「腐れ縁でも寂しくなる」社会に強い不満を持つ55歳男性の別れの予感

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-04-05 06:00
投稿日:2025-04-05 06:00
「冷酷と激情のあいだvol.240〜女性編〜」では法律婚を選択せず交際10年を迎えた、一回り上の恋人・ハルトシさん(55歳・仮名)との将来に不安を抱いている杏里さん(43歳・仮名)の心情をお届けしました。では、ハルトシさんはどう感じているのでしょうか。

55歳、10年続いた恋人は“腐れ縁”

「杏里とは、完全に腐れ縁!! 好きか嫌いかって聞かれたら、ちろん好きですけど。もはや家族って感じなので、女としては見ていないですね。

 気づけばもう10年も付き合っていますからね〜。こんなに長続きするなんて、自分でも思っていませんでしたよ。ガハハ」

 豪快な話し方が特徴的なハルトシさんは、手に職があるフリーランスとして国内外を問わず活動してきましたが、コロナ禍をきっかけに仕事をペースダウンさせました。

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60歳でのリタイアを意識

「俺ね体力もしんどいし、いつまでもバリバリ働きたくないんですよ!

 でも今の仕事の内容は大好きなんで、趣味として一生続けていくと思いますけどね。“仕事”としては、60歳でキッパリ辞めたい。そうなると、俺の年齢だとタイムリミットまで、あと少ししかないんですよ。

 ぼちぼちリタイアの準備をしようと思っているんですけど、今、社会がこんな感じでしょう?

 なんだか落ち着かないし、不安も大きいし。政治も経済も信用できないから、自分の身は自分で守るしかないなって、ちょっと焦っています。

 今でもハルトシさんは杏里さんとの法律婚は一切考えていないため、老後は一人で生きていくだろうと覚悟を固めています。ですが、その思いをまだ杏里さんに打ち明けてはいません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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