焼き肉のタレにも使えます
マグロ納豆は居酒屋でもよく見かける定番メニュー。ねっとりとしてきめ細かい赤身の舌触りと、濃厚な風味をまとったネバネバの納豆の組み合わせは、いかにも日本人好みです。これさえあれば、日本酒がクイクイと進みます。
だれもが知っているオーソドックスなおツマミでも、南さんが作ると、どこか違います。タレがまろやかで味わい深いんです。これ、修業先の割烹で教わったものだとか。
「ウチで納豆を食べるときも、このタレを使っています。酒とみりんは、アルコールを飛ばした後の合計300㏄を使うようにしてください。何にでも合いますから、作り置きしておけば重宝しますよ。ラー油を多めにして、コチュジャンを加えれば、焼き肉のタレとしても使える。万能なんです」
サッとあぶった肉に漬けてもおいしい。いろんなアレンジができそうです。
【材料】
・マグロ 30グラム
・納豆 30グラム
・大葉 少々
・わさび 適量
・酒 200㏄
・みりん 200㏄
・醤油 500㏄
・砂糖 80グラム
・ごま油 100㏄
・ラー油 適量
【レシピ】
(1)酒とみりんを鍋に入れて火をかけ、アルコールを飛ばす。
(2)1に残りのユッケだれの材料を加え混ぜ合わせる。
(3)器にマグロ、納豆を盛り付け、ユッケだれをかける。大葉をのせ、わさびを添えれば完成。
本日のダンツマ達人…南昌宏さん
▽南昌宏(みなみ・まさひろ)
1989年、東京都生まれ。寿司職人の父親の影響で料理人を目指す。グランドハイアット東京(六本木)の「日本料理 旬房」で10年間、修業。今年6月にオープンした「おにくのおすし 浅草店」に移り、店舗責任者を任されている。
▽おにくのおすし
寿司やあぶり、すき焼き風など、極上の松阪牛をさまざまな和食の技法で提供する。浅草店は京都祇園店に続く2号店。牛肉と豚肉をもち米で包んで蒸してから特製醤油であぶった「福小判」は、食べ歩きグルメとして人気だ。台東区浅草2―6―14。
(日刊ゲンダイ2019年10月30日付記事を再編集)
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