更新日:2025-06-19 06:00
投稿日:2025-06-19 06:00
枷がないことで「100%の実力」を発揮できる
くるまは吉本の劇場愛が強いタイプの芸人だったので、「吉本を憎んでいる、辞めたかった」ということはもちろんないと思うが、枷がないフリーの状態の方が100%の魅力を出せるタイプの人間だったのかもしれない。
不祥事の末の退所にも関わらず、YouTube上で自らの退社をいじりまくっているのも興味深い。ちょっと外部からは触れにくい「くるまが吉本を辞めたことで、4億8000万円を貰い損ねた」「ケムリは人質説」などの都市伝説じみたネットニュースも自分たちで検証したりしていて、くるましか出来ない芸を楽しそうにやっている。
引きずってもいないし新たなお笑いの形を見つけていて、さらに再生数も回りまくっているので、テレビの露出こそ減ったかもしれないが「失速した」感は全くない。このネット戦略も上で名前を挙げた加藤さんやハリセンボンさんとも違うルートをたどった一因だと思う。
給料が数十万→億に変わるケースも
それに、吉本を辞めて仕事が減っても、逆に給料が増えるというケースもある。特にYouTubeに強い芸人はその傾向が多くみられる。
所属していれば、吉本のスタッフを使わなくてもマージンを抜かれるため、辞めれば収益すべてが貰えるので当たり前の話だ。それに仕事のギャラも自分で納得した額に交渉できるので、仕事の本数は減ってもギャラは増えるなんてこともあるらしい。
昨年退所したなかやまきんにくんは、「吉本のときは月給数十万だったのが、辞めてから億を稼ぐようになった」とテレビで他芸人が語っていた。吉本を辞めることでこんな夢みたいな話もある。くるまも吉本時代より制約がなくなって、時間にも余裕ができた上で給料が増えたりしたら、結構単独勝ちかもしれない。