「豆のサラダ」イタリアンの前菜に…時間を置くほど風味がUP

コクハク編集部
更新日:2020-09-05 06:00
投稿日:2020-09-05 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は青森県・青森市のイタリアン「リンチェ」の滝沢英哲さんに、時間を置くほどにおいしくなる「豆のサラダ」のレシピを教えていただきました。

お手軽食材で本格イタリアン

 青森駅から徒歩約10分。「しんまち商店街」に店を構えるのがイタリア料理店「リンチェ」です。滝沢英哲シェフは実に研究熱心な料理人。店で出している牛、豚、鶏肉のさまざまな部位から作ったシャルキュトリー(ハムなどの食肉加工品)は、すべて自家製。東京の某シェフは「シャルキュトリーでは、滝沢さんの右に出る者はいないんじゃない」と絶賛なんですよ。

 また、滝沢シェフは、「北日本神経〆師会」の一員でもあります。全国の有名料理人から支持される「塩谷魚店」の塩谷孝さんが立ち上げたのが〆師会で、魚の最高の味を引き出すことがその目的。そのままでもおいしい青森の魚が、滝沢シェフの手でよりおいしくなります。

 そんな滝沢さんが考えてくれた“ダンツマ”は、簡単に手に入る食材で作れるお料理です。

「紹介する5品は、実際に近所のスーパーで買ってきた食材で作りました。豪華な食材でなくても、特別感のある料理を作れるんですよ」

 トップバッターは、時間を置くほどにおいしくなる豆のサラダ。5品すべて作れば、立派なコース料理になります。

【材料】

・白インゲン豆(レッドキドニーなどでもいい) 230グラム
・ツナ(水煮でもオイル缶でもいい) 70グラム
・玉ネギ 80グラム
・ワインビネガー 適量
・オリーブオイル 適量
・塩コショウ 適量
※分量は2~3人前

【レシピ】

(1)玉ネギは繊維に沿ってスライスし、水に5分ほどつけて辛味を取る。
(2)玉ネギの水気を切り、塩をして揉む。
(3)豆、ツナ(オイル缶ならオイルを切る)、玉ネギを混ぜ、ワインビネガー、オリーブオイル、塩コショウで味付け。味を馴染ませるためにしばらく置く。
(4)作って1~2時間後くらいからが食べ頃。冷蔵庫で3日ほど保存可。
※盛り付けるときに、下にサラダ菜(分量外)などを敷くと美しい。

本日のダンツマ達人…滝沢英哲さん

▽たきさわ・ひでのり
 1974年、青森県青森市生まれ、野辺地町育ち。元マウンテンバイクレーサー。2000年にイタリアへ渡り、現地の料理学校、エミリア・ロマーニャ州ラ・カバンナ、ピエモンテ州オステリア カッシーナ ディ フィオーリのMassimo Milanに師事。04年に帰国。八戸でオステリア デル ボルゴを開店後、15年から青森で同店を開店。

▽リンチェ
 24歳で料理人への転向を考えた時、相談した先輩から「本気なら本場に行った方がいい」と言われ、いきなり渡伊。「絶対にイタリア料理人になる」という強い信念のもと、1日19時間ものイタリア語の勉強をこなし、厳しい修業に耐えた。リンチェの店内にはテーブル席とカウンター席。シェフ手作りのシャルキュトリーをはじめ、酒が進む前菜がこれでもかと載った「お一人様セット」が1500円と破格の値段だ。ぜひ出張や一人旅の時に。青森市新町2―6―18。

(日刊ゲンダイ2018年10月16日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

フード 新着一覧


年越し蕎麦はワインで決まり!「辛口カヴァ」が超絶合うワケ
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-12-28 06:00 フード
団子が焼ける! コメダ和喫茶おかげ庵ルポ 2022.12.27(火)
 みなさま、コメダ珈琲店でお好きなメニューは何ですか? クリームたっぷりの看板メニューシロノワール? それともメニューよ...
クリスマスイブにぴったり! ラム酒を利かせた「生チョコ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘...
「焼きカチョカバロと洋ナシ」洋ナシのコンポートに七味の妙!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は京都・梅小路京都西の「西洋茶屋 山本」の山本智弘...
新大久保で流行りの屋台グルメを食べ歩き 2022.12.20(火)
 いまや渋谷や原宿と並んで、流行の最先端の街といわれる新大久保。コロナ禍もあって、食べ歩きがなかなかできていなかったので...
ゾンビのように疲れた日に「レンジであったかチゲうどん」
 2022年も残すところ2週間弱。世間はクリスマスモード一色だけどさ……。今年中に納めなくちゃいけない仕事はまだまだある...
およね 2023-05-31 14:56 フード
山口下関「大衆酒場 三枡」で旬のふくを!2022.12.17(土)
 山口県の下関といえば、やっぱり「ふぐ」(※)。今が旬の高級魚を求めて、東京駅始発の「のぞみ」に飛び乗りました。 ...
「マッシュルームのひと皿」生と焼きで味も食感も全然ちがう
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒の「Bar à Vin ムッシュヨー...
寒い夜には「おでん」と“ベストマリアージュ”の白ワイン!
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-12-14 06:00 フード
「鶏手羽のエーグルドゥース」つやつやの手羽中がホロリ!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒の「Bar à Vin ムッシュヨー...
脱・惰性ランチ!卵かけご飯をチンして「即席チャーハン」に
「爆速レシピクリエイター」およねさんが考案する《ひとり分の分量で》《最小限の工程で》《最低限の洗い物で》作れちゃうレシピ...
およね 2022-12-05 06:00 フード
泡に合う! きゅうりとみょうがのピクルス 柚子こしょう風味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒の「Bar à Vin ムッシュヨー...
会員制パフェバー「Remake easy」がすごい!2022.12.1(木)
 みなさん、今どきの若者はどこでデートしているか知っていますか? コロナの影響で、飲食店や居酒屋などは閉店時間がめっぽう...
価格2倍のボージョレは無理!感動級“山梨ヌーボー”はいかが
 フリーアナウンサーの市野瀬瞳です。ワイン好きが高じて猛勉強の末、ワインエキスパートと世界共通のワインの国際資格である「...
市野瀬瞳 2022-11-30 06:00 フード
新食感! ファミマ新作スイーツ実食ルポ 2022.11.29(火)
 11月も残すところあと1日。冬の気配が近づいています。寒くなると甘いものが欲しくなりません? つめたーい風にこわばった...
「へしこあぶり梅干しの大根サラダ」白ワインと一緒にどうぞ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・神楽坂の「そば・郷土料理 九頭龍蕎麦本店」...