プロから見てもサバ缶は優秀素材
「サバ缶はスパイスとの相性がすごくいいんです。ダシがすごく出るのも魅力的。マトンなどは長時間煮込む必要がありますが、サバ缶なら一瞬でダシが出るので、短時間でおいしいカレーになります」
そもそも南インドでは、サーモンやサワラなど魚をよく食べるといいます。南インド料理のプロから見ても、サバ缶は簡単なものから本格的フィッシュカレーまで幅広く使える優秀素材なんです。
「今回はすべての材料を鍋に入れて煮るだけの超簡単レシピ。生姜をスパイスとして用いており、たっぷりの生姜が決め手です。サバ自体の味の力が強いので、生姜の味に負けず調和の取れたカレーに仕上がります」
南インド料理用にサバ缶をそろえるなら、ぜひとも水煮で。サバは崩し過ぎない方が、“つまみ感”が出ます。
材料
・サバ水煮缶 1缶
・生姜 15グラム
(親指大の大きさで皮ごと千切り)
・ニンニク 1片
(スライス)
・タマネギ 2分の1個
(くし切り)
・トマト 2分の1個
(くし切り)
・塩 小さじ2分の1
・カレー粉 大さじ1
・水 100㏄
レシピ
(1)全ての材料を鍋で混ぜ合わせ火にかける。
(2)沸騰したら蓋をして、タマネギが軟らかくなるまで煮込めば完成。
本日のダンツマ達人…稲田俊輔さん
▼いなだ・しゅんすけ
鹿児島県生まれ。和・洋・エスニックと幅広い飲食店を展開する「円相フードサービス」専務取締役。食全般に造詣が深く、南インド料理ブームの立役者ともいわれる。「イナダシュンスケ」によるSNS上の発信には、熱烈なファンも多い。著書に「人気飲食チェーンの本当のスゴさがわかる本」(扶桑社新書)、「南インド料理店総料理長が教える だいたい15分! 本格インドカレー」(柴田書店)。
▼エリックサウスマサラダイナー神宮前店
南インド料理の「エリックサウス」だけでも全8店あり、それぞれ趣が異なる。最も新しい店は岐阜店。神宮前店はワイン片手に南インド料理をちょっとつまむのも良し、ここでしか味わえないモダンインディアンコース(5500円)をがっつり楽しむのも良し。お一人様カウンター限定メニューもある。東京都渋谷区神宮前6―19―17 GEMS神宮前5階。
(日刊ゲンダイ2020年11月7日付記事を再編集)
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