格安でふたりきりになれる…ネットカフェの鍵付き個室って?

内藤みか 作家
更新日:2021-08-17 23:27
投稿日:2019-12-09 06:00
 最近、ネットカフェデートがかなり進化しています。今までのペアシート(カップルシート)に比べると、防音もあり、部屋にカギがかかるところも。都会のなかで少しだけふたりきりになりたい時にはかなり使えるスペースなのかもしれません。

防音が当たり前のシアタールーム

 以前はネットカフェにあまり個室はありませんでした。ペアシート(カップルシート)といっても、ただ横並びで一緒に座り、黙って一緒に漫画を読みふけるくらいしかできなかったのです。部屋ごとの仕切りも天井が空いているので、他の誰かに部屋をのぞかれる可能性もあるし、会話をすると他の部屋に聞こえてしまうので、いけないことはしづらかったのです。

 しかし防音のシアタールームというものが誕生以降、その密室性は一気に高くなっていきました。シアタールームとは、建前上は映画を大きな音で鑑賞するための部屋ということになっています。音漏れ防止のために他の部屋と違い防音になっていることと、2人で入れることから、映画鑑賞以外にも、聞こえたくない話をする人なども利用するとは言われていました。

ネットカフェでのエッチは禁止

 密室で防音の場所にカップルで入れば、当然のことながら密着したくなることでしょう。けれどネットカフェでは性的な行為をはっきりと禁止しているところがほとんど。もし、度を超えたエッチなことをしたということがバレたら、店員からかなり叱られたり、場合によっては今後の来店を禁止されることもあるそうです。

 度を超えたエッチがどのようなものかというと、他のお客様が不快に感じない程度というもの。たとえば仲良く寄り添って映画を観ているくらいなら、なんの迷惑でもありませんが、ディープなキスをしたり、道ばたで普通は露出しないような体の部分を露出したりしたら、目撃した人はいやがる可能性があります。防音だからといってエッチな声を出してイイ気持ちになっていた時に、なんらかの拍子でドアが開いたら、大問題になってしまいます。

となりの部屋の音が聞こえる設計

 この記事を書いている私も、ネットカフェを時々利用しますが、それは原稿に集中したいときに1人用のブースを利用するだけ。ひたすらPCに向かっているだけなので、となりの人のクシャミが聞こえるようなところでも全然気にしません。むしろカフェのように多少のざわめきがあったほうが落ち着くのです。けれど時代の影響なのか、ネットカフェはどんどん密室化しているようです。

 私は仕事に集中したいので、カップルで利用できるブースがあまり多くない店舗を選んで利用しています。以前、カップルシートが隣だったことがあり、ずっとクスクスという笑い声やささやき声が聞こえてきて、さすがに耐えかね、別のブースに移動させてもらったという経験をしたせいです。最近はレディースシートを利用するので、カップルは絶対にいないし、クシャミも小さくて可愛いし、とても快適。そしてこの店にも先日、鍵付き個室が誕生しました。

鍵付き個室とは何か

 鍵付き個室とは、どういうものなのかというと、防音で、鍵がかかるので、かなり密室性が高いものです。私が利用する店は、1人用の防音個室です。なんだか密閉されて息苦しそうな気もしますが、落ち着いて作業をしたいという人にはいいのではないでしょうか。しかし先日行った別の店には、カップル用の鍵付き防音個室がありました。これはつまり、鍵のかかるシアタールーム状態ですから、いろいろといけないことができてしまいそうな予感しかありません。

 料金は1時間1人500円。つまり1時間1000円で恋人の密室が誕生するのです。なぜか室内には箱ティッシュまで備えてあるようですが、それはなぜなのか、いろいろと妄想してしまいました。ライターが秘密の話を取材するときにこうした部屋を使うこともあるようですが、たとえばティーンのカップルがこうした密室に入ったらどうなっちゃうのか、と考えると少し心配になってしまいます。かなりこうしたお部屋が増えているので、どういう用途に利用しているのか定かではありませんが、利用者の需要はあるようです。

