やす子快進撃が所属事務所SMAを牽引! かつて“芸人の墓場”と呼ばれ、今やお笑い一大勢力に

更新日:2024-09-14 17:03
投稿日:2024-09-14 17:00

 やす子(26)が真夏のシンデレラになった「24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?」(8月31日~9月1日)。チャリティーマラソンのランナーとして80キロ超を走破。高校まで児童養護施設で暮らしていたことから、33回目を迎えたチャリティーマラソンで初めて「マラソン児童養護施設募金」が開設されると、総額4億3801万円以上を集めた。

 やす子がブレークしたのは、2021年元日に放送された若手芸人の発掘番組「ぐるナイ おもしろ荘」(日本テレビ系)。女性では珍しい元自衛官の肩書がセールスポイントだった。昨年はCM契約が5社、番組出演本数は295本に伸びて(ニホンモニター調べ)、「2023年 上半期ブレイク芸人ランキング」で1位に輝いた(オリコンニュース調べ)。今年は「ぐるぐるナインティナイン」の人気企画「ゴチになります!」、「ヒルナンデス!」(いずれも日テレ系)木曜日のレギュラーメンバーに。「24時間テレビ」の好結果を受けて、所属するSMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)の稼ぎ頭になること必至だ。

 SMAは、音楽のソニーミュージック系のお笑い部門として04年に設立。新興事務所だが、「お笑い3冠」といわれるM-1グランプリ、キングオブコント(KOC)、R-1グランプリの王者を生んでいる。これは、社歴110年以上で6000人以上のタレントを擁する老舗の吉本興業以外でSMAだけが達成した快挙。M-1は21年に錦鯉、KOCは12年にバイきんぐ、R-1は16年にハリウッドザコシショウ、翌17年にアキラ100%が連覇している。

 SMAは発足当初、他事務所でクビになった芸人や、ネタのいろはを知らない素人同然も採用したため「芸人の墓場」と揶揄されたが、05年にコウメ太夫(当時は小梅太夫)が「エンタの神様」(日テレ系)でブレーク。東京・豊島区にある50人ほどしか収容できない常設劇場・Beach Vで地下芸人たちが腕を磨いたことで、ライブやテレビ出演が増加。先陣を切って、バイきんぐがマルチタレントとして成功した。

 錦鯉の長谷川雅紀(53)がM-1歴代最年長となる50歳で優勝して号泣すると、審査員を務めていたサンドウィッチマンの富澤たけし(50)、ナイツの塙宣之(46)ももらい泣き。中年世代に、希望と感動を与えたものだ。

「錦鯉がM-1ドリームをつかんだあとに、不器用ながらも一生懸命で、かなりのおバカであるという長谷川さんのパーソナルが浸透して、タレントレベルが跳ね上がった。やす子さんはすでにそのレベルに達しているので、今後はSMAのバーター芸人がどんな爪痕を残していくかがカギ。秋のKOC、年末のTHE WとM-1のファイナリストにSMA芸人が残っている可能性が高まった」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)

 SMAをやす子が牽引している。

  ◇  ◇  ◇

 たくさんの視聴者に感動を与えたやす子だが、その前途に暗雲が立ち込め始めている。●関連記事【もっと読む】やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念…では、好感度が高まったが故の「戦いづらさ」がやす子に発生している様について伝えている。

エンタメ 新着一覧


平手&長濱“欅坂46両雄”ドラマ界本格復帰記念にプレイバック
 元欅坂46の平手友梨奈(20)が今月10日、22年7月期放送のドラマ「六本木クラス」(テレビ朝日系)に出演することが番...
こじらぶ 2022-05-14 06:00 エンタメ
吉高由里子主演「光る君へ」NHK&民放MIX“イケメン再演”の目
 NHKは11日、2024年に放送予定の大河ドラマについて、タイトルは「光る君へ」で、主人公の紫式部を吉高由里子(33)...
神木隆之介は元子役クズ説を覆す男、女性の噂も皆無だけど…
 元人気子役というと悪い印象しかないのは、間違いなく坂上忍と杉田かおるのせいでしょう。  子どもの頃あんなに可愛か...
松下洸平“低視聴率”でも高評価 ゴチで得た天然ポンコツの座
 5月1日に俳優業デビューから12年を迎えた松下洸平(35)がノリに乗っており、ツイッターでは「#松下洸平12周年」のお...
ディーン様は浮世離れしていてナンボ!お宝シーンよもう一度
「あいわらずお美しいこと!」  そう言わずにはいられないのがディーン・フジオカ(41)、通称おディーン様です。4月...
浅香航大は“理想の元彼NO.1”!本人自覚ゼロでも色気だだ漏れ
 昨今、やたらと考察ドラマが多いと思いませんか。前クールの「真犯人フラグ」とか「ミステリと言う勿れ」とか「愛しい嘘~優し...
松潤・キムタク・ニノ…主演作の明暗、私生活切売りがアダ?
「ドクターX~外科医・大門未知子~」など数々の人気作を生み出してきたテレビ朝日の木曜ドラマが2クール連続で苦戦している。...
こじらぶ 2022-06-01 12:36 エンタメ
SixTONES松村が傷物に…「恋マジ」時代錯誤設定にキモイの声
 今月18日にスタートしたフジテレビ系ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」(月曜午後10時)が、女性から酷評され...
山P「正直不動産」番宣拒否報道もあったがいいやつじゃん!
「正直不動産」(NHK総合)の山下智久(37)を見ていて、山Pもずいぶん丸くなったなあと思う。  山P演じる主人公...
「芸能人二世」サバイバル! 生き残るための“最大武器”は?
 この春も芸能界は二世が注目を集めるようでーー。タレントの中山秀征(54)の長男・中山翔貴(23)は4月8日スタートのテ...
城田優「カムカム」で甘美な声も…驕る“イケメン”久しからず
 日本人と外国人との間に生まれた子どもを「ハーフ」って言いますが、「ハーフ」は半分という意味だから「ダブル」や「ミックス...
坂口拓が園子温監督“性加害”報道で謝罪 ネットは別の反応も
 映画監督や出演者による性加害報道が相次いでいる。今月4日には「週刊女性PRIME」で園子温監督(60)が複数の女優に出...
2022-04-08 06:00 エンタメ
乃木坂46秋元真夏が炎上…本当に性的マイノリティをネタに?
 今月1日、乃木坂46の秋元真夏(28)が自身のInstagramで、「この度、友人の生田絵梨花と式を挙げました」との一...
こじらぶ 2022-04-07 09:48 エンタメ
柄本佑「イケメン問題」気付けばモテポジション確立の謎解き
 かねてからどうしたものかと悩んでいるのが柄本佑(35)イケメン問題です。この冬のドラマ「ドクターホワイト」(カンテレ/...
小林麻耶と松居一代の共通点は?“赤裸々暴露”する女性の心理
 フリーアナウンサーの小林麻耶(42)と元夫で整体師の國光吟氏(38)が、3月28日にそれぞれのブログで再婚することを発...
西島秀俊“無双”の挑戦…同性愛者からピカ声までモノにする男
「あすなろ白書」(フジテレビ)をご存知でしょうか? 1993年10月期の連ドラなので、かれこれ29年も前の作品ということ...