合併症の合併症!? 40℃の高熱で希少がん病棟へ“強制送還”

コクリコ 編集者
更新日:2019-12-14 05:39
投稿日:2019-11-12 06:01

命にも危険が及ぶ「腎盂腎炎」とは

 希少がん病棟の看護師さんがとっても優しくて「つらいですよね、あれ。でもまだ確定してないので! CTを撮るまで分からないから! 先生もそんなこと言わないでくださいね」と、ほんまに先生に注意してました。ほんまに先生が怒られてちょっと嬉しかった……!

 幸いなことに(幸いでもないですね)、尿検査とCTの結果、この高熱の原因は腎盂腎炎でした。「おしっこにバイ菌、めっちゃいましたよ!」とほんまに先生。退院前にそれって分からなかったのかしら? 退院前日に尿検査やCTをした方がいいのでは……。

 腎盂腎炎とは腎盂内(腎臓内の尿のたまるところ)で細菌が繁殖し腎臓にまで炎症が及んだ状態のことを指すのだそう。簡単にいうと膀胱炎がひどくなったものとのこと。

 背中や腰が痛む、38℃以上の熱が出る、吐き気がする、寒気を感じる、全身がだるくなる、脱水による意識障害が出ることもあり、さらに重くなると細菌が腎臓から血流に乗って全身へ広がり、命に関わることもあるそうです。

 そんな腎盂腎炎。私には解熱剤がさっぱり効かず、下がっても1℃ほどだったんです。40.2℃と39.4℃をこの先2日間繰り返したのですが、この期間の記憶はほとんどないのです。といっても、寝ていただけで何もしていないとは思うのですが……。

3リットル分の薬剤を点滴で注入

 とにかく尿をじゃんじゃん出すことで細菌を排出しないといけないので、抗生物質とブドウ糖とビタミンの点滴で計3リットルくらい体内に入れるんですね。そうするとおのずとトイレの回数も増えるのですが、なにせ尿意が薄いので、膀胱がぱんぱんになっていてもあまり気づかない。

 2時間おきに看護師さんに起こされて重だるい体をひきずりながらトイレに行き、紙コップで尿を計量する。そして、その量を紙に記録します。じゃんじゃんおしっこが溜まって、1度に500ミリリットルくらい出ることもありました。

 つらい。でもイレウス管よりはいい……。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


口は禍の元でしかない 口が悪いのを直したい時のポイント4つ
 友人や家族から「いつも口が悪いよね」と指摘されると、正直ショックですよね。自覚がある人もいますが、多くはきつい印象を与...
もっこり紅葉!?コキアと畑のキャビア「とんぶり」の密な関係
 猫店長「さぶ」率いる我が花屋。神奈川のカントリー風情たっぷりな立地にてお商売をさせていただいているものですから、周囲に...
めちゃくちゃ体が丈夫な人の見ている世界 2022.10.26(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
実録!秘密のストレス解消「おじさんの咀嚼音に癒されて…」
 家庭や仕事でのストレス、みなさんはどのようにして発散していますか? 世の中には、買い物や食事といった「定番」とはかけ...
2022-10-26 06:00 ライフスタイル
女友達の年収自慢にモヤモヤ!不安を「稼ぐ力」に変える方法
「来月、昇進するんだよね。新卒から比べると年収倍になるのは嬉しいけど、これ以上働きたくないなあ」  女友達の、何気...
「善意の押し付け」はいりません!お節介な人をかわす対処法
 使いきれない量の食材を持ってくる義母や、上から目線のアドバイスばかりの友人……。こうしたお節介な人の言動に、日々ウンザ...
【ニトリ】話題の「重い毛布」買ってみた!2022.10.25(火)
 加重することで、包み込まれる安心感を与えるーー。ニトリの「重い毛布」を知っていますか? 本格的に寒くなる前に購入したの...
こんな時代だから「初心者向けの一人旅」メリット&楽しみ方
 気ままで自由な一人旅。憧れますよね! でも、実際には「会話する相手がいなくて寂しそう」「勇気がない」「一人だと不安」な...
チビッ子“たまたま”とピンク肉球のマリアージュにメロメロ♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
作り笑い以前に“笑顔が苦手な人”の原因と対策 どう接する?
 仕事やプライベートで人と接する時、なかなか笑顔を見せてくれない人がいると「嫌われているのかな?」と不安になってしまう時...
都会の雑踏で聞こえた地元の方言 2022.10.23(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
大凶作のドラフト会議でイケメン“ザックザック大豊作”のなぜ
 今年のプロ野球ドラフト会議は空前の大凶作といわれていた。目玉となる選手はゼロで、多くの球団が争奪戦を繰り広げるようなス...
2022-10-22 06:00 ライフスタイル
「やりすぎ時短LINE」BBQの役割分担までエクセルにするの?
 忙しい社会人で時短術を活用している人はたくさんいますよね! でも、何事もハマりすぎは良くないようです。今回は、時短術に...
パワハラ虫に遭遇、最悪!でも「したたかな準備」で反撃可能
 仕事でもプライベートでも、パワハラ気味な人に遭遇してしまうと最悪ですよね。  災難だと思って諦めることもできますが、...
ヘアサロンから濡れ髪のまま飛び出てくる女、になった。
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんの月イチ連...