更新日:2020-04-04 06:00
投稿日:2020-04-04 06:00
伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・築地の和食店「魚菜 まる富」の富成勝さんに、お酒を飲む至福を実感できる「叩き長芋と酒盗の磯辺巻き」のレシピを教えていただきました。
長芋は細かく切りすぎない
一見するとデザートのようにも見える、美しい一品。しかし、これぞまさに「酒のアテ」ともいうべき料理です。
「『ダンツマ』のために考案した一品です。カツオの内臓を塩辛にした酒盗はクリームチーズや、カツオとの共和えなどが定番ですが、それではつまらない。そこで、旬を迎える長芋を使おうと考えたんです」とは店長の富成さん。
海苔でくるんで、口の中に放り込みます。塩が効いた酒盗に、長芋のシャキシャキ感。海苔の香ばしさもたまりません。これで日本酒をクイッとやると、まさにお酒を飲む至福を実感できます。
「ポイントは酒盗の量。塩辛いのが好きだからとあまり多く入れすぎると、長芋の食感が死んでしまう。少し時間が経つと、塩分でしんなりしますから。酒盗1、長芋5くらいの割合がちょうどいい。長芋を切るときも、あまり細かく切りすぎない方がいいですね」
日本酒好きはぜひ、お試しあれ。
【材料】
・長芋 50グラム
・酒盗 10グラム
・海苔 数枚
【レシピ】
小角に切った長芋と、酒盗を混ぜ合わせて完成。
本日のダンツマ達人…富成勝さん
▽とみなり・まさる
1973年、東京都出身。調理師学校を卒業後、料亭や創作和食の店で修業を積む。2014年に「まる富」をオープン。日本料理一筋20年。
▽魚菜 まる富
店長の富成さんが兄弟で経営している海鮮居酒屋。毎日、豊洲から新鮮な魚介類を仕入れており、日替わりで旬の食材を味わえる。酒も各種揃えており、中でも日本酒のラインアップが豊富。飲んべえたちで、いつもにぎわっている。東京メトロ日比谷線の築地駅から徒歩1分。東京都中央区築地3―11―6 築地スクエアビル1階。
(日刊ゲンダイ2019年4月23日付記事を再編集)
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