになると、これまで耐えてきた思いが一気に決壊したんです」

写真立てを伏せたことで迷いが消えて

 男女の関係になった時、家族への罪悪感よりも、「自分はまだまだ女性を悦ばせられる力があったんだ」という気持ちがこみあげて驚いたという。

「肉体的には衰えているのに、まるで20代の自分に戻ってきたかのような力がみなぎってきたんです。いや、それよりも、僕を招き入れた美香さんが、リビングにあるご主人との写真立てを伏せたことに『えっ』と動揺してしまって…。

 でも、それが逆に僕の迷いを断ち切ることに繋がったかもしれない。結果、僕たちは不倫関係になりました」

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


愛人は不幸じゃない 非モテ女子は彼女たちにスキルを学んで
 昔から、なぜ「愛人=不幸そう」と思われるのでしょう?そもそも「愛人」という単語がなんとなく後ろめたい感じだったり、淫美...
リタ・トーコ 2019-05-27 06:06 ラブ
ホテル代は割り勘?おごられる? 意外だった“男女別の違い”
 ひと昔前は、デートの代金は男性がおごるもの、というのが当たり前だった時代がありました。  今は全てを男性におごっても...
深志美由紀 2019-05-26 06:00 ラブ
交際歴2年…彼氏にプロポーズさせるにはどうしたらいいの
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』の著者で恋愛コラムニストの神崎メリさん...
神崎メリ 2019-05-27 14:25 ラブ
男性はやっぱり若い女性が好き?大人女性が持つべき魅力とは
 今や、15〜20歳離れた「年の差婚」は珍しくありません。もちろん女性が年上だというケースもありますが、どちらかといえば...
孔井嘉乃 2019-05-25 06:00 ラブ
「恋人」「同棲」に見せかけた支配の檻 美沙さんのケース#5
 二人分の生活費をまかなうため、仕方なく風俗店でバイトしていた美沙さん。健斗には隠していたのに、ある夜突然、源氏名で呼ば...
神田つばき 2020-01-11 07:06 ラブ
義母が嫌で外泊、若い男と浮気…悪妻と離婚した夫の言い分
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なることも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹介...
並木まき 2019-11-13 18:16 ラブ
「先に浮気したのは…」離婚した夫に“異議あり!”な妻の声
 離婚した男女の双方から話を聞くと、同じ出来事への認識が大きく異なるケースも珍しくありません。夫と妻、双方の言い分をご紹...
並木まき 2019-05-24 06:00 ラブ
ヒモ以下の“ロープ”と呼ばれた男…法廷で暴かれた惨めなウソ
 甘酸っぱい恋から始まる男女の仲も、時間の経過や環境の変化とともに色あせてしまうもの。痴話ゲンカから果ては刃傷ざたまで、...
高橋ユキ 2019-05-24 06:00 ラブ
イケメン101人…韓国男性アイドルの選考番組がスゴい!
 IZ*ONE(アイズワン)という2018年秋にデビューした12人組女性アイドルグループは、韓国で放映されたオーディショ...
内藤みか 2019-05-23 06:07 ラブ
彼氏と長続きしない…“飽きられ女子”が犯している間違い3選
 学生時代は長く男性と付き合えていたのに、大人になってからの方が彼氏とうまく行かなくなった……そんな「アラサー病」が流行...
ミクニシオリ 2019-05-23 06:49 ラブ
大人の恋愛で駆け引きはしない方が良い理由! NG事例を解説
「恋愛上手な女性」と聞くと、「男性を手玉に取る駆け引き上手な女性」というイメージありませんか?でも、実は、大人になればな...
孔井嘉乃 2019-05-23 01:30 ラブ
彼氏のスマホチェックをやめるには? 無限ループに陥る前に
 いけないことだと分かっていながらも、ついやってしまう彼氏のスマホチェック。1度限りで終わらず、気づけば無限ループに陥っ...
孔井嘉乃 2019-05-21 06:00 ラブ
“平成ジャンプ”ですが何か? 令和元年の合コンで受けた屈辱
 2019年5月1日に新元号が施行され「平成」から「令和」の時代となりました。世間は令和フィーバーで何かと盛り上がりまし...
田中絵音 2019-10-21 11:45 ラブ
実は狙い目!「理系男子」と話が弾むためのトークテクニック
 最近になって結婚相手として評価急上昇中の「理系男子」。浮気をせず真面目である、意外と高収入で安定している、言葉で伝えた...
しめサバ子 2019-05-20 06:20 ラブ
理不尽…鬼嫁が一方的に夫に押し付ける驚愕の“マイルール”
「鬼嫁」と呼ばれる妻たちは、第三者が耳にすると驚愕するようなルールを一方的に夫に押し付けることもあるみたいです。  魑...
並木まき 2019-05-19 06:00 ラブ
高収入男性が浮気するワケ あなたは見て見ぬ振りできますか
 浮気をする男性の特徴の1つに、「高収入」ということが挙げられますね。でも、なぜ世の中のお金持ちは浮気に走るのでしょうか...
リタ・トーコ 2019-08-18 07:40 ラブ