しっかりめのお酒と合わせて
渋谷・道玄坂にある「純米酒 三品」は、その名の通り、オーナーこだわりの日本酒を数多く扱う、飲んべえにはたまらないお店です。当然、おつまみも辛党にはたまらないものばかり。
こちらは「ぬた」。使う野菜はネギなどが定番ですが、目の前の皿にはアボカドがのっています。アボカドに酢味噌? 不思議な組み合わせも、一口食べてみれば納得です。
酢味噌の酸味にからしの風味、そこに「森のバター」とも称されるアボカドの濃厚な味わいが驚くほどに合います。むき身のアサリの食感もたまらない。すぐに二口目を求め、箸が伸びます。感想を聞いた女将の稲原さんは、ニッコリ笑ってこう話します。
「酢味噌は日本酒なら何でも合います。あえて言うなら、しっかりめのお酒がいいですね。酢とからしは、お好みで加減してください。日持ちしますので、多めに作っていろいろな食材と合わせてもいいですよ。酢とからしを混ぜる前の玉味噌も甘くておいしいんです」
味噌と酒、日本生まれの両者を合わせるのは舶来のアボカド。和洋折衷の一皿をお試しあれ。
【材料】
・アボカド 2分の1個
・アサリ(むき身) 7~10個
・酢味噌(味噌200グラム、卵黄1個、砂糖80グラム みりん大さじ1、酒大さじ2、酢大さじ4、からし大さじ1) 大さじ1
【レシピ】
(1)味噌、卵黄、砂糖、みりん、酒を弱火にかけ、照りが出るまで混ぜる。
(2)粗熱のとれた1に酢とからしを加えて混ぜる。
(3)一口大に切ったアボカドとアサリに2をかけて完成。
本日のダンツマ達人…稲原春香さん
▼いなはら・はるか
6年間、西麻布の飲食店で働き、日本酒などの扱いを学ぶ。燗酒が好きなこともあって、「三品」で3代目店長を務めている。
▼純米酒 三品
坂嵜透オーナーの「燗酒にする酒は安酒、良い酒は冷やで飲む、という間違った先入観をなくしたい」という理念の下、2011年に開店。燗酒メインで日本酒に合う一品も豊富。東京都渋谷区道玄坂2―20―26 藤和エクシール道玄坂B1。
(日刊ゲンダイ2018年9月26日付記事を再編集)
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