この倦怠感は自律神経? それとも…更年期の症状は神出鬼没。妊活アプリのように「通知」が来る方法はないのか

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-06-18 06:00
投稿日:2025-06-18 06:00

更年期通知の開発、求む!!

 結局、この日は無印良品のグリーンカレーを買って帰宅した。自宅に戻って炭酸水を飲む頃にはパソコンを立ち上げて、仕事ができるまでに回復していた。嘘みたいだけどたった半日で起きた私の体の変化。ふと、スマホの画面にInstagram投稿の通知が来ていた。皆そうだと思うけれど、アプリの通知は必要最低限に設定をしている。そうでもしなければ通知の嵐に1日追われて生きる羽目になる。

(更年期もこうやって通知が来ればいいのに)

 まだ結婚や出産を考えていた頃、生理周期をアプリで記録して通知が来るように設定しておいた。

「今日は排卵日。ベビ待ちはチャンス到来!」

 行為を人に強要されるような文言に納得がいかず、一年足らずでアプリは退会。基礎体温は手書きで記録していた。ただこれは家族一丸となる家族計画に向かって、体の状態を把握しておくアプリ。更年期は残念ながら一丸となるものはない。ホットフラッシュがある人もいれば、ない人もいる。オリジナリティ豊かな症状が特徴で、一刻も早く状態から脱却したいだけ。一体どこまでなら、緻密なこれらの症状を精査できるのか…?

「1時間後、イライラしてきます。ご注意ください」
「低気圧ともに耳鳴りと頭痛の恐れがあります。御用心ください」
「今日はホットフラッシュ危険日です。タオルを余分に持つなど、暑さ対策をお願いします」

 こんなふうに通知が来てくれたら、とても助かる。A Iがかなり進化を遂げているとは素人の私でも知っているし、ひょっとしたら可能性はあるかもしれない。もう既存のものはないかと検索をすると、更年期専用のアプリはあるらしい。ふむ、試してみるか。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


令和を幸せに元気に過ごす!「赤」の名言集をお守り代わりに
 甘美な欲望に貪欲かつ忠実なオトナ女子に、オススメの作品を紹介するコクハク発のエンタメ情報です。今回は書籍、「心を元気に...
首をポリポリ お餅のような“にゃんたま君”の絶妙チラリズム
 寒い日が続くけど、風もなく穏やかな日。  きょうは、港で出逢ったにゃんたま君の絶妙なチラリズムです。  友...
彼に「また会いたい」と思ってもらうには? 重要ポイント2つ
 1回目のデートのお誘いはくるものの……なぜか2回目につながらない。この後展開はあるの? ないの? とモヤモヤした気持ち...
運動不足で介護状態に? 今から始める「介護予防テク」3選
 日本では多くの社会人が、運動不足だと言われています。一日の多くの時間を占める「仕事」においても、ひと昔前とは随分と事情...
初心者必見! アナタに合う良い花屋をみつけるポイント5選
「お花が好きなのにお花屋さんには行きたくない!」ちょっとした宴席で、初めてお会いする方からだいぶ衝撃的なお言葉をいただき...
「よきにはからえ」上がったシッポは“にゃんたま”の友好の証
 やわらかい日差しと蒼い空。  そんな朝はカメラを持って『にゃんたまω散歩』に出かけよう。  にゃんたま君に...
心労をなくしたい…自信なく“プチ不調”なときに試したいこと
「何かあったわけでもないのに、なんとなく憂鬱な気持ちが抜けない……」  それはもしかしたら軽度な鬱かもしれません。冬は...
波乱の幕開け…30代終盤に「甲状腺機能亢進症」と診断されて
 女性ではおよそ30〜60人にひとり、男性ではおよそ50〜100人に1人がかかると言われている甲状腺疾患。圧倒的に女性に...
面倒くさい!飲まないとダメという男性と共有する時間はない
 私はお酒があまり強くなくてほぼ飲まないのですが、飲み会やデートをすると「飲まないの? 飲んだほうがいいよ!」と無理やり...
「デートの邪魔にゃ!」しつこい尾行にぷんぷん“にゃんたま”
 私もそろそろ、にゃんたまωのプロになってきたので、  隙間からチラっと見える感じで、どんな立派なものが存在するの...
口が軽い人の5つの心理や特徴!「ここだけの話」に要注意
 恋愛や人間関係に思い悩んだ末、意見を聞いてみたくなって誰かに秘密を打ち明けたことがある方は多いでしょう。でも、うっかり...
恋愛&出会い運アップに期待大!春の門出の「スイートピー」
 昨年末の紅白歌合戦をご覧になった方、大変多いと思います。ワタクシは仕事中でございましたので、お正月にゆっくりと拝見させ...
コリドー街に新風 エンタメ飲食ビル「FUNDES銀座」って?
 都内のナンパの聖地として長く君臨する銀座・コリドー街。最近では恵比寿に追い上げられ、東京の出会いの街は激戦となっていま...
毎日がつまらないと感じたら?楽しい日々に変える5つの方法
 子どもの頃、「今日が終わってほしくない」と思ったことがある人は多いでしょう。でも、社会人になって5年も過ぎると、「最近...
シッポを上げて“にゃんたま”を披露…ブロック塀の小さな奇跡
 この世で一番かわいい球体ってなあに?  それは、にゃんたまω!  きょうは、ブロック塀の上を歩いてやってき...
飛行機の中で意識を失い…突如浮上した「バセドウ病」の疑い
 女性ではおよそ30〜60人にひとり、男性ではおよそ50〜100人に1人がかかると言われている甲状腺疾患。圧倒的に女性に...