内藤みか
記事一覧
作家
著書80冊以上。大学時代に作家デビューし、一貫して年下男性との恋愛小説を書き綴る。ケータイ小説でも話題に。近年は電子媒体を中心に活動。著書に「あなたに抱かれたいだけなのに」など。イケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。
XInstagram

エロコク 新着一覧


セックス依存者が語る 実録「一夜限りの恋」の身の処し方
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
忘れた振りで「否認」を続ける私にストレスを溜めていく女
 異常な行動を繰り返す人間に関して、近年、サイコパスやソシオパスの研究が進められています。 サイコパス──先天的に...
肌を重ねなくても…脳への刺激が快感を呼ぶ“遠隔セックス”
 あなたは、どういった性の願望を抱いていて、ひそかに何をしたい/されたいと願っていますか。自分の性癖の形を知れば、もっと...
大泉りか 2019-11-13 19:28 エロコク
私は都合のいい女? 本命になれないセフレ体質女子の特徴4つ
 男女関係においてセフレ問題で悩んだことがある方は多いはず。 「エッチした途端、男性からの連絡が気まぐれに。都合が...
七海 2019-11-11 18:50 エロコク
優しく小刻みに…奥を丁寧にノックするピストンに身を委ねて
 ピストンバイブと聞くと、だいたいの人は激しい動きを想像されると思います。  がんがん突いてイカせちゃうぜ~! 的...
桃子 2019-11-11 01:55 エロコク
81歳恋人の浮気旅行をNYまで尾行…死にたくなった結末とは
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
窓の開いた部屋…女はなぜ全裸で床を拭いていたのか?
 翌日も何時間も彼女に全身を舐めら、彼女がまた寝入った後、私はバスルームに入りました。シャワーに打たれながら思いました。...
デリケートゾーンに潤いをプラス!濡れない痛みとサヨナラを
 多くの女性が、常に潤いを気にしています。肌、髪、そしてデリケートゾーンの潤いも。セックスのときは、膣内がちゃんと体液で...
桃子 2019-11-07 18:40 エロコク
性依存に調教され…脳みそ性器男の「浮気旅行」尾行を決意!
 わたしとひろしの48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものなのか。ホットな...
「私の胸も…」汗ばむ体を重ねてきたアラフィフ女の欲情
「ショックで頭が真っ白になる」とよく言いますが、これは実際に脳が起こす症状です。脳は強いストレスを受けると、一時的に血管...
アプリで会ったラテン系外国人の男は「天動説」を語り出した
 さて、出逢い系サイトもPCやガラケーからスマホに舞台を変え、マッチングアプリという何やら爽やかな名前に変化しました。 ...
男性向けアロマエステを副業にする女性たち…都内OLの告白
 消費税もとうとう10%まで上がり、都会で働くひとり暮らしのOLたちも大きな打撃を受けています。役職に就きでもしなければ...
挿入&クリトリス刺激…ダブルのエクスタシーに見舞われる
 バイブコレクターの私でも、女性がいちばん感じるのはクリトリスだということをよ~く知っています。男性とのセックスでもずっ...
桃子 2019-11-12 04:46 エロコク
それは男女間であれば法的にレイプと呼ばれる事件でした
 私へのセクハラがエスカレートし、私が拒絶するにつれて、彼女の仕事上でのパワハラも酷くなっていきました。ただこの時点では...
内頬を膨らませ…フェラチオの奥義を女流官能作家が教えます
 前回、官能小説における「オーラルセックスの奥義」をお伝えしたところ、ありがたいことに、男性読者さまからも「こんなふうに...
蒼井凜花 2019-10-22 06:00 エロコク
クリを優しく吸引…バイブとの合体技で多彩に楽しめる逸品
 クリトリスをそっと吸い上げつつ振動刺激を与える「吸引系」。この連載でも何度紹介したか分からないくらいですが、なぜこんな...
桃子 2020-01-11 06:51 エロコク