【美容のウソ・ホント】ほうれい線がマッサージで消えるって本当? 医師3人の答えは/専門家監修

コクハク編集部
更新日:2024-10-24 06:00
投稿日:2024-10-24 06:00

山内医師の回答は?

【回答:×】悪化するリスクもある

山内皮ふ科スキンケアクリニック(福岡県)
院長
山内大輔先生

 ほうれい線ができる成り立ちとしては、年齢による「骨の萎縮」と「支持組織の菲薄化」「皮膚の菲薄化」が大きくかかわっています。「骨の萎縮」は骨が痩せることですが、これにより鼻の横のくぼみが深くなりシワができやすくなります。

「支持組織の菲薄化」とは顔の脂肪や皮膚はその奥にある筋膜や骨に線維性の組織で固定されているのですが、この線維が薄く伸び切って固定力が弱まってしまうことです。これに重力がかかると脂肪が下にたるんでしまい、ほうれい線に乗ってしまうことでほうれい線がより深くなるという現象が起こります。

「皮膚の菲薄化」とは皮膚が薄くなって伸び切ってしまうことです。これにより皮膚が折れ曲がりやすくなり、脂肪がほうれい線に乗ってしまう際に皮膚が深く折れ曲がり、深いシワが刻まれます。

 フェイスマッサージは力を込めて行うと皮膚や支持組織を引き延ばして菲薄化を助長してしまう危険性がありますので、ほうれい線が消えるというよりはかえって悪化してしまうリスクがあると考えられます。

マッサージでほうれい線を消すのは困難

 マッサージでほうれい線が消えるなんて夢のよう! …ですが、現実は甘くありませんでしたね。残念ながら、3人の医師の回答はいずれも「NO」。

 悪化する可能性さえあるのとのことなので、もし行う際は慎重に。日常生活では、顔がむくんでほうれい線が目立たないように心掛けるのが良さそうです。

 ほか、調査してほしいことがあれば、コメント欄(執筆者は「コクハク編集部」を選択)へお寄せください!

(編集MS)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


まずは真似っこから! 綺麗な人が実践する8つの“ゼロ円”習慣
 年齢問わず、「綺麗だな」と思う女性に出会うと、「私も、あんなふうになりたいなぁ」と思うもの。けれど、実際に何をすればそ...
20代の本音!アラフォー女性の“残念アイライン”を画像で解説
 毎日のアイライン、どんな感じでメイクしていますか?  年齢を重ねていくと目元にしわが増えたり、たるんできたりもあ...
「食べても太れない」やせ型な人だけが分かる“あるある”7つ
 世の中には、太りやすい体質の人がいる中でいくら食べても太らない「やせ型」の人もいます。でも、さまざまなダイエット方法は...
腹巻きも愛用して♡「40代の温活」取り入れたい食事&グッズ
「冷えは万病のもと」といいますが、実際に体が冷えるといろいろと悪影響が現れます。免疫力も下がるので、風邪をひきやすくなっ...
「よもぎ温座パット」で心も体も温めよ♡ 2022.11.19(土)
 いつの間にやら、11月も半ばを過ぎ秋が深まってきました。冬に近づくにつれ、つらくなってくるのが、手足の冷え。「血、通っ...
古い下着は運気が下がる?「着用期限3年、処分時に感謝」を
 皆さんは、同じ下着を何年くらい使いますか? 半年で替える人もいれば、3年以上使っている人もいますよね。実は、風水では古...
数年後の自分のために…“美容モチベーション”を上げる5カ条
 美容に関して、モチベーションが高い女性は同性から見ても素敵に映りますよね。「私も、あんな女性になりたい」なんて気持ちは...
化粧ノリの悪さは便秘!?お通じ改善に「進化系オートミール」
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代の本音!残念なアラフォーリップメイクを画像で解説
 メイクは、リップの色や種類によってかなり顔の印象を変えてしまうもの。マットやティント、ツヤなど多くの種類があり、それぞ...
育児中の体の不調 のどの違和感と帯状疱疹 2022.11.15(火)
 妊娠と出産。そして、その先に待つ子育て――。ひとりの人間を育てるのはとても尊い行為だと思いますが、同時にハードで孤独な...
まだまだ進化!最新「韓国コスメ」5つの注目ブランドレポ
 まだまだちょっとずつトレンドを変えてブームが続いている韓国コスメ。先だって、注目の韓国コスメ関連のイベントが開催されま...
「ネイルケアはディオール」投資額ウン十倍だけど正解でした
 外出の機会も増えて、セルフネイルを小まめにしています。そんなある日、ネイルオフした爪がガサガサになっていることに気がつ...
パール系を武器に!40代女性のニットで老け見え原因&回避法
 寒い季節になってくると、温かいニットを着たくなりますよね。でも、なぜか20代ではおしゃれに着こなせていたニットも、40...
不安感いつまで?プレ更年期「ぐるぐる思考」への向き合い方
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
朝夜実録レポ!たった3000円で“褒められ毛穴”になる簡単テク
 秋が深まってくると、毛穴まわりが気になりませんか? 汗や皮脂の影響を受けやすい夏を終えると、特に小鼻などの黒ずみや毛穴...
最強の防寒具?「バラクラバ」アリかナシか 2022.11.8(火)
 この冬“最強”の防寒グッズとして注目されている「バラクラバ」。2021年頃からロエベやルイ・ヴィトン、グッチやミュウミ...