祝結婚・小泉進次郎的「鎧を脱がせる」隠れた被支配欲求とは

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2019-08-19 15:43
投稿日:2019-08-16 06:00
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイットボーイというより、じわじわ低温やけどさせる現役引退系脳みそ性器。そんな男を好いて惚れ尽くしたわけですが、ひろしの「ザ平成価値観女の牙城を崩すテク」って!?

昭和女子が憧れた「マイ・フェア・レディ」と「プリティ・ウーマン」

【vol.25】

 前回はひろしによる「現役エロスの救世主」(生足魅惑のマーメイドみたいですね)についてお話しました。そこで今回は「服従させるヒギンズ教授」についてお話したいと思います。

 ヒギンズ教授といえばいわずと知れたオードリー・ヘップバーンの映画「マイ・フェア・レディ」に出てくる音声学者。原作はジョージ・バーナード・ショーの戯曲「ピグマリオン」です。

 下世話な喋り方をする花売り娘を上流階級の娘に仕立て上げ舞踏会でデビューできるかどうかという賭けに乗って、女性をそっくり丸ごと“作り変える”のです。

 現代版でいえば「プリティ・ウーマン」のエドワード・ルイス。パートナーの同伴がマストな会食が立て込んでいるのに恋人に愛想をつかされたエドワードは、$3,000でビビアンと6日間のパートナー契約を結びます。エドワードはビビアンを着飾らせ、ありとあらゆる贅沢を教えます。

 そんな“男性に富と教養を授けられる系シンデレラストーリー”に昭和の女子は頬を緩ませ「ほぅ」とため息をついていたものです。

 貧乏がデフォルトというスタンスの女性が、男性から与えられるものを享受しつつ、一方で、自らの先入観に凝り固まっている男性側も、いちいち彼女の天真爛漫さやまっすぐな哲学に啓蒙され、最後は恋に落ちるwin-winなラブストーリー。

シンデレララブストーリーの普遍的フェーズ

 カネや教育に糸目はつけず与えられる対象となる女性は街角の花売り娘だったり、路上の春売り娘だったり、貧乏で育ちは悪くとも確固たる自己を持ち、丁々発止にやり合えるシンデレラ。そのシンデレラによるラブストーリーの女性側フェーズは揃いも揃って一緒です。

圧倒されて言う通りにするフェーズ

慣れてきて丁々発止にぶつかり合うフェーズ

作られた自分と本来の自分に悩むフェーズ

男性が啓蒙されて「俺はあの子に教えられた……!」と瞠目して改心するフェーズ

お互い歩み寄って、めでたしめでたし

 この欺瞞! この自己中心感! このひとりエッチ感!

 たぶん平成を生きてきた女は、立身出世の#自分で稼いで自分で使う、#生き馬の目を抜く、という美学を持っていたし、わたしもそう思っていました。

平成の働く女たちに芽生えた「自腹の美学」

 しかしそういう女こそ、ヒギンズ教授やエドワードにコロッといくのです。昭和に生まれ、平成を生きる働く女たちはシンデレラストーリーの夢物語で育ちますが、いつか迎えにきてくれる王子様がいないことを17歳くらいで気づいてしまい、学歴を手に入れ、仕事を手に入れます。そして、大好きじゃない男に奢ってもらって一緒に飲むくらいなら自分のお金で美味しいものを食べに行くという確固たる自負と鎧のような強さを身につけます。

 それか徹底的に男に頼る人生を選択して、寄生先の男性を見つけることに全精力を傾け、イチ抜けする女性。ただその勝率は5%以下だし、そんなふうに寄生させてくれるような男は女性にプラスアルファアルファアルファを求めますから、顔だけで高年収の男性を見つけることができるくらいの容姿を持つ女性は、とっくの昔に女優になっているか銀座で生きています。

プラスαがあってもひたすら過重債務状態

 そのプラスアルファがなくてもチヤホヤされていられるのは平成まで、この令和になるといくら若くて綺麗でもよく分からない肩書き女や、聞いたこともない会社の社長の名刺を差し出す女はハイスペックな男性から敬遠される傾向があります。

