実は、ライブ配信アプリの多くは、美肌機能などの特殊なエフェクトを備えていることも多く、ともすると一般的なオンライン映えメイクがまったく「映えない」という事態も起こりがち。また、長時間にわたってメイク直しをせずに「生配信」を続けることから、不測のメイク崩れが起きやすい環境でもあります。
時短美容家であり、配信者としての顔も有する並木まきが、「ライブ配信映え」が狙えるメイクのコツをお話します。
1:ベースメイクはセミマット
オンライン画面上では、ツヤ肌はテカリに見えやすく、肉眼で見るとちょうどいいツヤでも、画面上ではトゥーマッチになりがち。そして、ツヤを重視したベースは、常に話し続けているライブ配信では、ヨレが生じやすい傾向です。
よって、ライブ配信に映えるベースメイクは、セミマットに仕上げつつ、ポイントでハイライトを加えた立体感のある肌。特に、美肌に見せる機能が備わっているライブ配信アプリでは、セミマットからマット寄りの肌であっても、エフェクトによるツヤ感が加わることから、肉眼では物足りないくらいでもしっかりと美肌見えしやすいのです。
2:アイラインは「ライン」ではなく「ドット」
ライブ配信アプリでは、実物よりも少しだけ「ぼかし」の機能があるエフェクトを顔にかける場合には、通常のアイラインでも必要以上に強調され、少し古い印象を与える「ケバアイライン」に見えやすいです。これは、加工カメラアプリでも、同じことが言えます。
全体的にふわっとした印象になりやすいエフェクトでは、「線」も膨張して見えやすく、極細アイラインであっても悪目立ちすることが。よって、ライブ配信映えするアイラインを描くには、“エフェクトによって膨張した状態”を想定した「ドット(点)」で描くラインが美しく見えやすいのです。
3:まつ毛は根元にインパクトを
オンライン映えメイクでは、美しく伸びたまつ毛が欠かせず、これはライブ配信とて例外ではありません。とかくビジネスシーンでは「やりすぎ」となりがちなレベルでも、オンライン画面を通じると、ちょうどいい加減に映りやすいのです。
とは言っても、闇雲に盛りまくっているまつ毛メイクや、ただ長さだけを出したまつエク(まつ毛エクステンション)は、古かったり下品だったりといったネガティブな印象を醸しがちなのも確か。品格を感じさせたいライブ配信メイクでは、まつ毛は自然に盛るのが鉄則です。
ライブ画面のエフェクトを通じても品格を感じさせやすいまつ毛は、先端のボリュームを控えめにしつつも目力を感じさせる仕上げ。メイクで仕上げるなら、まつ毛全体を盛るのではなく、根元にのみボリュームを出したほうが旬のメイクに見せやすいでしょう。
上述のアイラインの話ともリンクしますが、全体的にボリュームを出したまつ毛は、エフェクト機能によって過度に黒っぽく強調されるのに対し、根元だけにボリュームを出したまつ毛メイクは、エフェクト機能によっていい具合にぼやけるので、今っぽい目元に見せやすいのです。
まとめ
編集工程が入っている動画配信と異なり、“その日、その時間”をほぼリアルタイムに共有できるライブ配信は、今後ますます盛り上がりを見せると言われています。配信者としてコンテンツを提供するときには、「オンライン映え」ならぬ「ライブ配信映え」メイクの美しさで視聴者を魅了してみて。
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