「甘い言葉はバカバカしい」行為嫌いな46歳夫、妻に“演技で”求めた時に気付いたこと

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-04-26 06:00
投稿日:2025-04-26 06:00

離婚のリスクが減るなら…

 ケンゴさんは首をひねりながら、疑問を口にします。

「レスのまま夫婦で添い遂げる確率って、どのくらいなんですかね? 日本人って他の国に比べてレス夫婦が多いと聞いたことがあるんで、あんまり問題視していませんでした。やっぱレスだと離婚する確率って上がるんですかね?

 俺は早織を愛しているし、添い遂げたいと思っています。離婚のリスクが減るならレスを解消したいんです。でも…ひょっとしてレスでも満足していたのは俺だけなんでしょうか。

 早織も『私はレスでも構わないんだけど』とは言っていたけれど。もっと激しく求め合う夫婦が理想で、内心では不満を抱えていたのかもしれません。性の話って、なかなか本音を言いにくいでしょうから」

妻を愛しているから

 ケンゴさんはいったん言葉を切り、小さなため息とともに続けます。

「だって俺が演技とはいえ強く求めると早織は嬉しそうな顔をするんです。俺はそれを見逃しませんでした。今まで淡白な俺に合わせてくれていたんですかね。

 となると、やっぱり早織を喜ばせるためにはレスを解消しないと。彼女を愛しているから、俺も覚悟を決めなくてはいけませんよね。本音を言えば、夫婦の営みをしないでいいなら、したくないです。だって体が疲れますから…」

 ◇  ◇  ◇

 恋人同士であれ、夫婦であれ100%同じ価値観を有する男女は稀です。ましてや交際前の男女となれば、なおのことです。些細なすれ違いが、大きな溝に発展することも少なくないのが異性間における現実でしょう。

 まさにこれこそが、男女関係における醍醐味にもなれば致命傷にもなる“冷酷と激情”のはざまなのかもしれません。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

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