がんでごめんね…「人生最後の生理」はある日突然やってきた

コクリコ 編集者
更新日:2019-10-15 07:03
投稿日:2019-08-06 06:00

コクリコのお暇

 手術の1週間前まで出勤し、残りの1週間はのんびり過ごそう、術後にはできないかもしれないことをしようと思いました。術後はどんな体調かも、追加治療があるかも分からなかったので。

 近くの温泉に行ったり、隣の駅まで歩いてふらりとカフェに寄ったり、友達の家でサッカーワールドカップを見たり、いつもは座らないバスの先頭の席に座って車窓を眺めたり、神社に行ってお参りしたり、美容院で髪を切ってカラーもして、大戸屋であじフライを3枚も食べて!

ぼんやり過ごして気が付いたこと

 これまで仕事が忙しく、休みの日は遊びや習い事に行ったり、マッサージや美容院など自分のメンテナンスをしたりと、スケジュールをパンパンに詰めていたけれど、なんの予定もなく、のんびりするって楽しいんだな。

 なにもしていない人を「ぼんやりしているのね」と意地悪に思ってしまったこともあったけど、ぼんやり過ごすのっていいな、生きているだけで素晴らしいことなんだなと、一瞬一瞬を味わっていました。

 名古屋から新幹線でかけつけてくれた元同僚の友達とヴィーガンのカフェでランチをして、表参道のカフェでお茶して。「これがインスタ映えか」「私たちも撮るか」と、周りの若者をちょっと揶揄しながら写真を撮り、普通に話して、いつものように別れて。友達も私もちょっと涙ぐんでしまったけれど。

 手術がんばってくるね。大丈夫。絶対また元気に会える。

 このほかにもたくさんの方から励ましのLINEをもらって、メールをもらって、言葉をもらって……。

 もしかしたら術後は後遺症が残って思うように出かけたり、仕事をしたりできないかもしれない。化学療法で見た目も変わってしまうかもしれない。それでも頑張ってこよう。この先も生きていくために。

 さぁ、入院準備をするぞ! 次回(8/13公開予定)に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


バセドウ病の再燃で疲労困憊…治療はいつも不安と隣り合わせ
 寛解に向かっていたバセドウ病が再燃してからは、ひとことで言うと「地獄」。何をしても良くならない症状が、日を追うごとにひ...
触りたくなるモフモフ! “にゃんたま”写真家の秘蔵の一枚
 世界で一番多くのにゃんたまωを撮影する、猫フェチカメラマン・芳澤です。  「いいえ、我こそがにゃんたま撮影数世界...
やっと妊娠も再び出血…病院から受け入れ拒否をされた妊婦
 みなさんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私自身が結婚後に女性が...
揉め事か!?威厳たっぷりボス猫候補の“にゃんたま”兄貴
 きょうは、小さな港地区のにゃんたま兄貴。  強くて賢くてカッコイイからみんなに一目置かれていて、次期のボス猫候補...
下降気味の運気を爆上げ!南国の愛され花「ハイビスカス」
「アナタ、なんで全身真っ黒なのよ! 喪服なのか! すぐやめなさい!」  先日とある著名な祈祷師の方に会うなり、いき...
2年間のバセドウ闘病生活を振り返る ~兆候から悪化まで~
 この連載もいよいよ終盤です。私は発覚から術後まで、およそ2年間にわたりバセドウ病と闘いました。甲状腺を全摘する手術を終...
おにぎり島をバックに…照れ屋な“にゃんたま”君の記念撮影
 ニャンタマニアのみなさんこんにちは。  きょうは、三角おにぎりみたいな形の島を背景に、にゃんたまω記念撮影にトラ...
指輪をつける位置には意味がある♡今の自分に合う指はどれ?
 指輪を購入する時、「なんとなくこの指にはめたいから」「この指にしか入らないから」など、気軽な気持ちで選んでいる方も多い...
原因は梅雨の湿気…プチ不調を撃退する食生活を栄養士が伝授
 気持ちのいい新緑の季節が過ぎ去ると、やってくるのが梅雨……。誰もが少し憂鬱になりがちなジメジメ時期を、少しでも元気に過...
屋根の上から危険を察知!逃走中の“にゃんたま”君をパチリ
 猫はタンスや冷蔵庫の上、キャットウォークなどの高い所が大好き。  高い所を好むのは、周りを見渡せて安全であること...
父の日に何贈る?「幸運の花」は家族円満のラッキーアイテム
「父の日」が近づいてまいりました。  今年の父の日は6月21日となっておりますが、「母の日」に比べて、この盛り上が...
「手術してよかった」術後半年で楽しく毎日を過ごせるように
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
猫に見下ろされる快感…裏側から見る“にゃんたま”の愛らしさ
 きょうは裏側から、にゃんたまωにロックオン。  ピンクの肉球、圧のかかったお腹もたまりませんね。  猫飼い...
妊活中の女性が悩む「パートナーの協力」…私が夫にしたこと
 みなさんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。婚活や恋愛のコンサルをしている私は今、結婚後に多くの...
心と胃袋の友「コンビニ総菜」の夕飯が“皿1枚”で劇的に変化
 こんにちは。スタイリストのterumiと申します。  緊急事態宣言が解除されて(な、長かった自粛生活……)気持ち...
お手入れ中の“にゃんたま”侍…武士道の美は自己規律の精神?
 うどん県にある猫島へ、にゃんたまωの旅にやってきました。  船が着くと漁協の入口に猫達が集合しています。 ...