 できればビジネスの潮流を見極め、話についてこられる女性、ハイスペックな男性のプラスアルファのメリットになるような仕事についている女性、かわいいのにギャップ荒稼ぎしている女性……現在はかわいいのに〇〇なギャップ、というよりもかわいい、かつ、成功している女性でないと男性と同じ俎上にも載れないのです。

 成功していて男性と同じくらい稼いでいていろんな会社が組みたいと思っている会社に勤めている女性、お金がついてきていなくともSNSで話題の会社を起こした女性などなど。女性に求められるものは令和の昨今、かわいい、美人、スタイルがいいだけでなくひたすら過重債務状態です。

小悪魔ドルチェ寿司
記事一覧
編集者
出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

関連キーワード

エロコク 新着一覧


男女に聞いた「女性のアンダーヘア事情」どこまで処理する?
 女性のみなさん、アンダーヘア、つまり陰毛の処理はどのようになさっているでしょうか。  10年くらい前まではみんな...
アブノーマルプレイ初心者へ…細いボディーが優秀な相棒に
 コスメブランドが1シーズンに数種類のカラーの口紅を出すように、ラブグッズの世界にもシリーズ展開しているブランドがありま...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
3Aを求める他力本願な自己実現女が騙される救世主男子よ
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイッ...
“ママ活”マンガ 男性用と女性用を読み比べたら全然違った
「ママ活」という言葉が盛んに使われるようになったのは、2018年後半頃から。そこから半年ほどを経て、いよいよ「ママ活」を...
内藤みか 2020-05-20 11:23 エロコク
女性器リノベに投資する女たち#2…小陰唇縮小術の費用と中身
 日々鏡で顔を見ない女性はほとんどいないと思いますが、「自分のアソコを毎日見てチェックしている」という女性もまたほとんど...
内蔵されている“舌”が高速で…あっという間に昇天してしまう
 今年一番、勢いのあるメーカーといわれているのが「P×P×P」。ポップなデザイン&パッケージとお手軽価格とで、ネットショ...
桃子 2019-11-12 04:43 エロコク
全SNS利用者が読むべき太宰治に学ぶ【恥】リスクヘッジとは?
 48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイットボーイというよ...
女性器リノベに投資する女たち#1…最も多い“小陰唇”の悩み
 20~40代のOLのうち60%近くの女性が、自分の性器の形状にコンプレックスを感じている、という出版社の調査がありまし...
じんわり穏やかな快感…欧米で流行の“あてがう系”ローター
 一見するとPC用品? 昨今のラブグッズは“いかにも”なものがどんどん減っていますが、これはその中でも群を抜いてグッズら...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
プラトンで分かる 2500年ぶりに令和に蘇った【エロス】とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋。男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットなイット...
男心の大事なポイントは「アダルトビデオ」が教えてくれます
 映画観放題の動画配信サービスはいくつもありますが、実はアダルトビデオ観放題の配信サービスも存在しています。なかには月額...
内藤みか 2019-07-18 06:00 エロコク
“セックスをすると綺麗になる”は本当か? 理学療法士が検証
「セックスをすると綺麗になる」そんな話を耳にしたことはないでしょうか。実際のところどうなのか、なぜ綺麗になるといわれるの...
山本茜 2019-08-14 16:06 エロコク
気づけば奥にまで…初めての女性にもオススメな“植物的”形状
 ずっと以前に読んだ官能小説で、女性主人公が常夏の異国で出会った年下男性の“彼自身”について、「細長くて、植物のような」...
桃子 2019-11-12 04:42 エロコク
蜜月編<2>言いまつがい【滑舌悪いVS耳遠い】頂上決戦
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。...
自意識を吹き飛ばす シャイな女性が目覚めた“見られる”快感
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-07-11 18:00 エロコク
彼を恋の虜に…男性を100%本気にさせる「スンドメ」の美学
 皆さん、今少し気になっている男性はいらっしゃいますか? 願わくば、気になっている男性に振り向いて欲しいと思うのが女心だ...