今夜もぐっしょり…寝室温度をめぐって夫と大喧嘩!【医療専門者監修】寝汗は更年期だけじゃない?

コクハク編集部
更新日:2025-03-27 06:00
投稿日:2025-03-27 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人です。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けていて…。
 そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。悩みはずばり、更年期世代の寝汗について――。

1. 朝起きると、シーツがびっしょり濡れて…

 今回は、サトミさん(47歳/仮名)からのご相談です。

「最近、寝汗がひどくて悩んでいます。朝になると滝のような汗でシーツがびっしょり。寝ていると不快でたびたび起きてしまい、睡眠の質も量も低下して、日中眠くなって仕事や家事にも影響が出て困っています。

 部屋が寒くても汗をかいてしまうのがとても気になっています。先日も、夫と寝室の温度設定で大喧嘩になってしまいました。春から気温も上昇していくので、汗の量が今以上に増えるのではないかととても心配です」

「真夏でもないのに大量の寝汗、気になるわよね~。そして夫婦仲もギクシャクしだしたと」

 えりのボスは心配そうにサトミさんの様子を伺います。

「もともと汗っかきでもないんです。でも、最近になって急に寝汗がひどくなってしまい…。このままだと夫婦関係も危ういかもしれません」

 思い詰めた顔つきのサトミさん。これは放っておけません!

2. 更年期の多汗・ほてりの原因は?病気のリスクも!

 えりのボスは、まず更年期症状の説明を始めます。

「40~50代の更年期世代は女性ホルモンのエストロゲンが急減する影響で、からだにさまざまな不調が起こるの。多汗やほてりといった症状も代表的ね。サトミさんのように就寝時に大量に汗をかいてしまったり、いきなりカーッとからだがほてったりするホットフラッシュという症状もあるのよ」

「じゃあ、更年期症状なんでしょうか?」

 サトミさんの言葉に、えりのボスは首を横に振ります。

「そうとも言い切れないの。たとえば、更年期以外にも、『甲状腺機能亢進症』という病気が多汗の原因として挙げられるわ。のどにある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが活発になりすぎている状態で、男性よりも女性に多い病気といわれているの。

 更年期症状と甲状腺機能亢進症は、症状も発症年齢も似ているけど、原因は違うのよ。

まずは大量の汗が、どんな原因で起きているのか、早いうちに確定させることが大事。自分で判断せずに婦人科や内科で診てもらって、それから対策するのがいいわね」

【読まれています】更年期、それはある日突然に…45歳女の体が『倦怠感で満タン』になった

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


肩~頭皮までガチガチ【専門家監修】肩こり解放メソッドでもう悩まない
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
年齢はここに出る! 40代女性が気を付けたい「老け見えポイント」4つ
 最近では、昔に比べて年齢よりとても若く見える人が増えていますよね! 特に40代では差が出やすく、同じ年齢でもおしゃれで...
アイシャドウのパレットは“捨て色”覚悟で!今すぐできる垢抜けアイメイク
 アイメイクは大体いつも同じパターンになっていませんか?  目元は顔の印象を左右する大事なパーツ。アイメイ...
半信半疑なSHEINの美容グッズ…歯のホワイトニングシートで白くなる?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
口臭・体臭・尿の悪臭…私のニオイの源は「糖質オフダイエット」が原因!?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
鹿ちゃんは関係ないよ! 話題の「シカクリーム」の人気の理由は?
 美容アイテムを売っているお店でよく見かける「シカクリーム」。はじめて見た人は「鹿のクリーム?」なんて想像した人もいるか...
2024-01-17 06:00 ビューティー
水蜜桃メイク知ってる?トレンドど真ん中、たった4︎分で叶う衝撃ハウツー
 水蜜桃メイクというメイク法をご存じですか? 中国発でSNSを中心に話題になっているトレンドメイクのひとつで、ピ...
まだまだ流行中のキャップ! 40代コーデで野球少年風を卒業するコツは?
 帽子コーデが好きな人が、必ず定番で持っているのがキャップです。でも、子供っぽくなったり、大人っぽいスタイルにどう合わせ...
30~40%の日本女性が整形!? それでも踏み切れない4つの理由
 今では、美しくなるための手段として珍しくなくなってきている整形。日本では30%〜40%の女性が、生涯のうちに1回は整形...
新年だしスッキリしよ! 昔の服が捨てられない人への処方箋
 必要最低限のお気に入りの持ち物で生活する「ミニマリスト」とは対照的に、「物を捨てられない」と悩む人はたくさんいますよね...
新年初買いはECサイトで30%オフのパンツ!プロの接客と裾上げにも涙…
 冬のセール真っ只中、仕事の合間にD2Cブランドのワイドサテンパンツをポチっとしました(笑)。で、手元に届いた“戦利品”...
【専門家監修】心を健康に! 自己肯定感を上げるセルフコンパッション術
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
奇抜とは限らない!40代加齢のドヨーン顔回避に「アシメ前髪」はいかが
 左右非対称の「アシメ前髪」は、少し個性的で奇抜だというイメージを持っている人もいるかもしれませんね。ましてや、若い子が...
ガタガタ眉でも諦めない!たった2分で誰でも左右対称の美眉になれるテク
 眉毛メイク、左右対称に描けていますか?  筆者は、メイクの中で眉毛に一番時間がかかってしまい、なかなか納...
チョロっと出てたら恥部!鼻毛のお手入れ頻度は?抜いたらダメ??
 日常生活で、見られたら絶対に恥ずかしいのが「鼻毛」です。見られた本人も恥ずかしいし、見てしまった人も指摘しにくい! で...
【2023年人気記事】尿のニオイでわかるサインと対処法(専門家監修)
 2023年は「コクハク」をご覧いただき、誠にありがとうございました。反響の大きかった記事を再掲載します。こちらの記事初...