河合優実が日本アカデミー賞「最優秀主演女優賞」の舞台裏…石原さとみと激しいガチンコ勝負

更新日:2025-03-17 17:03
投稿日:2025-03-17 17:00

 14日に開催された第48回日本アカデミー賞。大激戦と噂されていた最優秀主演女優賞に、「あんのこと」(キノフィルムズ)の河合優実(24)が選ばれた。

 主演女優賞のノミネートは5人だったが、その中で有力候補と目されていたのは「ラストマイル」(東宝)の満島ひかり(39)で、エンターテインメント作品としてクオリティが非常に高かったことと、約59.6億円という興収成績を残した満島は、今回が初めての主演女優というカテゴリーのノミネートもあり、念願の初受賞に最も近いと思われていた。

 ところが呼ばれた名前は、ミニシアターを中心に上映されている、PG12指定の興収1億円を突破したばかりの「あんのこと」の河合だった。

 昨年1月期の「不適切にもほどがある!」(TBS系)で大ブレークした河合は、今が旬であることは間違いないのだが、受賞選考で一体何が起こっていたのだろうか。

■映画会社の"持ち回り"の根強い噂

「今回の主要6部門の受賞作を見ればその謎が解けてくるでしょう。最優秀監督賞と最優秀主演男優賞、最優秀助演女優賞は『正体』(松竹)から藤井道人(38)、横浜流星(28)、吉岡里帆(32)。最優秀助演男優賞は『キングダム 大将軍の帰還』(東宝)の大沢たかお(57)と、松竹と東宝だけで4部門を独占しています。日本アカデミー賞は"東映、東宝、松竹の大手3社による持ち回り"という暗黙のルールの噂が以前から根強くあります。今回の作品賞と主演女優賞に関しては、その"おこぼれ"の可能性が否定できません……」(映画関係者)

 最優秀作品賞は東映京都撮影所が特別協力した「侍タイムスリッパー」(未来映画社/ギャガ)に決まった。そして、主演女優に関して、この関係者は「昨年の同賞の結果も大きく影響しているのでは……」とこう言う。

「昨年の最優秀作品賞は、日本だけで興収約76.5億円を記録した『ゴジラ─1.0』(東宝)でしたが、映画関係者の評価は圧倒的に、第96回アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされた、役所広司(69)主演の『PERFECT DAYS』(ビターズ・エンド)の方が高かったのです。それをひっくり返す形で作品賞をとった東宝ですが、最優秀主演女優賞も『怪物』(東宝/ギャガ)の安藤サクラ(39)が獲得しました。さすがに2年続けて押し切ることはできなかったということでしょう」

 つまり、今回に関していえば、満島の最優秀主演女優賞受賞の可能性は最初から限りなく低かったということになる。

「受賞者を決める日本アカデミー賞会員の投票は、今が旬の河合と、『ミッシング』(ワーナーブラザース)でなりふり構わない激しい素顔を見せた石原さとみ(38)に集中したようです。その中で、会員の40%強を占める、大手芸能プロダクションやテレビ関係者から構成される"賛助法人"の票のほとんどが、河合を推していたといいます。『ナミビアの砂漠』(ハピネットファントム・スタジオ)もアジアやカンヌ国際映画祭で高評価されましたから、さすがに今の河合を無視するわけにはいかなかったのでしょう……」

 紅紫のあでやかな着物姿でレッドカーペットに登場した満島。残念ながら今回は逃したものの、リベンジする日は来るか。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)

  ◇  ◇  ◇

 芸能ジャーナリストの芋澤貞雄時は、第48日本アカデミー賞の優秀主演女優賞にノミネートされた女優の動向はほぼカバーしている。■関連記事もあわせてご参照ください。

エンタメ 新着一覧


松下洸平“低視聴率”でも高評価 ゴチで得た天然ポンコツの座
 5月1日に俳優業デビューから12年を迎えた松下洸平(35)がノリに乗っており、ツイッターでは「#松下洸平12周年」のお...
ディーン様は浮世離れしていてナンボ!お宝シーンよもう一度
「あいわらずお美しいこと!」  そう言わずにはいられないのがディーン・フジオカ(41)、通称おディーン様です。4月...
浅香航大は“理想の元彼NO.1”!本人自覚ゼロでも色気だだ漏れ
 昨今、やたらと考察ドラマが多いと思いませんか。前クールの「真犯人フラグ」とか「ミステリと言う勿れ」とか「愛しい嘘~優し...
松潤・キムタク・ニノ…主演作の明暗、私生活切売りがアダ?
「ドクターX~外科医・大門未知子~」など数々の人気作を生み出してきたテレビ朝日の木曜ドラマが2クール連続で苦戦している。...
こじらぶ 2022-06-01 12:36 エンタメ
SixTONES松村が傷物に…「恋マジ」時代錯誤設定にキモイの声
 今月18日にスタートしたフジテレビ系ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」(月曜午後10時)が、女性から酷評され...
山P「正直不動産」番宣拒否報道もあったがいいやつじゃん!
「正直不動産」(NHK総合)の山下智久(37)を見ていて、山Pもずいぶん丸くなったなあと思う。  山P演じる主人公...
「芸能人二世」サバイバル! 生き残るための“最大武器”は?
 この春も芸能界は二世が注目を集めるようでーー。タレントの中山秀征(54)の長男・中山翔貴(23)は4月8日スタートのテ...
城田優「カムカム」で甘美な声も…驕る“イケメン”久しからず
 日本人と外国人との間に生まれた子どもを「ハーフ」って言いますが、「ハーフ」は半分という意味だから「ダブル」や「ミックス...
坂口拓が園子温監督“性加害”報道で謝罪 ネットは別の反応も
 映画監督や出演者による性加害報道が相次いでいる。今月4日には「週刊女性PRIME」で園子温監督(60)が複数の女優に出...
2022-04-08 06:00 エンタメ
乃木坂46秋元真夏が炎上…本当に性的マイノリティをネタに?
 今月1日、乃木坂46の秋元真夏(28)が自身のInstagramで、「この度、友人の生田絵梨花と式を挙げました」との一...
こじらぶ 2022-04-07 09:48 エンタメ
柄本佑「イケメン問題」気付けばモテポジション確立の謎解き
 かねてからどうしたものかと悩んでいるのが柄本佑(35)イケメン問題です。この冬のドラマ「ドクターホワイト」(カンテレ/...
小林麻耶と松居一代の共通点は?“赤裸々暴露”する女性の心理
 フリーアナウンサーの小林麻耶(42)と元夫で整体師の國光吟氏(38)が、3月28日にそれぞれのブログで再婚することを発...
西島秀俊“無双”の挑戦…同性愛者からピカ声までモノにする男
「あすなろ白書」(フジテレビ)をご存知でしょうか? 1993年10月期の連ドラなので、かれこれ29年も前の作品ということ...
松村沙友理はヒカルと真剣交際 IT社長よりYouTuberを選ぶ訳
 元乃木坂46の松村沙友理(29)とYouTuberのヒカル(30)が真剣交際していると一部週刊誌で報じられた。ヒカル本...
岩田剛典「金魚妻」でも気品ダダ漏れ…芸能界イケ御曹司たち
 Netflix配信ドラマ「金魚妻」には安藤政信以外にも注目のイケメンが。ひとりは「頭痛妻」の回に登場する馬場と名乗る男...
JUMP伊野尾めざまし降板危機か コロナ2度感染、夜遊び報道で
 今月16日、人気アイドルグループHey! Say! JUMPの伊野尾慧(31)がまん延防止等重点措置の中、2人の女性と...
こじらぶ 2022-03-19 06:00 エンタメ