今後1週間の注意事項
症状を緩和させるための錠剤を処方してもらい、医師からは、今後1週間の注意点が伝えられます。
1.激しい運動をしないこと(ヨガ、性行為はNG)。
2.お酒を飲まないこと(脱水症状になりやすい為)。
3.飛行機搭乗はNG(上空など気圧が低いところに行くと子宮が膨張する為)。
4.水をたくさん飲むこと(1日2L以上)。
5.意識的にトイレに行って尿を出すこと(尿量が少ないと腎不全のリスクがある)。
血中の水分が血管外に漏れ出てしまい、血中濃度が高くなっている状態なので、このまま放っておくと血栓症のリスクもあります。万が一、お腹の水が引かず溜まり続けるようなことになると、水を抜く簡単な手術をしなくてはならないとのことでした。
実際のところ、まったく自覚症状はなかったのでそんなに大変なことなのかな? と半信半疑でしたが、重症化すると死に至る(万人に1人の確率)とのことでしたので、注意点は守らなければと思いました。
その日は、血中の水分量を上げるために点滴を1時間ほど打ってから帰宅。医師からの勧めで、念の為に3日間連続で点滴を打ちにクリニックへ通いました。
注意点を守りながらいつも通りに過ごし、3日間続けて点滴を打つと、症状の改善が見られました。血液検査での血液の濃度もほぼ正常に戻り、医師から「もう安心だろう」との判断が下ります。そして、次の生理が来ると症状は劇的に戻ると説明を受けました。
「腹水が溜まっている」と言われた時は、正直かなり焦りましたが数日で収まり心からほっとしました。
これで本当に全ての卵子凍結の手順が終わったのです。
トータルでかかった費用は75万円
1回目は採卵できず、2回目に採卵できたと思ったら、また危ない状況だと言われ……約2カ月間が過ぎていました。思っていたよりも時間がかかってしまい大変でした。
通常だと順調にいけばたったの2週間で終わります! 個人差があるとはまさにこのことですね。
2週間後、全ての清算のためにクリニックへ。
私が通うクリニックの最大保管年数は3年だったので、今回の卵子凍結の料金と3年分の保管料をまとめてカードで支払います。トータルでかかった費用は75万円ほど。会計は一括支払いのみでしたので、カード会社へ事後分割の連絡をしました。
費用の内訳ですが、1回目の採卵できなかった時の料金+今回の誘発、採卵、3年分の保管料金+採卵後の過剰刺激症候群への薬・点滴などの合計です。
2回目を低刺激法で行ったため、高刺激法よりも少し安く済みました。保管の料金は、何個卵子を保管するかによって変動しますが、私の場合は10個分の保管料金でした。
20代で10個凍結できたことに満足したので、2回目の卵子凍結をする予定はありません。
クリニックに3年分の保管料を支払いました。3年経ったら、自ら連絡して保管を延長するかどうか意思表示をしなければなりません。原則的にクリニックから確認の電話は来ないので、自身で覚えておくことが大切です。もし連絡をしなかった場合は、破棄されてしまうので注意しましょう。20代で凍結した卵子は二度と戻らないのですから。
万が一、保管中に地震や津波などの災害があった場合、卵子に被害があっても保証されないので諦めるしか方法はありません。
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