去年の「日焼け止め」使っていい? 意外と知らない買い替え時期、あの場所での保管は極力避けて!/医師監修

コクハク編集部
更新日:2025-07-01 11:50
投稿日:2025-07-01 11:50

古い日焼け止めの使用、本当のところは?

 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマでも相反する意見を主張する人たちも。いったいどっちを信じればいいの?

 そこで2人の医師に同じテーマを直撃。エビデンスや知見をもとに答えていただきました。今回の質問は、気になる【去年の日焼け止めの使用】についてです。

【関連記事】噂の美容法「タオルで顔拭きはNG」って嘘でしょ!? 医師3人の回答は/専門家監修【美容のウソ・ホント】

2人の皮膚科医からの回答は…

 毎年新しい日焼け止めが発売される中、「去年開封した日焼け止めを今年も使い続けて大丈夫?」という疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。一方で、「見た目に問題なければ使える」「もったいないから使い切りたい」という声もあり、判断に迷うところです。

 そこで肌の専門家である医師に、日焼け止めの適切な使用期限についてうかがいました。

【回答:×】使わないほうが無難

もこスキンクリニック吉祥寺本院(東京都)
医療法人社団健麗会 理事長
高畠唯先生

 開封後は酸素に触れて、成分が酸化されている場合があります。

 肌荒れの原因になる可能性がありますので、使用は控えたほうが良いでしょう。

 ミルクタイプ、ジェルタイプ、シャカシャカタイプなどにタイプ別の使用期限の違いについても特別な違いはありません。

【回答:×】肌質や状況が限られる

山内皮ふ科スキンケアクリニック(福岡県)
院長
山内大輔先生

 最新の日焼け止めは、単に紫外線を防ぐだけでなく、肌を積極的に守り育む多機能なスキンケア製品へと進化しています。

 汗・水・熱に反応してUVブロック膜が強くなる技術や、ナイアシンアミド、トラネキサム酸といった有効成分を配合し、シワ改善、美白、肌荒れ予防のトリプル効能を持つ製品も登場しています。

 使用期限については、一般的に未開封の場合は製造日から約3年、開封後は品質劣化のリスクがあるため1年以内に使い切ることが推奨されています。

 使用期限を過ぎた日焼け止めは、紫外線防止効果が低下するだけでなく、含まれる成分が変質して肌に刺激を与える物質に変化したり、雑菌が繁殖しやすくなったりして、肌荒れなどの肌トラブルの原因となることがあります。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


出産前に髪を切るのはなぜ?お手入れ楽ちんの意外な落とし穴
 出産を間近に控えた女性で、突然髪の毛を短く切る人は多いですよね。でも、「なんで髪を切るんだろう?」「短いほうが良い理由...
「ズボラ向けストレッチ」で無理なくコツコツ“痩せ”体質に!
 ダイエットに失敗する大きな理由は、ズバリ「続かないから」でしょう。でも、毎日続けることさえできれば、どんな人でも痩せら...
年々シミがね…いつから紫外線対策ガッツリやる? 対策法も
 寒い季節は紫外線をあまり気にしない人も多いですが、気温が上がってきて日差しが強くなると「対策をしないと!」と、焦ってき...
絶対失敗したくない!「エステサロン選び」で大事な3STEP
 美しくなりたい女性の味方「エステサロン」。美のプロフェッショナルたちが、専門的な施術でさまざまな悩みを解決してくれます...
2022年春夏“一着入魂”するなら? トレンドカラー6色から選ぶ
 2022年の春夏♡ 今年はどんな色がトレンドカラーになっているのか、気になっている人も多いでしょう。そこで今回は今年の...
思い込み厳禁!「セルフ肌診断」3STEP&肌質別お手入れ方法
 ある程度の年齢になると、普段の肌の状態から自分の肌質を把握し、予想している人は多いでしょう。しかし、意外にも自分の肌質...
疲れ切った夜は…W洗顔不要の“時短クレンジング”4選に甘える
 仕事や家事、子育てをしている女性たち。夜のクレンジングをする時間にはクタクタで「クレンジングしてから、さらに洗顔なんて...
流行りの「キレイ色」多すぎ…大人だから似合うおすすめは?
 暗めの色がしっくりくる秋冬が終わり、いよいよ春に向けてコーディネートも変えていきたい気分♡ でも、大人女子になると、た...
げっ、セルフネイルが剥げた! 対処法4つ&出先での応急処置
 リーズナブルにいろいろなカラーを楽しめるセルフネイルですが、手軽にできるぶん、剥げやすいというデメリットがありますよね...
メイク賢者が使うコンシーラーと仲良くなる!浮く原因&対策
 シミやニキビ痕、くすみやクマなどを隠すのに欠かせないコンシーラー。とても心強いアイテムですが、意外と多いのが「コンシー...
眉毛が濃いのを薄くしたい…自眉の印象操作は恋愛より簡単!?
 眉毛は、思っている以上に顔の印象を大きく左右するものです。薄い場合には描き足せばいいですが、濃い場合はどのように対処し...
「あっ…」焦る瞬間ない? “尿もれ対策”簡単トレーニング4選
 尿もれトレーニングなんて、自分には関係ないと思っていませんか? 実は尿もれは高齢になってから起こるものとは限らず、病気...
【毛穴ケア】「ポアプライマー」のメリット&使い方のコツ
 小鼻や頬に開いた毛穴があると、メイク崩れやテカリ、ムラなど、いろいろなトラブルの原因になってしまいますよね。そんな時に...
夕方のババ顔をマシにする「1日崩れないメイク」基本の4カ条
 毎朝、時間をかけてメイクをしているのに、夕方になるとテカリや汗で頬も目の周りがドロドロに……そんな悩みはありませんか。...
スケジュール別「花嫁美容」で自分史上最高の“美ボディ”に!
 人生の大きな晴れ舞台である結婚式。一生を一緒に歩んでいく新郎はもちろんですが、家族や友人たちにも、360度美しい史上最...
垂れ目メイクはモテの極み!特徴4つを押さえて“優しい女”に
 柔らかく穏やかな印象の「垂れ目風メイク」。男性からも好印象を持たれやすいので、「垂れ目=モテ顔」と思っている人もいるか...